ハリー「でも、それっておかしいよ。だってロン、ハーマイオニーの生理周期表は見た?」
ロン「見てないけど……そんなのあるの?」
ハリー「僕がつくったんだ。何かの役に立つかと思って」
ロン「何かって?」
ハリー「それは…………とにかく見てよ。ほら、周期表によると」
ロン「本当だ、ハーマイオニーの排卵はもう少し先……。じゃあなんでアイツ怒ってるんだ? 意味が分からない」
ロン「だってそうだろ? 生理以外で女子が機嫌を悪くする理由なんてある? 心当たりないよ、謎だ」
ハリー「僕も、女子がイラついてる理由は生理以外思いつかないけど……。これってきっと難しい問題だよ」
ハーマイオニー「……」
ロン「噂をすれば。きたぜ、ハリー」
ハリー「やあハーマイオニー」
ハーマイオニー「なにそれ? 何を広げてるの?」
ハリー「いや、何も。……何でもないんだ、ホント」ササッ
ロン「時間割だよ。な」
ハリー「そう、時間割。今後の予定を知りたくて。……それで、何か用?」
ハーマイオニー「ふたりに言っておきたいことがあって。いい? 明日までに反省の意思を見せなければ、絶交だから。わかった?」
ハリー「…………え、それって、つまり」
ハーマイオニー「私は次の授業があるから。じゃあ、また」
ロン「おい、行っちゃったぞ。僕の聞き間違いじゃなければ、ハーマイオニーのやつ『絶交』って言ってた?」
ハリー「聞き間違いなんかじゃないよ。たしかに『絶交』って言ってた」
ロン「嘘だろ……なんで絶交されなくちゃならないんだよ。僕ら何かした?」
秀逸
雰囲気まんまでクソワロ
ハリー「もしかしたら……」
ロン「なに?」
ハリー「この間、ふたりでハーマイオニーの髪の毛をハッフルパフの生徒たちに売りさばいたけど」
ロン「ああそれ……でも、それぐらいで『絶交』なんて言う? 僕ら1年の頃からの付き合いだろ? そんな友達を……信じられない、これって横暴だよ」
ハリー「うん、でも……その売上金をハーマイオニーに分けてなかったのが問題なのかもしれない」
ロン「金か……ハーマイオニーのやつ、そんなに金に貪欲とは思わなかった」
ハリー「そうじゃないよ。きっと生産者としての権利を訴えてるんだ。髪の毛はハーマイオニーのものだったわけだし、利益を貰うのは正当な権利だ」
ロン「権利? アイツ、そういうのうるさいもんな。分け前が減るのは嫌だけど……縁を切られるよりかはマシか」
ハリー「うん。今からでも謝りに行こう」
ロン「だね」
ハリー「ハーマイオニー」
ハーマイオニー「なに? 言ったわよね、私これから授業があるの。ふたりとも、この授業は取っていないはずよね?」
ロン「謝りにきたんだ」
ハーマイオニー「……謝る? 驚いた。まさかあなたの口から素直に『謝る』なんて言葉が聞けるなんて、珍しいこともあるのね」
ロン「この言い方、腹立つな」
ハリー「その、僕たち、ハーマイオニーは気づいて無いと思ってて……だから支払いが遅れたんだ。でも、いずれは打ち明けて払うつもりだった」
ロン「そう。生産者の権利だもんな。わかってる、ハーマイオニーは利益をもらって当然」
ハーマイオニー「生産者? 権利? あなたたち、何の話をしているの?」
ハリー「え? ……君の髪の毛を集めて、ハッフルパフの生徒に売った話だけど……」
もっとやれ
才能あるな
笑いが止まらないんだけど
せりふ回しがうまい
ハーマイオニー「ちょっと待って、なに? あなたたち、私の髪の毛を生徒に売ったの!? 信じられない!」
ロン「もしかして……知らなかった?」
ハーマイオニー「知るわけないでしょう!? そんな……そんなこと、知っていたらまともに授業なんて受けていられない!」
ハリー「違ったのか……」
ロン「まずいよハリー。ただハーマイオニーの機嫌を悪化させただけだ」
ハリー「みたいだね」
ハーマイオニー「ねえ、嘘よね? 悪い冗談だって言ってくれたら怒らない……いえ、少し……ううん、もの凄く怒るだけで許してあげるから」
ロン「もし本当だって言ったら……?」
ハーマイオニー「あなたたちふたりと髪の毛の購入者を殺して、わたしはアズカバン送り」スッ
ロン「おい嘘だろ」
ハリー「ハーマイオニー……」
ロン「杖をしまえって……そんなの、シャレになってない……! 髪の毛を売るぐらい、軽いジョークだろ? 可愛い悪戯さ、な?」
ハーマイオニー「悪戯ですむ問題じゃないわ! いい? 髪は! 女の! 命なの! 分かる!?」
ハリー「僕らが悪かったよ。謝って許してもらえるとは思えないけど、本当に……。でもハーマイオニー、魔法を使うのは」
ロン「そうさ、僕らを殺しても何の解決にもならない。むしろ大騒ぎ。君の立場も危うくなる、だろ?」
ハリー「うん。そのとおりだ、ハーマイオニー。冷静になって。らしくないよ、仲間に杖を向けるだなんて……」
ハーマイオニー「仲間!? 仲間の髪の毛を無断で売る!? 小遣い稼ぎの為に!? そんな仲間ってある!? 敵の間違いでしょう!?」
ハリーポッター最新巻はここですか?
