兄弟姉妹と気持ちいいことしてる人集まれぇ~!スレより
目は瞑っているはずなのに、隣で姉様が俺のことをジッと見ているのが、なぜかわかってた。
「おっぱい抱っこは?w しなくていいのか?w」
声がした方に顔を向ける。目も開ける。
案の定、そこにはやっぱり余裕たっぷりの表情をした姉様がいて、俺を見て笑ってた。
(くっそ、なんか負けたくないぃいっ!)
自分でもよくわからない姉様への対抗心を剥き出しにして、俺はただただ勢いで、
姉様の胸元へ顔を寄せた。
とは言っても、ゆっくり、そっと、恐る恐る。要するにヘタレ。
いや、真っ先に思ったのは、さっき感じたすごくイイ香りの正体がやっぱりこのヒトだったんだなって事。
それから、あー姉ちゃんのおっぱいだー、って素直に思った。
その瞬間、姉様が腕枕+抱き寄せる、みたいな感じで俺をギュってしてくれたんだ。
変な話だけど、俺、このときちょっと泣きそうになった。 キモイダロ?
そのままちょっと時間が止まったみたいな感覚で。
もしかすると俺が、このまま時間止まって欲しいなって、そう思っただけかもしれないけど。
「クフェフェw」
みたいな感じで姉様が変な笑い方をしたんだ。
それがどんな意味合いを含んだ笑いなのか俺には理解できなくて、ただじっとしてた。
そしたら姉様が意外な一言をポツリ。
「けっこう可愛いとこあるんだね」
それはすごく優しくて、あったかくて。
でも油断してたっていうか、意表を突かれたっていうか。
とにかく、想像もしてなかった一言に、俺はスゲー恥ずかしくなって、
体中の血液が顔に集まってきて、たぶん耳まで真っ赤っかになって紅潮してたと思う。
そのかわり、チンポからも血の気が引いて、一瞬のうちに萎え萎えになっていった。不思議。
襲ってきたって言い方はおかしいか、幸せな気持ちに包まれた、って感じか。
確かに俺は「おっぱいに甘えるんだ」なんて書き方をしたけれども、それはつまり
SEXに至る過程においての前戯であり、つまりは愛撫だ。
モミモミしたりレロレロしたりチュパチュパしたり、みんなも知ってるアレ。
姉様だって、当然ながらそれは理解してただろうし、理解してるからこそ、
「おっぱい抱っこするかー?w」なんて冗談で俺をからかうことが成立するはずなんだ。
でも、なぜか姉に抱かれて、おっぱいに顔埋めて、本気で甘えてる俺がいた。
しかも可愛いとか言われて、超幸せな気分に浸ってた。なんだこれは。なんなんだ。
「お、おう…」
ほとんど眠りかけだった俺は、え?寝ちゃダメなの?寝るんじゃなかったの?って一瞬思った。
でもそれとは裏腹に、俺の口からも意外な一言が飛び出してった。
「姉ちゃん、おっぱいデカいwww」
「えへーw」
なんか姉様から可愛い反応かえってきた。
俺も、姉様に「可愛い」って言いたかったけど言えなかった。恥ずかしくて。
それに、俺の中でつまんないプライドみたいなものが邪魔してて、
姉を可愛いと思うなんて、そんなの絶対に認めたくないって気持ちがあって…。
ちなみに母ちゃんもデカくて、そんな二人が「胸邪魔」とか「着たい服が着れねー」とか、
そんな会話をしているのを実家にいるときによく耳にしていたから。
ここでようやく姉スペック。
冒頭で書いたとおり、教師。保健体育専攻だったはずだけど、小学校低学年の担任。
顔はすごくキリッとしててはっきり言ってオットコマエw もしかして宝塚顔?w
中性的な魅力とか、ボーイッシュって書くと聞こえがいいのかもしれないけど、
中身も男勝り、負けず嫌い、とかそういう人だと「この時まで思ってた俺」には、異性としての魅力ゼロ。
小、中、高、大、とバスケしてたのでしなやかな体つき、だけど生理時にFカップになる胸の持ち主。
もったいねぇ、宝の持ち腐れwww なんて俺は思ってた。姉様のおっぱいになんか興味なかったけど。
ソレをどうこうしようとか、そういう気持ちはなくなってた。
でも、そういう気持ちがなくなってみて初めて、そういう気持ちがさっきまでの俺にはあったと気付いた。
だから勃起もしたし、一緒のベッドに入りたいとも思ったし、ドキドキもした。
こうやって姉の体に触れてみて、それはやっぱりAちゃんや他の女のヒトの体とは違ってて、
遺伝子的に拒絶反応を示したわけじゃなさそうだけど、コレはやっぱりなんか違うなって直感的に思った。
でも、別な意味で、ずっとこうして姉の体には触れていたいって思い始めてた。
そんなこと考えながらおっぱいにくっついてたら
「まぁくぅ~んw」
って言いながら、姉様が俺をまたギュって強く抱きしめた。
「なんでwww 可愛いじゃんwww」
幼い頃はまーくんって呼ばれてた。
それがマサヒコって呼び捨てされるようになり、ひどいときには「ま!」とか超簡略化。
