俺の半生を語って行く
act.1 【中学時代編】
act.2 【高校時代編①】
結局寝れないのでまたちょっと書きます。
あと、最近TVにたまに出てるオネエタレントは幼馴染で、大阪に同年代の友達がそいつしかいなかったから、遊びに連れて行ってもらったりした。クラブとか。その時がクラブ初体験で、音の大きさ、人の多さに驚いた。
この幼馴染は親同士も知っていたので、父も安心してたみたい。
大阪に移って一ヶ月後くらいにカナダの高校に入ることが決定した。ホームステイ先も決まっていた。その一ヶ月の間に、一回学力テスト?と挨拶のために、父と出向いてたので、少しの人脈もあった。
ホストマザー(恵美子さん)はバツイチでクリスチャンの日本人だった。気難しい性格で、ヒステリックだった。あと料理が下手だった。
恵美子さんの収入源は主にホームステイの受け入れだったので、他にも韓国人の女学生が2人と、日本人男性が1人居た。
でも家での会話は基本的に英語だったし、高校では日本人が私の他に2人しか居なかった。つまり、英語ができないと話にならないのだ。私は必死で英会話の勉強をした。どこに行くにも電子辞書は必須。恵美子さんの通う日曜礼拝で出会ったゴスペルの女性に発音の基礎から習った。
分からない単語はすぐ辞書で調べ、帰宅後、検索履歴からもう一度見直し、書き出したりした。
その甲斐あってか、3週間もすれば、コミュニケーションはとれるようになった。もちろん会話全ては理解できないが、何と無く意図は分かるし、私も反応を口にスラスラ出せるようになった。
ゴスペルの先生の教え方がすごくうまかったみたいで、発音はいつも褒められた。「本当に留学初めてなの!?」って感じで。
今も趣味でAEONに通ってるんだけど、発音だけは褒められるw
かくして、バンクーバーでの新たな高校生活が始まるわけなんだけれども、始まってみれば意外とホームシックも無く、友達もすぐできた。日本人が珍しいのか大勢の生徒が事ある毎に話しかけてくるし、「Oh, Japanese GAL!!! I know Sushi !!Sushiiiiiiiiiiiii !!!!!」みたいな訳わからんノリでこっちの興味を惹かせようと頑張ってる子もいた。
あと、ラブレターをよく貰った。
I'm in luv wiz u……とか臭い台詞が書いてあるやつ。でも海外ドラマの主人公になったみたいで、悪い気はしなかった。私の独壇場だと調子に乗ってからの英語力の成長はとどまるところを知らなかった。なぜならデートをたくさんしたからw
でも、カナダは自由な国だし、私の更生には邪魔な要素もあった。
マリファナ、コカイン、エクスタシー。
未成年者の飲酒喫煙は普通に取り締まられているのに、なぜか薬系統はそうでもなかった。
一般人が、道端、ショッピングモールの喫煙所で紙に巻いたマリファナを吸っていたり、クラスメイトでも授業中にタバコの葉と大麻を入れ替えてる生徒も居た。
私も友達に「吸う?」と聞かれたことがあったが、マリファナはどうにも独特の香りがして、私には合わなかった。友達が同じ部屋で吸ってるだけで、フラフラして吐きそうになる。
コカインは、粉を鼻から吸う(スニフする)姿がみっともなくて手を出さなかった。
ここでまたエクスタシーが私の前に姿を表す。あのヤクザの痛み止め事件以降、別段「またやりたい」とは思わなかったが、目の前に出されると、欲に負けてしまった。依存なんてしないから大丈夫。錠剤を飲み下す。すぐに高揚感と激しい動悸に襲われ、明るい気持ちになり、暑く感じ、上着を脱いで半袖になった。カナダの冬なのにww
この時薬をくれたのは、当時いい感じだった男の子で、フィリピン人でめちゃくちゃイケメンだったが、ギャング?みたいなののメンバーだったと思う。私には隠してたけど。ラブラブって訳でもないけど普通に仲良くしてた。ランチ一緒に食べたり、家でもmsnでチャットしたりしてた。携帯電話を持ってなかったので、大体の友達とはmsnやスカイプでのやり取りだった。
それからも、私は薬にハマりはせず、まあ誘われたらするときもある、っていう程度だった。ので、普通に学校にも通ってたし、色んな友達も出来、たくさん遊んだ。
体育の授業だけは嫌いでサボりまくってたけど。
ダウンタウンを歩きながら香水とか物色するのは、海外!って感じで楽しかった。
当時カナダでは「mean girls」ていう映画が流行っていて、レイチェルマクアダムスの役に憧れて、ピンクのスカートを買ったり、投げキッスをしたりしていた。黒歴史である。
友達が増えるにつれ、パーティーも多くなり、酒に酔って帰る頻度も高くなった。
そんな私の姿は、恵美子さんをイラつかせた。彼女とは元々折が合わなかったので、よく口喧嘩になった。彼女はアムウェイみたいなやつをやっていて、そのメーカーのシャンプーを父に売りつけたりしていたし、ランチボックスに生のブロッコリーを入れるほど料理も下手で、私も腹が立っていた。
そして徐々に外泊が多くなる。外泊といっても、オールとかばかりじゃなく、普通にお泊まりとかもあった。パジャマパーティー的な。学校も大体ちゃんと行っていた。友達に会うという目的がメインだったが。バレンタインには、花束を8つ貰ってウハウハで帰ったりした。高校生活は充実していたのだ。
でも、恵美子さんとの溝は深まるばかりだった。知識がなかった私はホームステイを変えるなんてアイデアも浮かばなかった。
で、3月だったかな?
恵美子さんがスクールボードに「10さんはドラッグ乱用者で、家に帰って来ない」という報告をした。
スクールボードは私の高校に調査を入れ、体育と数学のスキップが多いこと、遅刻が多いこと等を指摘。
そして私は退学になった。
二回目の高校中退である
急遽大阪に戻ってきた私は、新しく高校を探す必要があった。だが、大半の高校が受験日を過ぎていた。そんな中、父のお姉さんの伝手で、特別に試験を設けてくれるという私立の女子高があった。藁にもすがる思いでそこの試験を受けた。そこで衝撃を受ける。
テ、テストが簡単すぎる…
後から知った事だが、その女子校は、偏差値42のバカ高だった。
>>455
本当に、自分でもそう思います。多分根っからのダメ人間なんでしょうね。あと、要領がものすごく悪い、
関西人のヤンキーとギャルが生徒の半分を占める、という評判を例の幼馴染から聞いて少し腰が引けた。
「だいじょーぶだいじょーぶ!俺の連れもそこ行く奴いっぱいおるし、お前の事よくするように言うとくわー!」
幼馴染のこの言葉を信じた私が阿呆だった。
入学式。
噂通り、派手な子が多い。というより、可愛い子が目に見えて多かった。式が終わり、指定のクラスに行く。その道中、4人の生徒に話しかけられた。
「幼馴染くんのいとこさんの10さんですよね!?宜しくお願いします!」
野球部ばりの挨拶をされた。
まあ確かに一年遅れで入学している為、歳上ではあるが。
幼馴染のやつ、そこまで喋ってたか。て、ちょっと待て。いとこって何だ。
幼馴染に聞いたところ、「説明だるかったからいとこ言うたった!」とのことだった。
お前と血縁設定とか何か嫌だわ、という感じだったが、顔の広い幼馴染の名前があったら何かと便利かな、と思い直し、何と今でもその設定は続いている。
ただ、幼馴染のせいで、私が歳上だという噂は瞬く間に広がり、次の日には全員が知っていた。
敬語で話した方がいいの?それともタメ語?みたいな困惑が見て取れた。
多分やりにくかっただろう。
私もやりにくかった。
しかも喋ると標準語だし、たまに英語出るし。
ビックリするほど友達ができなかった。むしろ大半に嫌われてたと思う。
根っからのくず人間な私だが、読んでて分かるように、私は友達や異性の中に居場所や安心感を求めるタイプだったので、これには心底悩んだ。
友達が欲しかった。
2、3人居たのだが、もっと欲しかった。
いつ、誰にでも誘われるような存在になりたかったのだ。
そこで私は努力する。
関西弁の勉強だ。
関西弁の勉強をしながら、バイトも始めた。
父は宝石商以外に、ネットのマーケティング会社もしているので、そこで特別に雇って貰った。
時給も他の人は1300円とかだったけど、私は1000円だった。
それにしても高校生からすれば充分高かいので、満足していた。
女友達は全然増えないのに、>>460の「2、3人」のひとりから、男友達はやたらと増えていった。
高校生の男女が遊べば色恋沙汰しか無いもので、しかもその高校の近くに他の高校も密集していて、横のつながりや地元繋がりが多かったせいか、「10ちゃんは男遊びばかりしている」というイメージが濃くなっていた。
免許更新行ってきますw
今日鮫洲いる人会うかもね!