ここからロンとハーマイオニーが愛の結晶を作るのか
ポリジュース薬作りすぎてなんか感覚麻痺してるけどあれ素材結構集めにくくなかったっけ
簡単に盗まれてるし案外作れるんじゃね?
ロン「敵だなんて……僕ら唯一無二の親友だろ? 仲間以上さ」
ハリー「ロンの言うとおり、苦楽を共にした大切な親友だ」
ハーマイオニー「親友? ああ、そう。親友。そうよね。私たちって、親友だわ」
ロン「ハハ、そう、親友」
ハリー「分かってくれたなら、杖を――」
ハーマイオニー「そんな親友のおかげで、私はアズカバン送り。魔法使い殺しとして後世に名を残すことになるの」
ハーマイオニー「贈り物としてはあまりに大きすぎる、これは私が背負うことになる『業』よ。ありがとう、犯罪歴をつくってくれて」
ハリー「君は今、冷静じゃないんだ、ハーマイオニー」
ロン「ちびりそう……ああ、神様」
ハーマイオニー「アバダ――」
ロン「ひっ!」
ダンブルドア「オブリビエイト!」
ハリー&ロン「「 !? 」」
ハーマイオニー「……? あれ、私……なに?」
ダンブルドア「ミスグレンジャー。友と語らい友情を深める光景は実に美しい。だが、学生の本分は学習にあるということを忘れてはいかん」
ダンブルドア「このままでは、次の授業に遅れるのではないかのう。ん?」
ハーマイオニー「あ、もうこんな時間……? 私……。あの、失礼します」
ハリー「う、うん」
ロン「また……」
ダンブルドア「さて……ふたりには、詳しく話を聞く必要があるようじゃ。後でわしの部屋へくるように」
ハリー「はい、先生……」
どうせダンブルドアも共犯だろ
ダンブルドアも買い取りに参戦
マクゴナガル「話とは何です? いったい何が?」
ダンブルドア「事は実に重大であり、同時に繊細でもある。よって、マクゴナガル先生にのみ、同席してもらうことにした」
ダンブルドア「ふたりとも、それで良いかの? ん? マクゴナガル先生も」
ハリー「はい」
ロン「は、はい……」
マクゴナガル「私は構いませんが……グレンジャーに何か関係が?」
ダンブルドア「ふたりに対し、決して許されぬ行為をはたらいた。いや、はたらこうとしておった。わしが直前で止めることができたのは不幸中の幸いじゃ」
マクゴナガル「許されぬ行為? 何です……まさか」
ダンブルドア「……彼女は『死の呪い』を彼らへ向け、放とうとしたのじゃ」
マクゴナガル「まあ、なんということ……! ダンブルドア校長、これは由々しき事態です。生徒が生徒に対し、死の呪いをかけようとするなんて……!」
ダンブルドア「聞かせてもらえるかのう。何故、彼女が君たちふたりへ死の呪いをかけようとしたのか」
マクゴナガル「グレンジャーは常に冷静で賢く、優れた判断力を持っています。よほどのことがなければ、そのような恐ろしいこと……!」
ハリー「その…………生理で」
ダンブルドア「生理?」
ロン「ハーマイオニー、生理だから……すごくイライラしてて、それで」
ハリー「僕らに八つ当たりしようと……したんだと思います」
ダンブルドア「ほう……彼女が生理だと、君らには分かった。ハリー、君はグレンジャーが生理であると、事前に知ることができたかのう?」
ハリー「えっと……それは……イライラしてるみたいだったから。生理なんだろうって、そう思いました」
ダンブルドア「イライラしていた……なるほど。たしかに、女性は生理になると苛立つことが多いのう。だが、常にそうとは限らん」
ダンブルドア「今回は、どうやら別の要因があったようじゃ。何故分かると言いたげな顔をしとるのう。ここにワシ手製のグレンジャー生理周期表がある」
バサッ
ハリー・ロン・マクゴナガル「「「 !? 」」」
ワロタ
『ハリーポッターと生理周期』の発表開場はここですか?