最近じゃもっぱらオマエ呼ばわりされてたけど、別に気にしちゃいなかった。
「つかこのタイミングでまーくんって呼ばれると…」
「ん?」
「なんか甘え…たく…なる…」
「甘えていいよ?今日は。特別にぃ。」
甘えていいよ、と言われても、これ以上何をしたらいいのかわからなかったし。
ただ、今のこの状態をまだ続けても大丈夫なのかな、って確認したかっただけ。
姉様の言葉にちょっとだけ安心して、俺も姉の背中に手を回す。
俺の方から抱きついてみた。おっぱいに顔がめり込んでちょっと焦った。ノーブラだった。
「足、寒い」
そう言われて、姉様の脚を俺の脚で挟んでみた。
「まーくんの足、あったかーいw
姉様は更に脚を絡ませてきて、俺達はモロ密着状態に。
「酔っ払ってるんだよね?」
この夜、俺達はこの言葉を何度も何度も掛け合うことになる。
お互いの意思を確認するかのように。
最初のほうは、俺が何回も問い掛けてた。
そのたびに姉様は、自分が酔ってると強調した。
まるで自分に言い聞かせているようだった。
最後のほうは、姉様が何度も問い掛けてきてた。
そのたびに俺は、自分は酔ってないと強調した。
それもまるで、自分に言い聞かせてるようだった。
「だよね…」
「なんで?」
「なんでって、なんか…優しいから…」
「えー。私まーくんにはいつも優しくしてるつもりだけどなぁw」
確かに。姉様はいつも優しかったかもしれない。
男勝りで負けず嫌い、なんて散々書いてきたけど、こうして姉様が泊まってった翌日には、
必ずと言っていいほど俺の部屋はきちんと片付けられ、整理整頓されていく。
飲み食いしたものも姉様が洗っていくし、溜まってた洗濯物とか全部お任せ。
冷蔵庫の中は賞味期限切れのものが新しいものと差し替えてあることすらあった。
俺は、彼女がただ「実姉」だというだけで、そういう女性らしい部分をかなり見逃してたのかもしれない。
「まぁねwww」
今のセリフはちょとヤバかったかな、って思った。
まるで、酔ってないときもこんなふうに抱っこされたい、って俺の願望が丸出しみたいだったから。
姉は華麗にスルー、全く気付いてないようだった。
「ってゆうかw」
姉様が苦笑い。俺は気付かれたかと思ってビクッとした。
「一緒に寝よって冗談で言ったつもりだったのにwww まーくんホントに来ちゃったしwww」
「すいません… 来ちゃいました…」
俺は再びおっぱいに顔を埋める。まんまと騙された気分。超恥ずかしい。
もはや姉様のおっぱいは俺の苦悩の表情を見られないようにするためのちょっとした隠れ家。
「でもいいの、たまにはこういうのも。いつもこんな姉弟だったらヤバいけどwww」
どうやら姉様も今のこの俺達の状況が「ヤバい」ってことはちゃんと認識しているっぽい。
ということはつまり、俺のことを弟であるのと同時に、男としても認識しているはず。
それなのにどうして、こんなふうに抱っこしてるの?
ドキドキしないの?俺ドキドキしっぱなしなのに?俺だけ?オマエ何も感じないのか?
すっかり呼び方がまーくんに定着。
呼ばれる俺も違和感を感じなくなってきてた。
「彼女もおっぱいおっきいのかなー」
「おっきくもないし、そもそも彼女でもない」
ぶっきらぼうに答える。
このドキドキの状況の中でも淡々と話してる姉様。俺はそれがなんだかイヤだった。
「怒ってないから。はい次の質問は?」
「むー。まーくんなんか可愛くなくなってきた」
「もともと可愛くなんかねーし」
「あー。生意気になってきたし」
「うるせー」
おっぱいに顔埋めてるくせに悪態ついてる俺、超かっこわりぃ。
「あれ?ってことは彼女でもないのにあんなメール送ったの?」
めんどくせぇ。つか、セフレですとか、言えない。言いたくない。
「エッチもしたりすんの?」
「あーするする。そんなもんだよ」
ここでも俺は思った。
姉様はおっぱい抱っこが最終的にSEXになると、ちゃんと認識してる。
それを認識した上で、俺とこんな状況なのに、全然平気な顔してやがる。
メチャ悔しい。つかなんでこんなに悔しいのか、俺にもわけがわからない。
「なんつーか。彼氏でもない人と同じベッドに一緒に入って抱っこしてるオマエが言うな
まぁ俺はただの弟ですけど。一応、男なんですけど。なんなんだよ一体。ムカつく。
俺けっこうドキドキしてんだけど。姉ちゃんなんなの。ペラペラペラペラ喋りやがって。
緊張感の欠片もないじゃん。まぁ俺はただの弟ですけど。どーでもいいけどさ。ふんっ。」
もうなんか途中で、やばいコレ以上言うな何言ってんだ俺はって思ったけど、止まらなかった。
しかも、姉様の顔は見れなかったので、ほとんどおっぱいに向かって言ってたよ。
シーンとしちゃって、一気にシラケたなぁって俺は思った。