初実

寝取り・寝取られ総合スレより


680 ◆YMcrbwJpns :2012/07/09(月) 15:50:01.67 ID:/qZZG6rJ

これはあくまで小説で大半が妄想だが、でもある程度、俺の体験をベースにしている。
少し長い話になるかも知れないが、俺の後悔を昇華するために書かせてもらおうと思う。
タイトルは彼女の仮の名前で「初実」としておく。

681 ◆YMcrbwJpns :2012/07/09(月) 15:50:44.04 ID:/qZZG6rJ

1.
俺が大学生の頃の話だ。
かなりキツい話なので、気持ちの弱い奴は読まないでくれ。
俺は特に何のドラマもない大学生活を送っていた。
成績が特に良いわけでなく、何かスポーツに秀でているわけでもない。
二枚目でも、会話が上手なわけでもなく、当然、彼女もいない。
19にしてまだ童貞で、決して冴えているとは言えない毎日を過ごしていた。
とは言っても、少しでも青春時代にふさわしい大学生活を送りたいとは思っていて
1回生の時から、とあるスポーツ愛好会に所属してはいた。
まあスポーツ愛好会とは言っても、良く見かけるテニス、スキー、コンパ活動…といったような
軽いノリのサークルで、その目的はほとんど男女の出会いのためと言って良く
サークルの中で誰と誰がくっついた、離れたというような話は日常茶飯事だった。
情けないことにそんなナンパなサークルでも、俺には浮いた話のひとつもなかったのだが……
そして2回生になった4月、俺は彼女に──そう、初実に、出会ったのだ。

682 ◆YMcrbwJpns :2012/07/09(月) 15:52:41.64 ID:/qZZG6rJ

2.
大学は新入生を迎えた新歓の時期に入っていた。
他のクラブやサークルと同じように、俺の所属するスポーツ愛好会「BLUE SAIL」も
新入生の獲得に皆が躍起になっていた。
ターゲットはもちろん女子だ。女子が入部すれば放っておいても男は入ってくる。
BULE SAILは幽霊部員も含めて総勢6~70名ほどのサークルだったが、3回生のサークル幹部たちは、
今年は30名以上の新入部員を獲得するのだと息巻いていた。
「ひとり3人くらいは、女の子を連れてこいよ!出来ない男の部員はクビだぞ!」
今年から副部長になった3回生の田上が偉そうに大声で言った。
リーダーシップはあるのだろうが、以前からいけ好かない奴だ。
何せ、女癖が悪い。一部では“初物喰いの田上”などと呼ばれていい気になっているらしい。
実際、田上にさんざん弄ばれて退部した女の子が数人いるという話だった。
とはいえ、勧誘ノルマを突き付けられた下級生としては、無視もできない。
まだ一人の女の子も勧誘できていない俺は、その日も学部の回りでビラを撒いていた。
「…?」
ふと顔をあげた時、学部教務室の前に立っている女の子が目に入った。
風通しの良さそうな夏帽子をかぶり、顔は見えない。彼女はやや所在無げに佇んでいた。
長いベージュのスカートが、すっぽり足までを隠している。
上着も長袖の清楚な白いシャツだ。
イマドキの、肌を露出することに抵抗のない若い女のことは違った印象だった。
その時、たまたま、彼女の回りだけがエアスポットのように人を寄せ付けていなかった。
俺は何かに吸い寄せられるように、彼女の前に歩み寄っていった。

683 ◆YMcrbwJpns :2012/07/09(月) 15:53:58.75 ID:/qZZG6rJ

3.
「…あ、あの」
俺が声を掛けると、彼女ははっと警戒するように、胸の前に茶色い封筒を持ち上げた。
帽子に隠れていた彼女の顔を見て、俺は動悸が一瞬にして高まるのを感じた。
美少女、と呼ぶしかないような可愛い女の子だった。
ここで、誰にも声を掛けられずにいたのが不思議だ。いや、奇跡だ。
小ぶりな顔に、ショートカットが良く似合っていた。
顔は小さいのに、目はくりっとして大きく、まっすぐに人を見つめる瞳をしている。
化粧っ気はまったくなかった。でも、うっすらとリップクリームを塗っただけの唇は、
彼女の清楚さや潔癖さの証のようだった。
「あ。ごめんね、えっと。…し、新入生さんだよね?」
「はい」
答えてくれた彼女に俺は勢いづき、
「え、えっと、もう入部するサークルは決めた?うちはスポーツ愛好会なんだけど」
「いえ、それはまだ…」
「そうなんだ。どう?興味ないかな、何ならちょっとだけ話を聞いてくれたら」
「あ。でも」
彼女は少し教務室のドアを振り返りながら言った。
「ちょっと履修のことで、相談しようと思って来たんです」