電車暇すぎるので、また少し続き書いてもいいですか?
すぐ抜けちゃうかもしれませんが。
書き溜めた分だけとりあえず投下。
まあ実際男遊びをしてなかった訳では無い。
むしろしていた。
男遊びといっても、セックスしまくるとかでは無いが、告らせてはキープするのを繰り返していた。
もしくは、付き合って3日~一週間で振る。
だって、友達居ないんだもん。
というのは半分本当で半分冗談。
あとの半分は、誰かに必要とされている事を、告られることや付き合う事によって実感したかった。
初々しい青少年の心を弄んで申し訳ないと、今は反省している。
そんな事を繰り返し、私の女友達作ろう計画は、破綻の一途を辿っていた。
お弁当もほぼひとりで食べていた。
そんな時、バイト先で知り合ったマサという大学生と仲良くなり、付き合う流れになった。
当時私16、彼23(留年した大学4年)。
今考えると犯罪だしロリコンだが、当時はそんなこと気にもしなかった。
父もよく許したな、と思う。しかもその彼、大学卒業後、父の会社に就職し、今では月手取り50万らしい。
マサは底辺大学に通ってはいたが、頭の回転が早く、博識で、面白かった。
車を持っていることも魅力的だった。
顔はカエルとKREVAを足して割った感じだったけれどもw
>>472
自称KREVAで、グラサン必須でした。意識してるのか、B系っぽい服装でしたね。
学校ではプリクラ帳が流行っていた。プリ帳を埋めたいが為に、特別仲良くもない私にも、プリクラ交換だけは皆要求してくる。
マサとのプリクラも何人かに渡した。「意外…。あれやな、グラサンかけるとKREVAに似てるな。髪型とか。」という反応だった。少し不満ではあったが、彼の魅力は私だけが分かっていればそれで良いのだ。
そのスタンスが私の固定イメージを少し壊したのか、徐々に主に恋バナで話しかけてくるクラスメイトが増えた。
あと、歳上で恋愛経験豊富なイメージからか、恋愛相談をしてくる子達もちらほら出てきた。
こんなチャンスを私は無駄にしない。
夜中に重めな相談メールが来たりしても、律儀に返信をし、親身になって応えた。
時には、マサに車で迎えに来てもらい、クラスメイトを家まで送ってあげる事もあった。
その甲斐あって、お弁当をひとりで食べる事は無くなり、「もしかしてこいつちょっと良い奴なんちゃうん」と思われ始めた。
でも一度、目立つグループのひとりと大げんかをしてしまう。
体育をサボってマサと通話しながらひとりで教室で鏡を見ている時だった。
何かでひとり先に教室に戻ってきた彼女が、私を見つけ、嫌な顔をした。相当嫌いだったんだろう。彼女は、私が電話している事に気付いてなく、文句を言ってきた。
以下、その時の会話。ここだけでは彼女を仮にAとする。
A「10さ、ほんまうざいねんけど。目障りやわ。」
私「え、なにが?」
A「いっつもいっつも男の話ばっかして気持ち悪いねん」
私「いや、Aに話したことないし」
A「いや、聞こえてくんねんやん。聞きたくないのに。」
私「あ、そう?ごめん。生まれつき声大きいねんやん、気を付けるわ。はい終わり」
A「それやん!その感じ。何余裕ぶってるん?ちょっとチヤホヤされるからって。」
私「別にチヤホヤされてないやん。彼氏おるし。」
A「彼氏ってどの彼氏?5人くらいおるって聞いたけど」
ここで吹き出してしまった。この会話、全てマサに筒抜けである。
私「いや、ひとりしかおらんよ。あ、もしかして嫉妬?」
A「はああああああ!?!?!?嫉妬って何!?!?!?」
私「いや、自分がもてへんから、羨ましいんかなと…」
この辺りで他のAのグループの面子が教室に戻ってきた。半泣きのAを見て、何かあったん?みたいに誰かが聞いた。
Aは激昂してて、「こいつが…こいつが…!!」と友人達に泣きつき始めたので、トラブルを避けるため「めんどくさ」と言い残して、携帯を掴み、教室を後にした。
再び携帯を耳に戻し、もしもし、と言うと、マサは爆笑していた。
「今のんはお前の勝ちやわwwで、彼氏5人おるん??www 」と言われたので、否定すると、それ以上は追及されず、彼はただただずっと笑っていた。
この時、ああ、心の広い人だな、と思った。
この一件の後、Aの属するグループからは「喧嘩の途中で逃げた弱いやつ」みたいなレッテルを貼られてしまった。
だが、そのグループは授業中もうるさく、下品で、馬鹿ばっかだったので、仲良くならなくてもいいと思い始めていたし、私が腑抜けならそれはそれで良かった。
>>480
>>481
本当に凄くいい人でした。
マサと私の友達数人でカラオケ行くともよくありましたが、毎回、10分前コールがかかってくるとマサは先に出て、全員分の会計を済まして、カラオケ店の目の前に車をつけてくれていました。
保守感謝します。充電7パーしかないから、すこし投下してまた抜けます。
ちんたらしてて申し訳ないです。
現在まで書くなら、あと2日はかかりそうです…。
うざかったら書くの止めるので言って下さい。
あと、私が抜けている間に良いウpロダ教えてくれれば、ジュリアや美嘉からの手紙も帰宅後にうpします。
しばらく母の事に言及していなかったので、話をカナダ時代に戻す。
留学中も、古田家メンバーは手紙やボイスメール(カセットに録音したやつ)、国際電話をしてくれて、頻発に連絡を取り合っていた。
その内容にはよく母が登場したが、良い知らせではなかった。
私が留学しているのも知っている(寧ろ留学させた張本人)にも関わらず、しんごやジュリアに真夜中電話をかけ、「10ちゃんは何処に居るの?」「私の10ちゃんを返して」などの妄言をつらつらと吐いたり、寂しかったのか、古田のバイト先に現れ、無理やり晩ご飯に付き合わせたり、壊れていたそうだ。
私がカナダから帰国して、大阪空港で出迎えてくれたのは母だった。その時は素面だったが、元々細かった顔がもっと痩せこけ、憔悴している印象を受けた。
大阪の女子高に入学してからは、お互い電話番号も知らず、優ちゃんが仲介役となり、お小遣いなども、母方の祖母→優ちゃん→私という順で振り込まれた。
母は誰が見ても精神病だったので、私が入学した高校の名称も知らされていなかった。もし知ったら、毎日の様に高校にTELしたりして、先生方に迷惑がかかるだろうし、私の高校生活にも支障をきたすだろうという、満場一致の結果だった。
>>484
分からないけど、多分いってなかったと思います。
父によると、母は新婚の時から少しおかしかったらしい。
例えば、駆け落ちして、大阪のマンションを借りたとき、父が母に「今日はこれで家具を買ってきてくれ」と100万円を渡し、仕事に行き、夜帰宅すると、家具が全然増えていなかったので「あれ、買い物行かんかったん?」と問うと、「え、買ったじゃん。」と高級桐箪笥を指さしたらしい。
お釣りは数千円だったそうな。
コピペになりそうなぐらいの話だな
続きは起きてからでもいいでしょうか?
