その① その② その③ その④ その⑤ その⑥ その⑦ その⑧
その⑨ その⑩ その⑪ その⑫ その⑬ その⑭ その⑮ その⑯
その⑰ その⑱ その⑲ その⑳
174:(仮)大江千里 ◆uC3.AQifVM :2011/07/12(火) 01:25:31.47 ID:aINYRcXW0
暫くして左腕が痺れて目が覚めた。
姉貴は・・まだ寝ている。
映画とかで腕枕をして朝まで寝ているシーンがあった気がするけど、
実際は楽じゃないらしい。
そっと姉貴の頭を持ち上げ、枕を置く。
静かに寝息を立てている姉貴。
姉貴を起こさないようベッドを出て、窓を開けタバコを一服。
窓の外は暗い。川面にネオンが映えている。
まだあまり時間がたっていないんだろう。
去年、姉貴を抱いたときから恋愛感情を抱いていた。
今の感情は?
まったく変わらない。
好き、愛している、恋している・・・・。
すべてが当てはまる気がする。
そして全部かなわない事もわかっている。
つま先立ちで背伸びをし続けている俺は、いずれ破綻する。
なんとか今、ここにいる俺は姉貴のやさしさの上にあぐらをかいているんだろう。
それも明日までだ。
明日までは姉貴のやさしさに甘えておこう。
だから明日ここを出ると普通の姉弟に戻らなければならない。
175:(仮)大江千里 ◆uC3.AQifVM :2011/07/12(火) 01:26:22.13 ID:aINYRcXW0
タバコを壁に押し付け、揉み消す。
窓を閉めてベッドを見た。
姉貴はまだ寝ている。俺も眠気が襲ってきた。
布団にもぐり、姉貴の体に触れてみた。
暖かい・・・。
目が覚めたら次はさっきみたいな事の無いように、がんばろう。
そう思いながら眠りについた。
目が覚めると少し動転した。
《ここはどこだ?》
薄暗く全く見覚えの無い部屋、大きなベッド。
一瞬の戸惑いの後、思い出した。
明日、姉貴が家を出て行くから・・・・
だから夕べ、ここに来たんだ。
そして浴室からシャワーの音がする。
姉貴がシャワーを浴びているんだろう。
《今何時だ》
今気付いたけど、ここには時計らしき物がない。
ベッドサイドにも壁にも。
テレビをつけようと布団を出ようとして、全裸である事に気付いた。
パンツだけ履いてテレビのリモコンのボタンを押す。
まだ6時過ぎだ。
昨日寝たのが何時か分からないけど、家で寝る時間より早かったと思う。
まだ時間があることに安心して浴室へ。
俺「おはよ」
姉「あ、ゴメン、起こしちゃったかな?」
俺「勝手に目が覚めた。俺も入っていい?」
姉「いいけど、私もう上がるよ?」
俺「あ~残念。でも俺もシャワー浴びる」
姉「じゃ、どうぞ」
176:(仮)大江千里 ◆uC3.AQifVM :2011/07/12(火) 01:30:08.54 ID:aINYRcXW0
残業疲れにてここまで。
週初めからこれじゃ先が思いやられるわ~
今週何件会議があると思ってんだよ
とミサワ風に思ってみる。
今日の分、書きながら村下孝蔵の”踊り子”を思い出しとりました。
少し上に踊り子wさんのレスもあったことだし。
個別レスは明日するんで、なにかあったらどーぞ。
ノシ
181:(仮)大江千里 ◆uC3.AQifVM :2011/07/13(水) 00:18:09.65 ID:o751sm0/0
>>176で書いた村下孝蔵、今の若い世代の人は知らない人のほうが多いと思うけど、
歌唱力、ギターテク、作詞作曲全部がすごい人でした。体が弱く早くに亡くなられたけど・・・・。
日本語のみで歌詞を書ける数少ない人じゃないかな?
見た目は普通のオッサンですがすごい人だと思う。
この人の曲に出てくる喫茶店、わざわざ行ったことがある。休みだったけど・・・。
参考までに踊り子
ライブ
アルバム
次投下します。
182:(仮)大江千里 ◆uC3.AQifVM :2011/07/13(水) 00:19:20.36 ID:o751sm0/0
姉貴がバスタオルを巻いて出てきた。
髪をアップにしている。シャワーを浴びたからなんだろう。
姉「おはよ。眠れた?」
俺「うん・・・・」
バスタオル一枚巻いただけの姉貴・・・。
いきなりスイッチが入った。
俺「姉ちゃんっ」
姉貴を思いっきり抱きしめた。
姉「もう・・・・」
そう言って姉貴も俺の腰に手を廻してくる。
俺「姉ちゃん、明日出て行くんだよね・・・」
姉「・・うん。そうだよ」
俺の手に力が入った。
姉「痛いよ・・千里クンもシャワー浴びておいで。汗かいてるよ?」
俺「その後・・・いいよね?」
姉「うん。昨日、約束したよ?だからシャワーどうぞ」
俺「分かった」
これで姉貴を抱くのは最後だ。
急いで体を洗い、ひげ剃り・歯磨きをすます。
とりあえず、パンツを履いてベッドルームへ。
ベッドの上で下着姿で横たわっている姉貴と目が合う。
早く姉貴を抱きたいという思いとしばらく姉貴を眺めていたいという思いが入り混じる。
生唾を思わず飲み込む。
でも時間が無い。ここを出れば姉貴に愛する感情を押し殺さなければいけないし、
そもそも姉貴に会うことも無くなってしまう。
刹那的な感情に身をゆだねる。
姉貴が横たわるベッドサイドに腰かけた。
俺「姉ちゃん、やっぱりすごく綺麗だ」
姉「もう・・・。照れるよ」
姉貴が起き上がりベッドに正座した。
姉「もう・・・これが最後だね・・千里クン、抱きしめて」
よくポニーテールをしていた姉貴のうなじは見慣れているはずなのに、
そのうなじに強い欲情を駆られた。
姉貴をゆっくり押し倒し、うなじにキスをした。
183:(仮)大江千里 ◆uC3.AQifVM :2011/07/13(水) 00:20:23.85 ID:o751sm0/0
今日はここまで。
今週は会社の予定がかなり詰まっているんで、ペースがた落ちします。
ぼちぼちとやっていきまっさ
ノシ
引用元:
【夏休みの宿題】安価で作文してみる【みんなで書こう】
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1309484860/