684 ◆YMcrbwJpns :2012/07/09(月) 15:54:54.50 ID:/qZZG6rJ

4.
「…履修」
「担当の人が今、外に出ているらしくて、待っているので…」
これはチャンスだ、と思った。
「そうなんだ。俺もここの学部だから、履修相談にも乗ってあげられるよ」
「…あ。ここの学部の先輩さんなんですか?」
先輩さん、という言い方が可愛くて、俺は少し笑ってしまった。
「うん。教務課の人はいつ戻るか分からないんだろ?それ、持ってるのは資料?」
「はい、そうです」
「じゃあ、そこの喫茶室で。大丈夫。履修相談だけで勧誘とは関係ナシでいいからさ」
俺は、新歓マニュアル通りの話し方で、懸命に彼女を誘った。
きっと、頼りなさそうで人の好さが取り柄だけの俺の雰囲気が彼女に安心感を与えたのだろう。
「…じゃあ、よろしくお願いします」
彼女はにっこりと笑ってくれた。そして大げさにぺこりとお辞儀した。
ぱあっと周囲を明るくするような笑顔が俺の目に焼き付いた。
たぶん、もうその瞬間に、俺は彼女に恋をしてしまっていたのだ。
そして、今になって思う。どうして彼女と俺は出会ってしまったのだろう、と。
俺なんかに誘われることさえなければ、彼女はあの輝く笑顔を、その清楚さを、純潔さを、
きっと失わずに済んだのに。

687 ◆YMcrbwJpns :2012/07/10(火) 18:46:30.91 ID:o53r5YyL

5.
「俺は2回生の、沢登っていいます。沢登健介」
「井藤初実です。学籍番号はxx-711です。よろしくお願いします」
喫茶室で、彼女はハキハキした調子で俺に名前を教えてくれた。
彼女の清楚さに良く似合っている名前だと思った。
「…さっそくだけど、履修だよね。えっと…どこが分からないのかな」
「はい」
彼女は学部の講義カリキュラム表を取り出すと、机の前に広げた。
「私、教員免許を取りたいので、4回生の時には教育実習課程を取りたいんです」
初実はそう言った。なるほど、教育実習に行くためには、通常よりも若干多い単位を
それまでに修得しなければならない。そのためには、効率的に4年間のカリキュラムを
組んでおく必要があるが、まず1回生時にはどの単位を取っておいた方が良いかを
彼女は知りたかったのだ。
この相談は俺には好都合だった。なぜなら俺も教育実習過程を選択していたからだ。
つまり、俺が昨年度に履修していた講義を、そのまま彼女に教えてあげれば良かった。
「そうかぁ~。すごく良く分かりました」
当然のことなのだが、彼女は腑に落ちたという表情になり、嬉しそうに俺を見つめた。
「…ああ。うん、俺もこうしてるからさ、間違いないと思うよ」
「ありがとうございます!本当に助かりました」

688 ◆YMcrbwJpns :2012/07/10(火) 18:46:54.57 ID:o53r5YyL

6.
笑顔の彼女に、俺はそこから新歓マニュアル通りに話を進めることが出来なくなった。
今さらサークル勧誘の話を持ち出すことが、とても狡いことのように思われたのだ。
「…わ、分かってくれたら良かったよ。じゃあ、ちゃんと手続きをするようにね」
俺がそそくさと立ち上がると、彼女は不思議そうな顔になって俺を見上げた。
「…あれ。あの、勧誘の話は…」
「い、いや。それとこれは別だって、言ったから」
「…」
「ちょっと時間もなくなっちゃったんで。じゃあこれで」
俺は自分の飲んだコーラの瓶を手にすると、彼女にさっさと背を向けていた。
内心、いったい自分は何をやってんだ…という気持ちだった。
2Fにある喫茶室を出て、学部玄関への階段を俺は早足で下った。
その時。
「…さん、沢登先輩!」
2Fの踊り場から声がした。俺が見上げると、彼女がにっこりと笑って手を振っていた。
「先輩、ありがとうございました」
俺は何も言わず、ただ一度うなずくと、そのまま階段を下りた。
きっと、自分の顔は赤くなっているだろう。
後輩相手に、そんな表情を見られたくなかったのだ。
本当なら、俺と彼女は、何事もなくこれで終わるはずだった。

691 ◆YMcrbwJpns :2012/07/12(木) 10:16:53.48 ID:g6DbW16h

7.
1週間ほどが過ぎ、4月も下旬に入った。
新歓のお祭り気分も一段落し、キャンパスは日常を取り戻しつつあった。
その朝、学部で掲示板を見た俺は、出席予定の講義が休講になったことを知った。
「…なんだよ、これなら昼まで寝てりゃ良かったな」
そう呟いて、どこで時間を潰そうかと踵を返しかけた時、声を掛けられた。
「沢登さん」
振り向くと、そこに笑顔の初実が立っていた。
同じ学部なのだから会うことがあっても不思議はないのだが、俺は狼狽してしまった。
「こっ、こんにちは、えっと…い、井藤さんだったね」
これでは、どっちが上級生なのだか分からない。
「こんにちは。沢登さんに教えてもらったとおり、ちゃんと履修手続ができました」
「そうなんだ。それなら良かった」
「…それから」
「ん?」
「サークルの勧誘してくれるのって、まだ有効ですか?」
初実はそう言って、少し照れたように笑った。