スレ残ってたら書きます。
更新遅くてごめんなさい。
待ってます
書き溜めだけ投下して、さすがに寝ます。
その他、母に関する仰天エピソードはたくさんあり過ぎて、語り始めると止まらないので割愛するが、とにかく母は昔から変わっていて、睡眠薬による自殺未遂も、結婚当時からあったようだ。
母は、離婚の原因を「父の浮気と暴力」と言っていた。確かに父の浮気は事実だったが、暴力は母の妄言だと思う。父は不良娘の私にすら、一度しか手をあげなかったし、後妻にも暴力を振ったことはなかった。私の知る限りでは。
最近、ようやく暴力について父にそこはかとなく尋ねる機会があった。
父は「一度だけ、我慢の限界が来て、拳を冷蔵庫に叩きつけてしまった。」と言っていた。
「本当なら離婚は避けたかった。綺麗な髪が特に好きだった。」とも言った。
それを聞いて、少し嬉しかった。2人はちゃんと好き同士で、愛のある行為の下に、私は産まれてきたんだ。そう分かったからだ。もう少し早く気付いていれば、何か
変わってたのかもねw
あー限界だ!!
皆様お休みなさいzzz
良い夢を。
保守
おやすみ!
送別会でジュリアから貰った手紙
http://uploda.cc/sp/detail?id=363414
http://uploda.cc/sp/detail?id=363415
カナダ時代の美嘉からの手紙
http://uploda.cc/sp/detail?id=363416
http://uploda.cc/img/img5320feacacccc.jpg
書き溜め分とりあえず投下します。
とにかく、周りの大人たちは異常なほど、私母間での接触を遠ざけていた。当時の私にとってはむしろ好都合だったが。
私は、隣に居るの人が手を振り上げると反射的に顔を隠す構えをとったり、おばあちゃんとの食事中、服にソースを零した時、裸で外に出されると思い、自ら全裸になったり、という行動を取ることがあったみたいで、おばあちゃんはそんな私を不憫に思ったそうだ。
いつも何かにそんなに怯えてて、しんどいやろう、と。
「ここはな、10ちゃんの家やねん。10ちゃんは僕ちゃんの娘やし、おばあちゃんおじいちゃんの孫やねん。皆おんなじ血ィが通ってるねん。家族や。後妻ちゃんも、一緒に暮らしてるねんから、家族やで。その中の誰かしらが常にあんたを気にしてる。監視ちゃうで。気になるからや。だから10ちゃんは、もう怯えて暮らす必要がないの。この家で1番若くて、守られるべき存在やねんから」
こんな感じの事をよく刷り込まれてたと思う。
おばあちゃんは毎日朝ごはんと弁当を作ってくれ、おじいちゃんは毎朝私の部屋まで来て起こしてくれた。
ヤバイ、遅刻する、って言いながら通学路をダッシュしたり、誰から見ても普通のJKだったと思う。
ある日、皇太子から電話が来る。
内容は以下の事だった。
ジュリアが古田家繋がりの男たちに輪姦された。さすがの皇太子も今回ばかりはブチ切れ、ジュリアに言ったそうだ。紅一点でよく知らない男の車に乗るなんて馬鹿だ。危機意識を持て。と。それからもジュリアはいつも通りあっけらかんとしているが、絶対にカラ元気の筈だ。しかも最近睡眠障害で通院ぢているらしい。皇太子には話さないことも、私にならば話すだろうから、それとなく電話して相談に乗ってやってくれ。
わ、私が居ないうちにそんな大事が…!!ジュリアは悩みを表に出さない、空気を読み過ぎる人間だったので、とても心配になった。
ちなみに、高校はインターナショナルスクールなるとことろに入学したらしい。
すぐさまジュリアと連絡を取る。
他愛ない話から本筋に近づくにつれ、ジュリアの声は暗いものになっていった。
美嘉すごいなめっちゃ書いてる
>>506
この手紙よんで正直泣きましたねw
あ、IDとかいれ忘れたけど大丈夫ですかね?
別にいいですよー
ジュリアの話を纏めると、
男の子5人(4人は初対面)とドライブに行く体で乗った車は、山の方へ走っていき、まわされた。
最初は抵抗してたけど「いいじゃん、ジュリアちゃんやりまんなんでしょ?これくらい普通っしょ」みたいな事を言われ、ああ、足確かに私ヤリマンだわ。と再認識してからは、抵抗もせず、いかに早く彼らをイかせるかに徹底した、との事だった。
もし私が美嘉の立場でも、多分同じ反応をするだろう。
>>155とか>>171の出来事が脳裏掠めた。
この時ジュリアに何と言葉を掛ければ良いか分からなかったが、模索しながら、一生懸命ジュリアの荷が軽くなることを願い、言った。
「別にさ、誰でも彼でもとエッチしてるわけじゃないのも知ってるよ。一応自分の中でも選り好みはしてるんだよね。なのに暴言吐かれて、突然ヤられるのなんて、全然楽しくなかったよね。しかもさ、私はジュリアをヤリマンだとは思ってないよ。ジュリアは可愛いんだから、寄ってくる男の絶対数が桁違いな訳でさ。もうあれだよね、これは自然の倫理だよ。だから仕方ない!」
みたいな、訳のわからんことを真顔で喋っていた、と思う。
知らない男の車に乗るな、というのは何回も念を押した。
大阪の話に戻る。
いきなりで申し訳ないが、夏休みまでもまだ一ヶ月以上あった、ある放課後、私は停学処分を食らう。
カナダ時代の癖で、学校の敷地を出て直ぐ、タバコに火をつけてしまったところを、先生に見つかったのだ。
校門の目の前で。
カナダの高校では、一歩敷地を出たら、教師も我関せずで、未成年者の喫煙も注意されなかったのだ。
雨ですね。
仕事言ってきます!