ハーマイオニーかわいい
ダンブルドア「この周期表によると、ハーマイオニー・グレンジャーの生理は」
ハリー「だ、ダンブルドア先生、お話の途中、すいません。凄く気になることがあって……」
ハリー「どうして、先生がハーマイオニーの排卵の状況を……その、把握しているんですか? 表までつくって」
ロン「おっどろき、見ろよハリー。この周期表、君がつくったやつとほぼ同じだぜ」ボソッ
ハリー「……」
ダンブルドア「彼女に限ったことではない。ホグワーツの女子生徒に関しては、もれなく把握しておる……全員じゃ」
ロン「全員!? 信じられない! そんなことって」
ハリー「できっこないです! ハーマイオニーの近くにいてもあれだけ苦労したのに……全員の生理周期を把握するなんて……!」
ダンブルドア「『ルナルナ(生理周期を教えよ!)』という特殊な呪文で可能になる。さて、この表では――」
マクゴナガル「お待ちください! これはどういうことです!?」
ダンブルドア「……? これ、とは」
マクゴナガル「生理周期表のことです! これは、あまりに……! 生徒のプライベートへ踏み込み過ぎなのでは? 考え直すべきです」
ダンブルドア「落ち着いてくれんかのう、マクゴナガル先生。生徒の体調管理を把握するのも、校長として実に、実に重要な」
マクゴナガル「これは査問の対象となります。冗談では済まされませんよ。どうやら、早急に魔法省へ出向く必要があるようです」
ダンブルドア「……」
ハリー「あ、あの」
ロン「僕らお邪魔なら、外で――」
ダンブルドア「オブリビエイトッ!!!!!!!1」
マクゴナガル「……! ………………? 私は何を」
ダンブルドア「マクゴナガル先生。わざわざわしの部屋まで資料を運んでくれてありがとう。早々で悪いが、席を外してもらえんかのう?」
マクゴナガル「……え、ああ……ええ。それでは」
ルナルナ!
これは覚えたほうがいいな
ハリー「……」
ロン「……」
ダンブルドア「マクゴナガル先生ほどの人であれば、わしの意見に賛同してくれると思っとった……実に痛ましい」
ダンブルドア「さて、さきほども述べたように、この表を見てみると……グレンジャーの生理はまだ先じゃ」
ダンブルドア「つまり……彼女を怒らせる別の要因があったと考えるのが自然。違うかのう?」
ハリー「いえ……そう、だと思います」
ダンブルドア「ところで……先日、フィルチ先生からある報告があった。生徒の間で、なにやら不審な売買取引があったらしい」
ダンブルドア「学校で無許可に物を売るのはもちろん違反じゃ。だがそれ以上に、生徒の間に出回った『商品』が実に異質でのう」
ダンブルドア「髪の毛じゃ。この髪の毛とポリジュース薬を用いて……良からぬことをしでかそうという者がいたようじゃ」
ダンブルドア「これも確かな筋の情報。今考えると、その髪の毛の持ち主……。ふたりには心当たりがあるのではないかのう」
ロン「……」
ハリー「実は」
ロン「おいハリー」
ハリー「もう隠し通せないよ。ロン、正直に言って謝ろう」
ハリー「ダンブルドア先生。実は、ハーマイオニーの髪の毛を売ったのは僕らです。お小遣いが欲しくて……」
ダンブルドア「うむ……ふたりとも、よくぞ正直に話してくれた。グリフィンドールからは1000000000点減点じゃ」
ロン「嘘だろ……!? 1000000000点も引かれちゃったら、グリフィンドールはお終いだ!」
ダンブルドア「君たちはそれだけのことをした。行動というものには、常に責任が伴う。これは学校生活だけではない、どの場においても言えることじゃ」
ハリー「でも、先生。1000000000点なんて、そんな……あまりに無茶苦茶です」
10億!?
