俺の初体験、2歳上の姉ちゃんだったんだ | 867が語る その⑩

その① その② その③ その④ その⑤
その⑥ その⑦ その⑧ その⑨

761:(仮)大江千里 ◆Cx2R79r56A :2011/06/23(木) 20:03:35.52 ID:Ne6xp1Eq0

ただいま帰りました。

24時頃来ます

762:名も無き被検体774号+:2011/06/23(木) 20:39:36.28 ID:Ia+wQtuMO

お帰りなさい。

763:名も無き被検体774号+:2011/06/23(木) 21:55:01.64 ID:4CU0LM1N0

>>761
膝を抱えてまってます。

766:(仮)大江千里 ◆Cx2R79r56A :2011/06/24(金) 00:25:43.37 ID:2BTMocWx0

姉「入っていい?」
俺「・・・いいよ」

姉貴が恐る恐る部屋に入ってきた。
あまり明るい表情ではない。

姉「ねぇ千里君、お話しない?」
俺「・・・・うん」

姉「ここ、座ってもいい?」
姉貴は俺の返事を待たずベッドに腰掛けてきた。
俺は潜った布団から出ることが出来ない。

姉「・・最近、千里君とお話していないから・・・」
俺「そう・・だね・・」
姉「怒ってる?」
俺「そんなことはないよ」
姉「でもずっと私と口を聞いてくれないよ・・。私の事を避けてるみたいだし・・」
俺「・・・最近忙しかったから・・。生徒会があったし」
姉「でも・・・千里君、なんかおかしいよ。私のせい?」
俺「・・・ん・・」
生返事をし、俺もベッドに座った。
姉「今日も千里君、いつの間にかスJOGに乗ってどっか行っちゃうし・・」
俺「なんか走りたかったんだよ」
姉「そっか・・・」

重い沈黙が続く。
何を話していいか分からない。姉貴は多分、ここ最近の俺の態度を心配して来たんだろうと思う。
姉貴の顔を見られたのはうれしいけども、それ以上に辛い。
敢えて顔を合わせないようにしていたのに・・・・。

767:(仮)大江千里 ◆Cx2R79r56A :2011/06/24(金) 00:26:04.97 ID:2BTMocWx0

姉「私、卒業だね」
俺「・・うん」
姉「私の高校生活は楽しかったよ」
俺「うん」
姉「千里君の高校生活はどう?」
俺「見ての通りだよ。生徒会に入ったし原付も買った。碇とあちこち走りに行くのは楽しいし。
うまくやってるんだと思う」

《そうか・・・》
改めて思う。
生徒会に入るとき、迷う俺を応援してくれたのは姉貴。
原付の免許を取ってJOGを買ったとき、親父に力いっぱい殴られた。
それを親父から庇ってくれたのも姉貴。
姉貴には助けてもらいっぱなしだ。

俺「・・ありがとう」
俯いたままそう呟くのがやっとだった。
姉「どうしたの?改まって」
俺「・・なんとなく。たくさん世話になったよな・・・・」
姉「本当にどうしたの?」
俺「だから・・なんとなくだよ」
その次の言葉が続かない。

軽い沈黙が続く。

768:(仮)大江千里 ◆Cx2R79r56A :2011/06/24(金) 00:26:55.88 ID:2BTMocWx0

姉「ね、千里君、私に嘘ついた」
俺「いつ?」
姉「千里君の卒業式の時」
俺「なんかあったけ?」
姉「第2ボタン」

《ああ、あれか》
思い出した。卒業式の前日に二人の女の子に第2ボタンが欲しいと告白された事だ。
彼女たちは必死だったんだろう。けど・・・俺は完全に忘れていた。

姉「忘れるなんてかわいそうだなぁ」
俺「ごめん、あの子たちの事ははっきり覚えてるけど・・もう1年会ってないし・・」
実際、あの後の彼女たちの消息を知らない。

俺「なんで姉ちゃんが知ってるの?」
姉「は~・・千里君、何も知らないんだなぁ。二人とも私の高校に入学したんだよ?知らなかったんだ」
俺「そうだったんだ。知らなかった」
姉「かわいそうな二人だなぁ」
俺「ごめん、本当に知らなかったんだ。あれから連絡取ってないし」
姉「そっか、こっちからは連絡取りづらいよね。わかる」
俺「二人は何か言ってた?」
姉「うん。たくさん言ってた」
そういうと姉貴は少しニヤニヤし始める