ただいまです。
>>518
ID変わりましたが>>10です。
少し経ったら続き投下します。
>>427
>>443
で書いた墨の跡の写メです。
よーくみると皮膚がところどころ黒く点になっているのが分かると思います。
毛穴については触れないで♡
http://uploda.cc/img/img5321dcc7e4064.jpg
ほとんど残ってないね
>>521
池袋の皮膚科に三回、大阪の皮膚科に一回通いました。
レーザー除去で確か料金は当時1cm×1cmで7000円くらいだったかな。めっちゃ不確かだけど。
麻酔は、透明なシールのような物を数分貼られるだけで、無意味でしたね。初施術の時は痛みで泣き叫びました。
>>515 続き
期間は一週間だったと思う。父は呆れかえって笑っていた。
毎日、与えられた反省日記と宿題を、こなした。
そして家庭訪問もほぼ毎日あった。
先生、家遠いのにごめんね。
先生が来るであろう時間の前には灰皿を隠し、ファブリーズを部屋中にかけまくった。
無事停学も解け、学校に戻って暫くしてからの事であった。
化学の教師が、授業中でも煩い私たちのクラスに腹を立て、「お前らクズ同士の傷の舐め合いは、俺の授業が終わってからにしろ」といった内容の暴言を吐いた。
ヤンキーと呼ばれる生物は、九分九厘、「クズ」という言葉に過剰反応を見せる事は周知の事実であるように、化学教師の発言に生徒たちはヒートアップした。各々、彼に対し怒りの言葉をぶつける。
その中に、一際大きな声で「ハゲ!!!!」と言った女生徒が居た。
ここで豆知識。
大阪人は感情的になると、言葉尻に「ハゲ」をつける事が多い。
ハゲでも坊主頭でもないのに使う人おるわwww
彼は別段禿げているようにも見えなかったが、恐らく気にし始めた頃だったのだろう。
最終列であるその女生徒の席まで行き、「お前今何言うてん」と問うた。
「お前顔以外に耳も悪いんか。しゃーなしもっかい言ったるわ。ハーゲ。」
彼女が薄ら笑いを浮かべる。教師は彼女の持ち物に顔を寄せ、教師らしからぬ言葉を放った。
「こんな馬鹿高校にしか来られなかったくせに。お前なんていつでも退学にできるんやぞ。」
次の瞬間。
教師の足は、地から離れていた。
>>526
「おいハゲ。」
「いやハゲちゃうし。」
っていう会話よくしません?www
>>527 続き
クラスにいた全員が、「あ、やってもた」と思った筈だ。その女生徒は、あろうことか、いち成人男性の前襟を掴み、持ち上げたのだ。
「こんな学校こっちから願い下げじゃ、オラ!!!!!」
大阪のヤンキーには足元にも及ばない。と実感した出来事だった。
そしてこの女生徒も、私に次いで停学処分(少し長めの2週間)を食らった。が、ここで私は真のヤンキーと、中2デビューの違いを痛感する。
なんとこいつ。
担任教師の家庭訪問に気づかず、タバコを吸っていて、そのまま退学処分となったのだwww
せっかく停学で済んでたのにw
>>531続き
彼女の停学期間中、ある事がキッカケで、犬猿の仲だった、>>476のグループ(以下、チンマン)との距離が縮まる。
彼女の「停学処分取消署名運動」だ。彼女もこのチンマンの一員だったし、ヤンキーはいつでも、仲間意識を強く持っている。私はチンマンと親しくなるつもりはなかったが、件の化学教師の発言に怒っているひとりでもあった。
敵の敵は味方という認識で、協力する事もたまにだがあった。
まあ、放課後や休み時間の署名集めで話すくらいだったが。
化学教師の発言は、他の先生方や校長などにも広まり、ロングホームルームを利用した、証言と謝罪の場が設けられた。
私たちクラスメイトと化学教師、そして担任と副担任。
担任と副担任は、化学教師や生徒たちに、その日の流れや会話を細々と説明させた。
生徒たちの意見は見事に異口同音だったのだが、化学教師は是が非でも自分の暴言を認めようとはしなかった。
「授業態度について注意をしたのにも関わらず、化粧品を出していたので、直接席まで行き叱ったら突然持ち上げられた」
カス教師の主張は清々しいほどに一貫していた。加えて、襟を掴まれた時に首を痛めたと、これ見よがしに首用コルセットを装着して登校して来ていた。
そして署名の甲斐も無く、件の生徒は退学になったのだった。
まあ退学になった要因は実質タバコだけどねーーーーwww
ただ、彼女の退学により、私はなぜかプッチンときた。
絶対にこいつの教育者人生を終わらせてやる。今思えば、ただの反抗期だったのだが。
結果から言うと、カスを辞めさせる事には成功した。教員免許までは剥奪されなかったので、正確に言うと、引き分けだが。
勝因は、マサと私の嗅覚だった。
話は暴言事件があったあの日の朝に遡る。
学校と最寄り駅の距離は徒歩20分弱、車だと5分くらいだったので、私はよくタクシー登校をしていた。
その日もいつもと同じく、「歩いて来た体」を装うため、学校の少し手前の公園でタクシーを降りた。そこのトイレで一服してから登校するのが日課だったので、矢張りいつもと同じく、鎖を飛び越え、トイレに向かう。
…筈だった。が、例の化学教師がまさに私の目的地から出てきたのである。危機一髪だった。少しタイミングがズレていたら、また停学を喰らうところだ。縁起が悪いので、踵を返し、アスファルトの道路に戻ろうとしたところで、化学教師に呼び止められてしまった。
「おい、お前、なんで公園に入ったんや」と言いながら、こちらに近付いてくる。新入生で初めての停学処分者の私は、不幸なことに、先生方にバッチリ顔を覚えられていた。
「いやー、ちょっと早かったんで散歩がてら遠回りしよかなーって。」
無理矢理すぎる言い訳だったので詰問されるかと思ったが、
「そーか。遅刻せんようにな」とだけ言い、彼は学校の方へと歩いていった。彼とすれちがった時、憶えのある薫りが鼻を掠めた。
人間は、好きな物より、苦手な物の方が印象に残るものだ。
私の記憶が正しければ、その薫りは、マリファナのそれだった。
化学教師の姿がT字路を曲がったことを目視した私は、直ちに多目的トイレを開けた。途端に緑を燻したような香りが私を襲う。何より煙たい。化学教師が大麻を使用しているのを見たわけでは無いが、私は100パーセントに近い確信を得た。というより、危機意識低すぎ。分かる人は絶対に感づくだろ、という程の状況だった。
その矢先の暴言事件である。
これには運命を感じざるを得なかった。
>>524の化学の授業は、確か4時限目だったと思う。
恐らく朝吸引した大麻の切れ目で、気分が落ちていたのだろう。
それであんな感情的になってしまったのだと思う。
そして私とマサの探偵ごっこが始まった。これは思いの外楽しめた。
まず、化学教師の電話番号とメールアドレスをゲット。これは存外簡単だった。実験室を張って、奴がトイレに行った瞬間、素早く携帯電話をさがし、メニューボタン→ゼロで出る本人情報の画面を写メに撮って、元の場所へ。3回目で成功した。
奴が使ったであろうトイレの個室はできるだけチェックした。
一週間で得られた情報は、「学校では吸わない」ことと、鼻くそを食べる癖があることだけだった。
眠気が限界なので、また起床後残ってれば続き投下します!!