素直に退学にせーや
体の一部を入れて飲んだらそれに変身するやつ
そう言えばあれに精液入れて飲んだらどうなるんだろ
あったなそんなの
でも、ハーマイオニーの髪が需要あるのか……
あるに決まってんだろ
ふわふわの栗毛だぞ
ダンブルドア「この決定が覆ることは無い。厳粛な対応こそ求められるからのう」
ハリー「聞いてください。1000000000点も引かれたら、他の生徒が原因を詮索します。そうなったら、僕らのやったことがみんなに……」
ロン「そうだ……。そんなことになったら、ハーマイオニーの髪の毛が売られたことが学校中に知れ渡っちゃう……!」
ハリー「ハーマイオニーがそれを知ったら、どれほどショックを受けるか……また何をしでかすか、分かりません……」
ハリー「せっかく先生がハーマイオニーの記憶を消したのに……意味が無くなると思うんですけど……」
ダンブルドア「……じゃあ、無しじゃ。1000000000点の減点は取りやめることとしよう」
ロン「やった……!」
ハリー「ありがとうございます、ダンブルドア先生」
ダンブルドア「今回は不問とするが……決してやりすぎることがないように気をつけることじゃ」
ダンブルドア「騒ぎは厳禁。あまり忘却術はつかいとうないからのう。よいな? ん?」
ハリー「はい」
ロン「もちろん、もう絶対に騒ぎは起こしません。ウィーズリー家の名誉に賭けて」
ダンブルドア「君の家の名が汚されることの無いよう祈ろう。……もう下がってよい」
ハリー「失礼します」
無しじゃ じゃねーよ
ロン「はぁー、寿命が縮んだよ。1000000000も減点されたら、僕らみんなから袋叩きだぜ?」
ハリー「うん。許してもらえてよかった」
ロン「まさかフィルチに見られてたなんて……次に何か売る時は、もっと気を付けないと」
ハリー「それもそうだけど……ポリジュース薬を使おうとするなんて思わなかった」
ロン「ハッフルパフのやつら、材料を盗むならもっとうまくやれっての」
ハリー「ねえ、ロン。どうして今まで思いつかなかったんだろう」
ロン「なにを?」
ハリー「ポリジュース薬だよ! 僕ら、今までハーマイオニーの髪の毛を手に入れる機会は何度でもあったのに、一度も試さなかった!」
ロン「試すって……まさかハリー、僕らがハーマイオニーに変身しようって?」
ハリー「やる価値はあるよ。君と僕とで飲んで」
ロン「ハーマイオニーになってレズセックス?」
ハリー「ハーマイオニー×ハーマイオニーって、凄いと思うけど」
ロン「……ああ、サイコー。想像しただけで、なんだかすごく興奮してきた」
ハリー「そうと決まったら、さっそく」
ロン「でも、ポリジュース薬ってつくるのにやたら時間がかかるだろ?」
ハリー「大丈夫、こういうこともあろうかと、事前につくって保存してあるんだ」
ロン「ハリー、君って……何て言ったらいいか……とにかくすごいよ。今日の君、最高に冴えてる」
ハリー「どうも。急に女子を襲いたくなったとき、この姿のままじゃまずいから、そういうときに備えてね」
ロン「備えあれば憂いなしだもんな。とにかく、はやく試そう」
久々の秀逸なスレ
清々しいほどにドクズじゃねーかwww
いいぞもっとやれ
ハリー「……それじゃあ、せーので飲もう」
ロン「ああ……でも正直言って、苦手なんだよな、この味」
ハリー「得意な人なんていないよ。準備はいい?」
ロン「ちょっと待って……ふぅー、よし。OK」
ハリー「……ロン、大丈夫?」
ロン「なにが? まさか、僕がビビッてるって? ハハ、冗談。いつでもいけるさ」
ハリー「だろうね。よし、せーの」
ゴクン
ハーマイオニー(ハリー)「……」
ハーマイオニー(ロン)「……」
ハーマイオニー(ハリー)「えっと……」
ハーマイオニー(ロン)「これって、つまり失敗?」
ハーマイオニー(ハリー)「そんなはずないよ。間違いなく、ハーマイオニーの髪の毛を入れたはずだ。他の毛が混じらないよう、慎重にね」
ハーマイオニー(ロン)「でも……だったらなんで……」
ハーマイオニー(ハリー)「……」
ハーマイオニー(ロン)「なんで僕ら、アフリカ系の女性になってるんだ???」
新しいハリポタでハーマイオニー役を黒人がやる
正気かよ
クッソワロタ
タイムリーなネタだな
ロン「あ、元の姿に戻った」
ハリー「1時間経ったんだ」