769:(仮)大江千里 ◆Cx2R79r56A :2011/06/24(金) 00:28:02.04 ID:2BTMocWx0

《まずい・・》
そんな俺の思いをよそに姉貴は続ける。
姉「いろいろ言ってたよ~?」
俺「何を言ってたの?」
姉「まずね、コンドーム。覚えてる?」

即座に思いだした。理科の授業が終わったすぐ後、、
ツレが持ってきたコンドームに水を入れキャッチボールをしていた。
直後、先生に見つかり、放課後、理科準備室で1時間正座をさせられた。
恥ずかしい思い出の極致だ。

姉貴が得意げな顔で続ける。
姉「まだあるよ?たとえばケンカの・・」
俺「もう勘弁してよ、本当に。わかったって」
姉「何の話をしてたか知りたくないの?」
俺「いいよ、もう」
姉「ざ~ん~ね~ん。まぁこの辺で勘弁しといてやるかぁw」
姉貴はニヤニヤしっぱなしだ。

770:(仮)大江千里 ◆Cx2R79r56A :2011/06/24(金) 00:28:23.84 ID:2BTMocWx0

姉「高校に入ってからはどうなの?」
俺「高校は・・クラスに敵作っちゃったから、そいつらとは上手くやってない。
でも生徒会は先輩が良くしてくれるし、そこそこ楽しいと思う」
姉「碇君は?」
俺「あぁ、忘れてた」
姉「ひどいなぁ」
俺「あいつさぁ、姉ちゃん紹介しろってうるさいんだよ」
姉「え?そうなの。2回くらいしか会った事ないんだけど。で、千里君はなにって答えてるの?」
俺「お前を紹介するくらいなら、動物園のゴリラを姉ちゃんに紹介するって言ってやった」
姉「私はゴリラを紹介されても困るよ?」
俺「ははっそりゃそうだ」
姉「千里君、やっと笑ってくれた」
そう言って姉貴がほほ笑む。

《!!!!》
姉貴はすごいと心底思った。
気がつけば会話がはずんでいる。さっきまで悶々としていた気持ちが嘘みたいだ。
姉貴の話術に嵌まっている俺がいた。姉貴は人を和ませる。俺には真似が出来ない。
さっきまでとは違って穏やかな気持ちだ。
でも・・・・

771:(仮)大江千里 ◆Cx2R79r56A :2011/06/24(金) 00:28:40.54 ID:2BTMocWx0

姉「第2ボタン・・・」
俺「もういいって」
姉「そうじゃなくて。私はセーラー服だから第2ボタン無いなって思ったの」
俺「どういう意味?」
姉「千里君が卒業した時は第2ボタン貰ったから。私はなにをあげられるかなって」
俺「・・・」
姉「リグは・・・私は多分もう使わないけど、千里君ももう使ってないね?」
俺「そうだな・・・」
姉「だよね。声が聞こえないもん。何かあるかなぁ」