本当更新遅くて申し訳ない。
iPhoneからなもので…
質問や理解しにくい箇所あれば書き込んでください。
できるだけレスできるようにしますので。
>>541 続き
その一週間は公園のトイレにも現れなかった。
放課後は遊びやバイトで、あまり見にいけてなかったが、登校前はマサの車でほぼ毎日張り込んでいた。恐らく騒動があったため、自粛していたのだろう。
次に試したのは、荷物チェックだったが、これは携帯を盗み見るより手こずったし、無駄骨だった。
>>550 続き
二週間目の土曜日の明け方、マサの車で化学教師の家を張り込んでいた。待機中、探偵っぽくてウキウキしてたので、あえてアンパンとミルクを車内でムシャムシャしたwww
昼過ぎか昼前か、とにかく太陽の位置が高い時間帯に、突然マサの「ちょ、おい!!!!あれちゃうん?!出てきた!!!」という上ずった声で目を覚ました。
飽きた私は、居眠りをしてしまったようだった。
マサはずっと監視していたらしい。A型ってすごい、そう思った。
そして私達は車を降り、奴の尾行を開始した。マサは顔バレしていない為、普通に歩いても大丈夫だったが、私は絶対にばれるので、一本外れた道を、マサと電話しながら歩き、曲がり角等あれば指示を貰っていた。
結局奴は、電車に乗り、難波で下車した。
ビンゴかもしれない、と思った。
これは私の偏見だが、独身でヨレヨレの服の白髪交じりの中年男が、若者の集う町に、特別な用事があるとも思えなかったからだ。奴の服装からしても、デートではないことは容易に想像できた。
彼の向かった先は、クラブやバー、黒人が経営するぼったくりの服屋が立ち並ぶ中の、一軒の雑貨屋だった。
ラスタ柄のフラッグや、レゲエ系?のスカートや、タバコケース、ガンジャの葉やボブ?マーリーがモチーフのポスターやステッカー、その他用途のよくわからない物が無造作に並べてあるような店である。
店頭に立っていた、ドレッドヘアーの女店員とほんの少し話した後、奴は中に姿を消した。
探偵気分などと言っている場合じゃなかった。
「いや、これ、ガチやん」と思った。マサもまさかの展開に思わず吹き出していた。
まあとりあえず、女店員と会話中の場面、店に入る場面、をデジカメで撮影。
少し経って、デジカメを隠し持ったマサも入店した。
その間私は待機がてら、近くの行きつけのカフェでパフェを食べていた。
勿論、パフェが目当てでは無い。そこの男アルバイト(タトゥー?鼻ピアスという明らかに悪い事してそうな風貌)が私にゾッコンだったので、先程のレゲエ系雑貨屋の情報を聞きだすためだ。
そして、苦労する事も無く、例の店は、表向き雑貨屋だが、実質は脱法ハーブで成り立っているという情報を得た。
「ふーん、ハーブ以外は?」
「え、以外って?」
「葉っぱとか。」
「いや、分からんわ。俺は買ったこと無いわ。」
「うん、ほんまは?」
「いや、ほんまに。」
「ほんまは?」
「ほんまに。」
向こうが折れるまで、他の言葉を一切発さずに無表情で「ほんまは?」と聞き続ける作戦を遂行した。これは意外に効くのでオススメだ。
だって、「分からない」のならなぜ「俺は」買ったことがない、と言うのか。まるで「俺は買ったことないけど、買ってる人も居るよ」というような意味に聞こえないだろうか。
4年間も、同じカフェで毎日のように働き、顔も広く、イケメンで、店のオーナーとも仲良く、プライベートで遊ぶ時もそのエリアが大半を占める。そんな奴が、徒歩一分の所にあるハーブ屋の内情を「知らない」なんて事あるのだろうか。
しかもそのカフェ、個人経営だが巷では割と有名で、アメリカンな内装で、料理も酒もそこそこ美味しいし、何よりパフェの種類が尋常じゃなく多かった。パフェめっちゃ美味しかった。
そのため、近隣店の従業員からは結構人気だったのだ。
ハーブ屋の従業員や、もしかすると店長も、そこでパフェを食べた事があるかもしれない。あるだろう。
そしてついに彼は折れてくれ、大麻も売ってるよ、内密にしてね、と言った。
私は御礼を言い、マサと落ち合う為に、カフェを後にした。
マサは、良い写真を収穫していた。大麻そのものは撮れなかったようだが、ジョイント用の巻紙と脱法ハーブをレジに置いているところ、そして、煙管や水パイプの棚を物色しているところのデータが残されていた。
ぶれているのが殆どだが、数枚、鮮明なものがあり、充分過ぎる成果だった。
私はというと、カフェ従業員との会話を携帯で録音していた。
その後はトントン拍子だった。マサがハーブ屋の外に立っていた女店員をナンパし、メアドを交換。草に興味ある素振りをして、そっち系の話を引き出す。ここで驚きの事実が判明。この女店員、まさかの店長だったwww
この辺からはマサの独壇場だった。以下全て彼の行動。
女店長をカラオケに誘い出して酒を飲ませ、彼女がトイレに席を立ったとき、彼女の携帯のアドレス帳から、化学教師の名前を探す。以前私が手に入れた化学教師のアドレス、電話番号と照らし合わせ、本人だと確認。張り込んだ日の数日前からのメールの履歴を調べた。そしたら、わんさか出てくる、怪しい文章。
「今回のはタイ産だから高い」「5g買うから安くしてくれ」
それらのメールの画面を撮影し、カラオケ後、女店長と別れたらしい。実際、私よりもマサの方が本気だった気がする。
その後、マサが自分のpcで作った捨てアドで、一連の探偵ごっこで得たデータを全部化学教師に送りつけた。
「自己保身の為にひとりの若者の高校生活を奪ったこと、未来ある生徒たち、思春期真っ只中の少女たちに、暴言を吐き、聖職者であるにも関わらず、自らの権力を振りかざす発言をしたことを、認め、謝ってください。さもないと、理事に添付データをそっくりそのまま提出します。」
みたいな文章と一緒に、匿名で。
それから数日間の休みを取った後に、私のクラスに対し、彼は謝罪の言葉を並べた。
しかし、今更退学を取り消せる訳もなく、クラスメイトの腹の虫はおさまらなかった。
私は随分楽しませて貰ったので満足だったが、クラスの誰一人として、「彼がいきなり謝る気分になった屈辱的な理由と焦り」を知るものはいなかった。
皆ここぞとばかりに彼をやり込めようと、汚い言葉を浴びせていた。机を蹴ったり、お前のせいで○○が退学になった、土下座しろ、という者も居た。
彼の腸は煮えくり返っていただろうが、表情には出さず、本当に、床に膝をつけた。
気がつくと、私は「待って」と言っていた。
何故なら、あまりにも可哀想に思ったからだ。
自業自得とはいえ、少し口が滑っただけで、教え子に胸ぐらを掴まれ、何故か彼女の退学も自分のせいにされ、生徒達には無視され、ささやかな楽しみである嗜好品をネタに謎の人物に脅され、恐らく、学校も辞めることになるであろう、そんなツイていない中年男が、大勢の青臭いガキンチョ相手に土下座を教養されるなんて、流石に見ていられなかった。
「先生、別にそういう形だけの免罪符はいらないので、土下座なんてしないでください。見てるこっちが恥ずかしくなるので。」
彼は立った。
「なんで止めるねん」という非難の目が私に向くが、私は続けた。
「わざわざこういう場を設けて謝罪するという事は、他に何かあるんですよね?私たちの親も授業料を払っているのに、ここ数日間、自習にせざるを得ないくらいの何かがあるという事ですよね?」
多分こんな事を聞いたと思う。1番張り切っていたチンマンが何か言っていたが、無視した。
すると、彼は、侮辱的な発言をした事を改めて謝ったのちに、今日を以ってこの学校から去ると報告した。
又、最後に深く頭を下げ、教室から静かに出て行った。
この一件で、チンマンは私を少し見直した(敵討ちを手伝ってくれた奴という認識を持った)ようで、昼食や遊びに誘ってくる事もあった。その誘いに乗ることもしばしばあり、彼女たちとの仲も和解の道へ進んでいった。
「あの気色悪い化学教師を辞めさせた生徒がいる」という噂が拡がると、一学年上の生徒たちがわざわざ教室に見に来ることもあった。その噂には、私の素性も付加されていた。
「東京の池袋から来た」
「彼氏が常に複数いる」(イメージ)
「手に入れ墨をしていた」(この時レーザー治療による火傷の跡のようなものがまだ残っていた為)
「留学してたので英語ペラペラ」(実際は日常会話程度)
「新入生代表スピーチをした」(これは嘘。多分何かの表彰と混同されていた)
「めっちゃ喧嘩が強い」(デタラメ)
「父親がヤクザ」(見た目だけ)
何故、一学年上の生徒達が興味を示したのかというと、「学年は違うが、同い年」だったからだろう。
それからの私の交友関係は爆発的に拡大した。
自分の学年、一個上の学年、その繋がりでの他校の友達、と鼠算式に増えて行ったのだ。
先輩と仲がいいことで、同学年の中のヒエラルキーでは、気づけば私がトップになっていた。
(そのおかげか、体育の先生に気に入られ、タバコを二度ほど見逃して貰っている)
マサは、私に友人が増えた事をとても喜んでくれた。
