忘れられないあの人に・・・スレより
625:k:2010/07/16(金) 13:53:08 ID:xE8eKA0G
俺も書かせてもらいます
俺が彼女と知り合ったのは俺が18彼女が19の時でした
俺はその時バンドで食いたくて田舎から上京してバイトをしていた
彼女は俺の後輩にあたるこでした
知り合って一年位して付き合いはじめました
二人とも酒飲みで俺のライヴのあとなんかは二人でヘロヘロになりながら
肩組ながらよく帰ったものでした
626:k:2010/07/16(金) 14:03:43 ID:xE8eKA0G
その時はお互い一人暮らしだったのですが
いつしか彼女がうちに住みはじめ一緒に生活するようになっていました
その位から俺はバイトを辞めバンド一本だっため
俺の少しのギャラと彼女のバイト代が生活費になりました
よくあるなかばヒモ状態だったように思います
それでも二人楽しく過ごしていたある日
これもよくある話ですが子供ができました
627:k:2010/07/16(金) 14:16:47 ID:xE8eKA0G
俺はバンドの夢を捨てられず 彼女はまだ大学生だったため
二人で話し合いおろすことになりました
それでもなお二人は仲良くやっていたんじゃないかと今でも思います
それから少し時が過ぎ彼女が就職し俺はバンドでようやく少し稼げるようになった時
子供ができました
こんどは産もうねと二人で話 俺は夢を捨てました
俺は今度こそは二人を守ると自分にも彼女にも子供にも約束し
自ら決して嫌々ではなく夢をすて 町の小さい工場に就職しました
628:k:2010/07/16(金) 14:31:40 ID:xE8eKA0G
もう八ヶ月になっていたあの日職場に一本の電話がありました
彼女が交通事故にあって亡くなったという電話でした
人は不思議なものでその時の俺はその事を社長に告げ仕事に戻ったそうです
そして社長に早くいけと怒鳴られはじめて病院に向かったそうです
病院に着いてから彼女たちが煙になるまで俺は少しも涙をながしませんでした
彼女の両親に何て冷たい人なのと罵られる位に淡々と振る舞っていました
631:k:2010/07/16(金) 14:42:54 ID:xE8eKA0G
それから独りになり彼女に届きもしない手紙を何通も書いたり
車に乗り高速をあり得ない速度で走ってみたり…
ただ時間と闘ってました
おまえたちを幸せにするという
俺がおまえちを守るという
果たせなかった約束は今でもここに残っています
あの日から俺は出来ない約束はしないし 誰かに愛を囁いたこともありません
言葉はとても無力なのに時として色々なものを壊してしまうから…
632:k:2010/07/16(金) 14:50:46 ID:xE8eKA0G
そんな俺にも今は嫁がいます
嫁には全部を話しています
年に一度の墓参りも許してくれる出来すぎた嫁です
今の俺は嫁が隣にいてくれて 彼女たちが心に居てくれて
これを幸せと思いたい俺はひどい男でしょうか
わかりません
本当に長々とすいませんでした
他の書かれた人たちやその忘れられないかたたちの幸せを心から願っています
引用元:
忘れられないあの人に・・・
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/kageki2/1143834503/