ロン「どういうこと? 僕ら間違いなく、ハーマイオニーになったんだよな?」
ハリー「そのはずだよ」
ロン「だったら……僕らが普段会ってるハーマイオニーって誰なんだ? 魔法で姿を変えてるとか?」
ハリー「それは無理だ。ダンブルドアたちが気づかないはずがない」
ロン「じゃあ……手術して肌の色を変えたとか? マグルってそういうこともやるんだろ?」
ハリー「分からない。……もしかしたら、ロンの言うとおり魔法かも……。まだ知られていない未知の魔法があるとか」
ハリー「……何にせよ、これでハーマイオニーが怒ってた理由が分かったよ」
ロン「どういうこと?」
ハリー「覚えてないの? 昨日、僕ら談話室で――」
―――
ロン「黒人の女性はちょっと無理だな」
ハリー「でも、この間ラベンダー・ブラウンのことが気になってるって言ってた」
ロン「彼女は肌白いだろ?」
ハリー「あれ……そうだっけ。そうだった気もするけど」
ロン「とにかくさ……あまりこういうことは言いたくないけど、自分と肌の色の近い女性とお近づきになりたいんだ」
ロン「差別とかじゃなくて、これは好みの問題、だろ? しかたないんだ」
ハリー「うん。好みは生まれつきのものでどうしようもないからね。それを無理に改めろって言う方が、よっぽど差別だ」
ロン「そういうこと」
ハーマイオニー「いいえ! 聞き捨てならないわ! それは疑いようも無く、レイシストの思想よ!!!」
直球変化球織り交ぜいいぞ
ハリー「あれからしばらく言い合いになった」
ロン「そうか……あれぐらいの言い合いならよくあることだけど、ハーマイオニーがアフリカ系の血を引いてたっていうなら……」
ハリー「気にしてないふりして、本当はかなり傷ついたんじゃないかな。『絶交』したくもなるよ」
ロン「……今度こそ、きちんと謝りに行こう」
ハリー「うん、それがいいよ。ただし、ポリジュース薬のことは伏せてね」
ロン「ハーマイオニー!」
ハーマイオニー「ロン? それにハリー……。何か用?」
ロン「君に……その、謝りにきたんだ」
ハーマイオニー「……謝る? 驚いた。まさかあなたの口から素直に『謝る』なんて言葉が聞けるなんて、珍しいこともあるのね」
ロン「二度目だよ……しかもさっきと全く同じ言い方。ホント、腹立つな」
ハーマイオニー「二度目? どういうこと?」
ハリー「なんでもないんだ。さあ、ロン」
ロン「うん。ハーマイオニーさ……本当は、その……違うんだろ?」
ハーマイオニー「違う? 何が? はっきり言って」
ロン「えっと……なんというか……肌の、色とか。まあ、色々……」
ハーマイオニー「……!」
あの世界じゃマグルは差別対象だしな
ゴブリン解放戦線だっけ?
作者が差別反対主義者
ロンがガチクズだな
ハーマイオニー「どうしてそれを……」
ロン「それは……えーっと」
ハリー「ほら、昨日のこと。僕ら反省したんだ。ひどいこと言ったなって」
ロン「う、うん。それで、もしかして、ハーマイオニーってアフリカ系なんじゃないかなぁって……すごい怒ってたし」
ハーマイオニー「そう……でも、それって……すごい論理の飛躍よね?」
ロン「そうかな。……うん、そうかも」
ハリー「否定はしないの?」
ハーマイオニー「ええ……。これは仮の姿。本当の私は……違うの。ロンの言った通り、色々とね」
ハーマイオニー「私って、そういう差別に敏感で……『汚れた血』とか、そういうことを言われる生まれでもあるでしょう?」
ハーマイオニー「それに重ねて、肌の色でも差別されたらと思うと……怖くて。……バカみたいでしょ? 怖がる必要なんて無かったのに」
ハリー「そうだったんだ……」
ロン「そうとも知らず、僕らハーマイオニーにひどいことしちゃって……悪かったよ」
ロン「君がそんなに苦しんでいたなんて、知らなかったから……ほんとにごめん」
ハリー「僕もロンと同じだ。ごめん」
ハーマイオニー「ううん、いいの。私も、あの態度はやりすぎだったと思ってる。ごめんなさい」
ハーマイオニー「それに……いいきっかけだったのよ。あなたたちに隠し事をしているなんて、耐えられなかった」
ハーマイオニー「こうして打ち明けることができて、清々したわ。親友の間に、隠し事なんて無しよね」
ハリー「ハーマイオニー……! ……実は、僕もなんだ」
ハーマイオニー「え……?」
え?