クリスマスには、ビトンのカメラケースをくれ、USJのホテルに泊まったりした。
当時うちの門限が23:00だったのだが、この時は、友達にアリバイ工作を手伝ってもらった。
時には親に許可を貰って、友達の家にお泊まりしたりもした。
ちなみに、父の会社でしていたアルバイトは辞め、色んな店を転々としていた。
そして、私は進級し、2年生となる。
父方の家族のおかげだと本気で思った。
ピカピカの新入生がとても若く見えた。だって、本当は二歳差だもんね。
マサは大学卒業後、某一部上場自動車会社の営業部門に就職した。
私の高校は2年から必須科目以外は選択授業になり、必須科目は成績順にレベル分けされていたが、運良く、私は全ての必須科目で一番上のクラスになった。
この辺りが、公私共に一番要領よくできていた時期だったと思う。
ひとつ後悔しているのは、部活に入らなかった事だ。ちゃんと入っていれば、努力や辛抱を出来る人間になっていただろう。
この頃、私は美容にとても気を遣っていた。156cmだったので、40キロ未満を保ち、毎日の半身浴やトレーニングは欠かさなかった。
自画自賛極まりないが、見た目に関しては、学校一だと思ったりしていた。うちは両親ともにナルシストなので、遺伝だと思われる。
そんな感じだったため、新入生に「10先輩!一緒に写メ撮ってください」とか「メアド教えてください」とか、変に憧れられていた。
黒歴史だが、その当時は悪い気はしていなかった。
世界、少なくとも日本、いや、大阪は自分を中心に廻っているのかもしれない、と本気で思っていた。
この後、ちょっと下ネタとか百合とかがちょくちょく出てくるかもしれないので、苦手な人は、読み飛ばすなり何なりご自由にどうぞ。
新入生の中に、やたらと私が使っている物のブランドなどを聞いてくる子がいた。そして、教えた数日後には同じ物を所持しているのだ。名前をアンとしよう。
それは、ストラップや筆記用具に始まり、化粧品や香水にまで及んだ。
さらには、物品だけでなく、メイクの仕方や髪型、スカート丈といったありとあらゆる箇所も真似するようになった。
でも私は、「ミナミ(浪速区?中央区周辺の繁華街の呼称)って、一回も行った事ないんです。今度連れていってください」というアンが可愛く思え、よく連れ回すようになった。
最初は田舎の中学生みたいな風貌だったが、みるみるうちに派手、というかスレている感じに変わって行った。タバコを吸うようになり、時には自ら酒を飲むこともあった。そして、登校する頻度が減ってきた。
その時の私には、自分の学年や、一個上にもたくさん友人が居て、アンの変化に気付いてはいたが、注意することも、興味を持つこともなかった。
でも、アンには私が全てだった。そう、私にとって、ケン兄が全てだったように。
>>582
お人好しなんですよ、多分。
私は、アンにとって私がそこまで大きな存在になっているとは露知らず、悪く言えば、暇つぶしの相手だった。勿論その時は「こいつを暇つぶしに使ってやる」だとか、「暇だからしゃあなし相手をしてやろう」なんかは思っていなかったが、つまりは多く居る友達の1人に過ぎなかったのだ。
そして、アンは段々と、私を束縛するようになる。
マサと遊んでても、授業中にも、バイト中でさえ、アンからの連絡は止まなかった。正直、アンの存在は私の中で鬱陶しいものに変わっていたが、博愛主義なもので、相談がある、などと言われたら断れなかった。
ある晩、家でのんびり過ごしていると、アンが涙声で電話をかけてきた。
親と喧嘩した。泊めて欲しい。
アンの家は奈良県内だったのにも関わらず、もうすでに私の地元の駅まで来てしまっていた。
夜も遅く、追い返すのも忍びなかった為、父の了承のもと、アンを迎え入れた。
おばあちゃんが私の部屋に布団を敷いてくれ、その後は少し、アンの話を聞いてあげると、彼女は随分落ち着いたようだった。
昔の自分と少し重なり、頭を撫でてあげたりした。
じゃー寝るか!
と私がベッドへ入ろうとすると、アンは「寂しいから同じ布団で寝てくれ」と頼んできた。
別段断る理由も無いので、アンの隣へ潜り込む。
電気を消してからも、アンは寝付かなかったが、私は割と眠かったので、アンがボソボソと何か話し掛けて来ても、目を瞑ったまま、「んー」というような返答をしていた。すると、突然体に重みを感じ、シャンプーの香りが顔を覆った。
え、と思った次の瞬間、唇に感触があった。突然の展開に驚き過ぎて、私の体は硬直した。
そんな私に構いもせず、アンの舌が、私の唇を「ベロン」となぞる。
アンの鼻息は荒く、硬く閉ざした私の唇に、舌を無理やりねじ込もうとする。やっとの思いで「んーーー!!!!」
と発声し、歯を食いしばり、侵入を拒む。すると、ディープキスは諦めたのか、彼女は少しずつ下に下がっていった。
次に彼女は耳から鎖骨にかけての首筋に、舌を這わした。。時折、「チュッ、チュッ」というリップ音が響き、その度にゾクッという感覚に襲われる。
やっと硬直状態から抜け出した私は、抵抗を試みたが、相手が女の子という事もあってか、強く力を入れることが出来なかった。
ごめんなさい、
ちょっと仕事で抜けます!
2:00ごろ戻ってきます!
10です。ID変わりました。
ちょっと忙しいので、2:00過ぎそうです。ごめんなさい!
>>588続き
女子高だけかもしれないが、女同士で軽いキスをする事は、日常的にあった。勿論、ふざけての事だ。なので、アンの行動に気持ち悪さなどは覚えなかったが、アンはレズなのか、とか、どうすれば関係を壊さずにこの場を切り抜けられるか、とか、冷静さを少しずつ取り戻した頭で考えた。
そうしてる間にも、彼女の愛撫は進んで行く。
多分、「ちょっ、待って」「あかんって」みたいな事は言っていたと思う。
そして、彼女の指が、ついに、私の乳頭を捉えた。一瞬、体が大きく跳ねる。
早くパンツはかせてくれ
すいません、寝てしまってました(´・_・`)すぐに仕事行かないといけないので時間の許す限り書きます!
反射的にではあるが、固く閉じた口から、わずかに「ん…」と漏れる甘い声。手応えを感じたのか、彼女のて指は、さらにその突起部分を強く転がす。しまった、と思った。こういうのは、性別に関係なく、隙を与えてはいけないものである。
「気持ちいー?」
耳元で熱っぽく彼女が尋ねた。ほら、こうなってしまう。このままでは、私の秘部が晒されるのも時間の問題である。私は穏便な回避方法を、必死に思索した。
10です、遅くなりました!
土曜日でめっちゃ忙しかった…
すき家なうですw
帰宅してから続き投下します!
本当ごめんなさい。
いくら考えても、ベストな策は浮かばず、抵抗を諦めかけた時、彼女の髪が顔の上から垂れて来て、再び唇が塞がれた。
その時、発作的に、彼女の唇を、(わざとでは無いが本能がそうさせたのかもしれない)噛んでしまった。しかも、思い切り。
突然の私の攻撃に、彼女は声をあげ、のしかかっていた重力が消え去った。
瞬時に部屋の電気を点ける。彼女は布団脇でうずくまり、口許を押さえていた。
しばらくの間、顔を上げずに彼女はそうしていたので表情は分からなかったが、私が「ごめん」と言った後に、「うん」と返した彼女の声は、涙声だった。
危機を逃れた私は、パジャマの乱れを直し、彼女に向き合って座った。
私が無言でティッシュを差し出すと、アンは顔から手を離した。申し訳ないことに、彼女の下唇には血がにじんでいて、それに驚いた私は、再度彼女に謝った。
しかし、彼女は「なんで10が謝るん?」と言い、少しばかり口角を上げた。
良かった、怒ってない。
ホッと胸を撫で下ろす。
落ち着きを取り戻したであろうアンに、私は質問を投げ掛けた。
「アンは、私のことが好きなん?」
彼女はキョトンとした表情で「え、知らんかったん?」と答えた。勿論私は知らなかったのだが。
その状況に少し楽しさを感じてしまい、根掘り葉掘りと色々尋ねた事を憶えている。
レズなのか、何でいきなり襲ったのか、いつから好きだったのか、などの下らない疑問だ。
先ほど迄の張り詰めた空気は、すでになくなっていて、アンは素直に答えてくれた。
結局、アンはレズではなかったらしい。同性を好いたのは、初めての経験だったようだ。
そして私は、自分はマサの事が好きなのでアンと恋愛関係になることは多分無い、とキッパリ断った。
アンも納得してくれた様子で、分かった、ビックリさせて申し訳ない、というような事を言っていたと思う。
そして、マサくんにも謝りたいし、どんな人か知りたいから会わせて欲しい、と頼んできた。
マサは人見知りしないタイプの人間だったし、他の友人らにも紹介していた為、私はアンの要望をすぐに承諾した。それが彼女に対しての誠意であるとも思ったからである。
その数日後、約束通りに、放課後迎えに来たマサにアンを紹介し、三人でカラオケに行った。マサは、アンと意気投合したようで、それからもよく三人で遊ぶ様になる。
遅くなってごめんなさい。
仕事中なので終わったら投下します!