姉貴がいなくなる。
この事実に改めて気付かされた。猛烈な寂寥感が俺を襲う。
でも努めて冷静を装った。

俺「姉ちゃん・・」
姉「何にするか決まった?」
俺「・・・やっぱり・・・いい」
姉「なんだよ、それ。言いかけた事は言わないと体に悪いよ?」

ジェットコースターのように乱高下する俺の気持ち。

《姉貴からは何も貰えないよ》

772:(仮)大江千里 ◆Cx2R79r56A :2011/06/24(金) 00:28:58.88 ID:2BTMocWx0

姉「何がいいかなぁ?」
そう言って腕組みをし、左手の人差し指を唇にあてる。
姉貴が考え事をしているときの癖だ。
《かわいい》
心の底からそう思った。

もう我慢できない。
俺「姉ちゃん、俺欲しいものがある」
そう言って姉貴の前に立った。

姉「え、なに?びっくりした」
俺「一つだけある。他はいらない」

そう言って姉貴を抱きしめ、ベッドに押し倒した。

姉「ちょ、ちょっと待って。千里くん」
俺「姉ちゃんがいる。JOGもコンポも何もかもいらないから」
姉「ね、お願い。ちょっと待って」
俺「待てない」
姉「あのね、私たちきょうだ・・んん・・」
そう言いかけた姉貴の唇を俺の唇で強引にふさぐ。

前と変わらず姉貴の唇は柔らかい。
強引に姉貴の唇を割って舌を入れる。
姉貴の舌を弄る。
粘液と粘膜が入り混じる恍惚感。
しばらくそうしていた。

774:名も無き被検体774号+:2011/06/24(金) 01:10:11.28 ID:nAiq2ypTO

辛いね……
あと何で俺に姉ちゃんがいないんだろう………

775:名も無き被検体774号+:2011/06/24(金) 01:25:46.38 ID:g4DTgDWT0

切ないな…

切ないはずなのになぜおっきしてきたんだろう…orz

776:名も無き被検体774号+:2011/06/24(金) 01:33:44.47 ID:XohKnKOE0

切ないな(´;ω;`)

俺も姉ちゃん欲しくなってきた…無理だけど。

777: 忍法帖【Lv=16,xxxPT】 :2011/06/24(金) 02:29:47.85 ID:MJkX36hh0

姉ちゃんにも千里君にも感情移入しちまう。

千里君の残り時間も短いけど、しっかり最後まで書いて欲しい。
でもでも実生活が大前提だかた決して無理はしないようにな。

778:(仮)大江千里 ◆Cx2R79r56A :2011/06/24(金) 07:26:37.13 ID:2BTMocWx0

不意に姉貴が両腕で俺の肩を押す。
唇が離れ目をそらし姉貴が小声で言った。

姉「・・・ずるいよ・・」
俺「・・ごめん」
姉「謝るならしないで・・・ずるい、千里くん」
俺「ごめん・・・よくわからない・・・」

姉「はぁ~~私、負けちゃったのかなぁ」
俺「・・・本当に意味がわからないんだよ」
姉「女の子に言わせないで・・・」
俺「・・・・・え?何を?」
姉「私に言わせたいの?」
俺「だから・・何を言うの?」
姉「はぁ~」

姉貴が軽くため息をついた。
そして目をあわす。姉貴の目が少し潤んでいる気がする。

姉「いいよ・・」
俺「・・・えっ?じゃぁ」
そう言って姉貴に被さろうとする俺の肩をつかみ、押し返す。
姉「だめ。ここじゃ」
少し姉貴の口調が強くなる。
俺「え、姉ちゃんの部屋?」
姉「そうじゃなくて。もう本当に・・・。下でお父さんとお母さんが寝てるんだよ?家じゃだめだよ」
俺「・・・どこで?」
姉「もう・・。がっつかないの。今日はだめ。そして家でもだめ」
そう言ってベッドから立ち上がり、
姉「ちょっと待ってて」
と言い、自分の部屋に帰っていった。

779:(仮)大江千里 ◆Cx2R79r56A :2011/06/24(金) 07:27:32.01 ID:2BTMocWx0

今日の夜はこられないんで、明日の朝に来ます。
明日中には完結したいなあl

引用元:
867が語る
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1307795876/

(続きます。。。)

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