ハリー「ハーマイオニーが打ち明けてくれたから、正直に言うよ。実は、君の生理周期表をつくったんだ」
ハーマイオニー「そう……え? なに? 生理周期表? 私の?」
ハリー「うん。でも、君が嫌だって言うなら、この周期表は」
ハーマイオニー「ディフィンド!!!」
ビリィ
ハリー「あ……うん。破いてくれて、構わない。苦労して調べたんだけど……こうなって良かったんだ。悔いは無いよ……ホント」
ハーマイオニー「他に隠してることは無いの?」
ロン「無いよ。誓って」
ハーマイオニー「本当に? ……ねえ、私の肌の色の違いに気付いたのって、本当に昨日の言い合いで推測したから?」
ハリー「う、うん」
ハーマイオニー「……信じられないわ」
ロン「だって、推測する以外、僕らが君の秘密を知る方法なんて無いだろう? 君しか知らないことなんだから」
ハーマイオニー「そう……よね。たしかにそうだわ。疑ってごめんなさい。私、ちょっと疑心暗鬼になってるの」
ハーマイオニー「私の秘密を知るなんて、それこそ私にでもならない限り……………………待って、そうよ」
ロン「え? な、なに?」
ハーマイオニー「ねえ。最近、やたらとハリーが私の座ったソファーを粘着テープで掃除してたけど」
ハリー「そ、それは、言ったじゃないか。クルックシャンクスの毛がソファーに残るのが気になっただけだって」
ハーマイオニー「本当に? それが本当の理由? ねえ、もしかして」
ロン「ち、違うよ! 誰が好き好んで、あんなマズイ薬つくって飲む?」
ハーマイオニー「マズイ薬……? ポリジュース薬のこと? ねえ、やっぱり、あなたたち……! 白状しなさい!」
愛じゃよハリー、愛じゃ
ダンブルドア校長…?!
ハリー・ポッターと正義の整理表
ハリー「ロン、だめだ。もう隠し通せないよ」
ハーマイオニー「なに? ねえ、正直に言って。怒らないから」
ロン「本当に? そう言って、実は怒るんだろ? 想像つくよ」
ハーマイオニー「怒られるようなことをしたの? あなたたち、そういう自覚があるの?」
ハリー「いや、実は……君の髪の毛を少し拝借して、ハッフルパフの生徒に売ったんだ」
ロン「でも大丈夫。間違って君の猫の毛を買ったやつもいたと思うよ。だから、被害は少ないんだ。意外と」
ハリー「そう、意外とね。だから、そんなに……悲観することは無いよ。分け前もあげるつもりだし」
ロン「生産者の権利だからな。どれくらい欲しい? 何%? 言ってよ、考慮するからさ」
ハーマイオニー「……」スッ
ハリー「どうして杖なんて……ねえハーマイオニー、いったん落ち着こう」
ロン「ああ、二度目だ。もうやだ」
ハーマイオニー「あなたたちを殺して、私はアズカバン送りよ。こんな辱め、耐えられない……!」
ロン「た、たかが髪の毛ぐらい……」
ハーマイオニー「たかが!? 髪の毛ぐらい!? あなたたちのその軽率な行動で、脅かされることになるのは私なのよ!?」
ハリー「だ、大丈夫だよ。その髪の毛を悪用する人なんていない……と思う。あったとしても、せいぜい鑑賞用で……」
ハーマイオニー「ええ、そうね。悪用なんてさせないわ。購入者もまとめて私が殺すんだから。全員ね。……アバダ――」
ハリー&ロン「「 うああああああああああああっ!!!! 」」
ダンブルドア「オブリビエイトォォォォォオオオォオォ!!!!!!!!!!」
ダンブルドア「グリフィンドールから100000000000000000000000000000000000000点げんて~ん!!!!!!!!!11」
ダンブルドア「ウィーズリー家は今日から『センズリー家』にかいめ~い!!!!!!!!!111111111111111」
ハリー&ロン「「 すいませんでしたああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!! 」」
END
勢いに負けた
感動した
ハーマオナニー乙