皆さんすいません、
頭が痛くて割れそうなので、治ってからでもいいですか??
もちろん
無理せず今日は休めばいいよ
>>1お大事に
昨夜から入院していて、当分更新できそうにないです。ほんとにすみません
スレタイは10だけどあの話の続き書くみたいな感じで分かりやすいのよろしく!
お大事に。
>>632-633
私じゃないです
>>637
PCに移りました。
偏頭痛薬の副作用で20hくらい寝続けてましたw
少しマシになったので続き書きたいと思います。
ノリで書き始めたのに、こんなに長くなってしまい申し訳ありません。
少しでも、このスレを読んで「こんな底辺人生な人も居るんだ」と前向きになってくれる方があればいいなと思います。
まぁ万が一なかったら、
「俺の半生を語っていく(戻)」
とかでいいと思った
>>639
私もとっくに落ちてると思ってました。
で、落ちてたらわざわざスレ立てするつもりなかったww
マサとアンをあわせたのは、6月後半くらいだったと思う。
その少し前、うちの高校では体育祭があった。
その体育祭の日、ひとりの一年生が私に声をかけてきた。
「10先輩、写真とりましょ!」
この一年生は、私の親友と同じ運動部の後輩で、見た目が男の子みたいだったので、顔と名前くらいは把握していた。
顔が亀梨和也に似ているので、亀と呼ぼう。
亀は写真を撮ったあと、メールアドレスを聞いいてきた。もちろん躊躇なく教える。
体育祭が終わった後も、亀とは毎日のようにメールを交わしていた。
内容は、今○○の授業中で暇だ、とか、さっき○○のお菓子食べたけど美味い、とか、くだらないものだった。
たまに「10先輩って本当に可愛いですよね。俺、タイプなんです」というような、口説き文句?をまじえて来る時もあったが、そこは大して気にもせず、可愛い後輩として接していた。
(亀は女子だが、一人称が俺だった)
おかえりー
亀は本当に可愛くて、休み時間わざわざ二年のクラスまで話しにきたり、教室移動とかですれ違ったりすると、遠くからでも小さく手を振ってきたりした。
好き好きオーラ全開で、とても素直だったし、私もそれに嫌悪感は一切なく、むしろドキッとすることもあった。
同性なのに。アンはこの頃、学年から孤立していて、「私は先輩と仲良し」という優越感もあったみたいで、私が亀を異常に可愛がっていることは気に食わないみたいだった。
7月のある放課後、アンとマサとカラオケに行く。流れは忘れたが、何故か酒を飲んでいた。
マサは実は、カシオレ2,3杯で吐くこともあるくらい酒に弱かった。
でも、その時は、アンに勧められ、やたらと飲んでいた気がする。
トリップって#の後に文字の羅列ですっけ?
そうそう
半角#の後ろにてきとーな文字
そして、19:00くらいにカラオケ自体は終わったのだが、その日、マサは車だった。
だが、自分で歩くのもままならないくらいにベロベロだった為、帰れるわけがなかった。
そこで、アンが提案する。
「ラブホでちょっと休もうか」
当時、私たちの周りでは女子同士でのラブホテル利用が流行っていた。
大阪だと、探せば安いラブホテルは結構あったし、風呂もベッドもテレビもある。
だから、少し休みたいときや、電車が無くなってしまった時など、休憩で入ることがよくあった。
その為、私はアンにすぐに賛成し、行ったことのあるラブホテルへ、3人で足を踏み入れた。
トリできてますかね?
>>647 つづき
泥酔したマサは部屋に入るなりベッドに倒れ込んだ。
アンと私は苦笑する。と、アンが、タバコを吸いながら唐突に「あ、飲み物買ってくるの忘れた」と言った。
ラブホに入る前はいつもコンビニでパックのジュースを買うことが決まりになっていたのだ。
タバコに火をまだ点けていなかった私は、「私買ってくるからアンはここにおりや」と買い出しに出た。
コンビニまで片道5分、飲み物を選び購入するのに5分、合計15分くらいだったと思う。
ホテルの部屋のドアを開けた私は異変に気づいた。
ベッドの軋む音が聞こえるのだ。
そのラブホは、玄関とベッドの空間を区切る薄いドアがあったため、そこの薄いドアは開けず、玄関に身を潜め、中の様子を伺った。
扉越しなので、姿は見えないが、どちらかの荒い息遣いが聞こえた。
確実にヤッている。
状況を把握して、ショックというよりは、腹が立った私は、普通にドアを開け、普通に飲み物を置き、普通に自分の荷物を取り、普通に帰ってきた。
帰り際、アンに何か話しかけられたが無視した。
その後のメールにも「マサにちゃんと車で送ってもらいなよ」みたいな返信をしたと思う。
結局、マサから電話が来たのは、次の日の昼だった。
「ごめん、酔ってて、10と勘違いした」
「ふーん、で、いつバイバイしたん?」
「え、今送ってる」
は?いやいや、思いっきりご宿泊じゃないですかーやだー
とりあえず続き楽しみだ
頑張れー
その後の会話は不思議と全く記憶に無い。ただ、アンに「お前学校来れへんくしたるからな」と言ったのはなんとなく覚えている。
まあ、その言葉は本気では無かったが、「アンが10の彼氏と目の前で寝た」という噂が広まり、居づらくなったのか、実際その日から登校することは一日もなくして、アンの高校生活は幕を閉じた。
アンから来た謝罪のメールに、理由として「彼氏を共用したかった」と書いてあった。
私の彼氏は公衆便所か、と思った事を覚えている。
マサはその後、謝り通しで、毎日授業が終わる時間になると高校の前で待ちぶせをされた。
髪型や香水が一緒だったから勘違いした、の一点張りで、全てアンのせいのような物言いに若干呆れたが、あまりにもしつこかったので、取り敢えずは別れない事にした。
もちろん、心の中では冷め切っていたのは言う迄もない。
この事件で、私に同情する友人はとても多かった。亀もその一人で、「アンのこと聞いたけど大丈夫?」とメールをくれたり、学食でアイスを奢ってくれたりした。
ここから、私と亀は今まで以上に距離を縮め、休み時間ごとに、一年と二年の棟を繋ぐ渡り廊下で会うようになった。
亀はセーラー服の着用を嫌い、いつもジャージ姿で、髪もショートの外ハネだったので、私からすると「女子校にひとり男子生徒がいる」ような感覚だったのかもしれない。
夏休みに入る前の土曜か日曜、亀が家に遊びにきた。
亀は私服も男っぽく、タンクトップにダボついたジーパンだった。(ちなみに胸はサラシで巻いて潰していた)
テレビを見たり、お菓子を食べたりした後、亀は「アルバムが見たい」と言ってきた。
ソファーに並び高1の頃のアルバムやプリ帳を捲る。
気がつくと、彼女の手が私の反対側の肩にまわされていた。
意識しつつも、気づかれないように、体が強張らないようにと心がけた。
しばらくして、上半身が少し寄せられる。咄嗟に、目をギュッと瞑った。
同時に、彼女の指が私の顎を持ち上げ、唇に柔らかい感触がした。
アンの時とは違い、何故か焦りはなく、むしろ彼女の舌の動きに合わせて口を開いた。ダウニーの良い香りが記憶に残っている。
もしかしたら、この時すでに、亀に対して同性に対するそれ以上の感情があったのかもしれない。
たぶん10分くらいキスしていたと思う。亀はパッと顔を離すと、いたずらっぽく笑った。
「気持よかった?」
私は恥ずかしくなり、上気した顔を横に背けた。無視する私に、彼女は聞く。
「なんで拒否らんかったん?」
「マサくんおるのに良いん?」
彼氏がいるのに、同性と言えどもキスを受け入れてしまった私の行動は、確かに褒められるものではないが、責め立てるような言い方に、何か言い返そうと思い、彼女の方を向いた。
すると彼女が突然私の首に腕をまわし、体重をかけ、そのままソファーに押し倒される形になった。
「さっきから何なん?!」
驚いた私が声を荒げると、亀は楽しそうに笑い、言った。
「だって10ちゃん絶対オレのこと好きやもん。だからからかうんめっちゃオモロイ」
「はあ?別に好きちゃうし」
「好きちゃうん?」
「全然好きちゃうし」
「俺はこんな好きやのに?」
いきなりの告白に、再び驚き、「え?!いやっ…え?」みたいな反応をしていたと思う。
亀はその反応を見て、また笑っていた。
「俺は本気で10ちゃんと付き合いたいから、もしokしてくれるんなら、マサくんとは別れて」
そんな内容のことを言って、彼女は夕方くらいに帰っていった。
その日のうちに、マサに連絡を取った。
元々、アンとのことがあってから気持ちは薄れていたのに、情にほだされて付き合っていただけだ。
実際、その事件以降、キスですら気持ち悪く思っていた。
「浮気した。別れて欲しい」という突然のメールに、マサはすぐ電話をかけてきた。
「さっきの何?」
「いや、まんま。別れてほしい」
「浮気って誰と?」
「学校の子」
「え?学校?って女子校やん」
「うん、女の子」
「え?ちょっと意味がわからん」
全てがいきなり過ぎて、理解に苦しんでいるようだった。同じ会話を五回は繰り返したと思う。
当然その電話だけでは話は終わらず、会って話す事となった。
数日後、マサの家にお邪魔して、一連の流れを話し、別れてくれと懇願した。
アンの事件も掘り返したりして、3時間くらい後、彼はやっと納得してくれたようだった。
ちょうど一年の付き合いだった。
彼いわく「女に女盗られたのは初めてだ」との事。
ちなみにマサが父の会社に入社したのはこの一ヶ月後くらい。連絡は全く取ってません。父いわく未婚らしいです。
マサと別れたからといって、私は亀にわざわざ「マサと別れたから付き合おう」なんて事は言わなかった。
そんな事をしたら、まるで私が亀と付き合いたくて堪らないと思っている、みたいな感じだからだ。
でも色恋沙汰の噂なんて女子校ではすぐ広まるもので、2日後くらいには亀からメールが来た。
「なんで言わんの」
「何が?」
「マサくんと別れたこと」
「ああ、忘れてた」
どうも私はクールぶる節があるようだ。
次の休み時間、亀がすごい剣幕で教室に乗り込んできた。その鬼の形相に私は吹き出しそうになったが、我慢して彼女の呼び出しに応じた。
そのまま、一年校舎のベランダで話すことになったが、私の「忘れてた」が相当なダメージだったみたいで、亀は今にも泣きそうだった。
その表情を見て、少し申し訳なくなった私は、亀に謝る。
「忘れてた、は嘘。ほんまにごめん」
「じゃあなんで言わんかったん?」
「わざわざ言うのも変な話かなーって思って」
「その間も喋ったりしてたやん。」
「切り出すタイミングが掴めんかって。ほんまにごめん」
「待ってたのに」
「ごめん」
「反省してる?」
「うん」
「なら、10から言って。好きやから付き合おうって」
「え!いや、それは無理」
「言わんと喋らん」
「・・・」
「・・・」
そんな流れで結局、私は言わされる形で、女の子と恋人同士になったのだった。
亀は所謂「性同一性障害」だった。今までの恋人もほぼ女だったらしい。
未だに手術はしていないが、中身は男性で、社会人になってからも、特注のパンツスーツを着て仕事に励んでいる。
私は亀と付き合った事を、普通に友人に話した。そして友人らも「今更10の言動には驚かない」という形だったので、割と普通に受け入れてくれていた。
「10がとうとうレズに走ったwww」等、ネタにはされたが。
ちなみに、私の知る限りでは、私の学年には同性愛者は居なかった。
しかし、亀の学年には数人(たぶん4人くらい)居たと思う。その中のひとりが、また面倒くさい感じなのだが、それは後々時間があれば書こうと思う。
亀との付き合いは、男女のそれとほぼ変わらなかった。
カラオケに行ったり、プリクラを撮ったり、携帯の電池パックにそのプリを貼ったりした。
時にはやらしい事をする時もあった。とは言っても、凹凸の凸の部分が無いので、前戯のみだったが。
俗にいう貝合わせとかも無く、指や舌での愛撫が基本だった。
亀の攻めが殆どで、私が亀を攻めたのは1,2回だった。女性器を舐めたのはこの時が最初で最後だと思うw
>>666
女子校でした。
他の同性愛者に感化されてそうなった人もいると思います。
男居ないから飢えてた子もいるんじゃないでしょうかw
ご飯作ったりするので少し抜けます。
すみません
毎日このスレ見に来てる
>>669
え!
ありがとうございます。
恐縮です・・・
>>673
俺の
半生を
語って行く
文才ある
美人の
波瀾万丈な人生
クズみたいだった女の
でも面白い人生
また少し投下します
0:00頃抜けると思われます。
>>665続き
周りから見たらおかしいかもしれないが、その時は私は本気で亀を好きだったし、それなりに幸せだった。
亀もそうだったと思う。
ある時、一学年上のグループと話していると、タヌキという女子に亀の話題を振られた。
「そういえば10ってさ、一年の子と付き合ってるんやろ?」
肯定すると、その場に居た女子たちは「え、あの噂ほんまなん?!」というような反応だった。
タヌキは特に「どんな子なん?」「何組?」「会わせてや」と、やたらと食いついてきた様に思う。
ちなみに、タヌキの事を大まかに説明すると
可愛い、長身、色白、八重歯
どヤンキー(高校周辺では頭おかしいで有名)
喧嘩っ早い
男好き(誰かが男の子についてカッコイイ等と噂したら、次の日にはその男とヤッて自慢してくる)
という感じだ。
ただ、男好きに関しては、この時まだ詳細を知らなかったので、「タヌキは悪い噂あるけど普通に良いやつ」くらいに思っていた。
その時から、タヌキはプライベートでの遊びにまで私を誘ってくるようになった。
そうなると、必然的に、亀とも会わせることになる。
彼女たちの初対面はカラオケだった。タヌキの悪い噂は、亀も当然知っていたので、「えー・・・タヌキ先輩・・・怖い」と言っていたが、私が「大丈夫大丈夫!」といって無理に呼んだのだと思う。
だが、この選択が間違っていたことに、後々気付くことになる。
三人が揃ってしばらくしてから、私はお手洗いに席を立った。その隙に、なんと、タヌキは亀を口説いていたのだ。
おっぱいを触らせたり、キスしようとしたりしたらしい。そして、半ば脅される形で、亀は連絡先をタヌキに教える事となった。
もちろんこの時私は何も知らない。これらは全て後から聞いた話だ。
ただ、亀は可愛い女子に弱かったので、多分悪い気はしなかったのだろう。それから、タヌキからのメールに返信していたそうだ。
二人が連絡先を交換したことはどちらかから聞いて知っていたのだが、正直、タヌキと亀の接触には、気が気じゃなかった。
「あたしも女子と付き合ったことあんねん、中学の時に」
タヌキからそういう話をされたからだ。嫌な予感がした。