692 ◆YMcrbwJpns :2012/07/12(木) 10:18:04.54 ID:g6DbW16h

8.
初実は下宿生だった。
大学の最寄駅から一駅先のワンルームマンションに、この4月から住み始めていた。
郷里から一人で出てきた彼女には、まだ近しい友達も出来ていなかった。
そんな時に言葉を交わした俺の存在を、少し好ましく感じてくれていたのだろう。
サークルの部室へ初実を連れて行った時の、男達の反応は見物だった。
あっという間に数人が、初実の歓心を買おうとするように群がったものだ。
これまで15人くらいの女の子が入部を決めてくれていたが、初実のルックスは
正直、その中でも群を抜いていた。
純潔、清楚と言った言葉がぴったりの美貌と、すらりとした小鹿のようなプロポーション。
少女から大人の女性に、今まさに成長しようとしている健康的でのびやかな美しさが、
男たちをあっという間に魅了した。
俺は当然の権利として、初実の隣に座って話の輪の中心に陣取っていた。
ただ、手慣れた男たちのトークが始まってしまえば、俺は初実の隣で相槌を打ったり
しているだけになってしまったけれども。
俺は単純にも、そんな彼女を勧誘してきたのが自分なのだと自慢したい気持ちだったのだ。
そうだ。まったく、俺はどうしようもなく単純な馬鹿だった。
初実の回りで世話を焼く男たちから少し離れて、田上が初実をじっと見つめていたことに、
俺は気づかないでいた。

708 ◆YMcrbwJpns :2012/07/20(金) 10:33:04.76 ID:2Ei99QK+

9.
初実とふたりで、海へ、遊びに行くことになった。
「沢登先輩。○○町に、水族館がありますよね。行ったことあります?」
初実のそんな言葉がきっかけだった。
地元で育った俺は、その水族館へは何度か足を運んだことがある。
ここから電車に1時間も揺られれば、その海辺の町に、大きな水族館があるのだった。
「私、水族館ってすごく好きなんです。連れて行ってくれませんか?」
その瞬間から、俺のテンションがMAXになったことは言うまでもない。

709 ◆YMcrbwJpns :2012/07/20(金) 10:34:34.21 ID:2Ei99QK+

10.
風が心地よかった。
俺と初実は、水族館からほど近い海岸の砂浜を歩いていた。
海水浴には早すぎるが、カラフルなヨットが遠くに何艘も浮かんでいるのが見えた。
水族館にいる時から、初実は本当に楽しそうだった。
いきなり俺の手を握って、「先輩、先輩、ほらペンギン!」と小走りになったりした。
その手の柔らかさと温もりに、俺はドギマギするだけで、言葉を失った。
正直、女の子と手を繋ぐなど、付き合ったこともない俺には初めてのことだったのだ。
初実も途中で気付いたのか「あ、ごめんなさいっ」と手を離し、照れたように笑った。
その笑顔は、とてもチャーミングで、魅力的だった。
「沢登先輩、わたし」
水平線を見ながら、俺の隣で初実は呟くように言った。
「先輩に会えて、本当に良かったです」
俺は激しく心臓が動悸を打つ中で、ただ頷くしかできなかった。
──告白をするなら今じゃないのか。初実は、待ってくれているのじゃないのか。
懸命に口を開こうとした時だった、初実のバッグの中で携帯が鳴った。
初実は携帯を取り出すと、少し怪訝な表情になって──そのまま、閉じた。
「どうしたの?」
「ううん。なんでもないんです」
初実は俺を見て、にっこりと笑った。
思えばあの電話は──、田上だったのだろう。
そして俺はあの時、初実への告白の機会を永遠に失ったのだ。

710 ◆YMcrbwJpns :2012/07/20(金) 10:35:56.96 ID:2Ei99QK+

10.
それから半月。
新歓コンパが都心の居酒屋で行われたのは4月の最後の週だった。
結局、25名ほどの1回生が入部した。そのうち15名が女の子だ。
新歓活動としては、まあまあの成果と言っていいのだろう。
上回生には自分が勧誘してきた女の子を会場まで連れて行くという役目がある。
俺は当然、自分が初実をエスコートして会場へ連れて行くものだと思っていた。
俺は甘かった。田上という男がどういう男か、分かっていなかったのだ。
まさか、入部からわずか2週間ほどで、初実に田上が何かのアクションを起こすなどと
想像もしていなかった。
「──沢登? 俺。田上だけど」
その朝、突然俺の携帯に掛かってきた電話。
携帯番号くらいは互いに知っていたが、電話が掛かってくることなど、初めてで驚いた。
「はい、沢渡です。田上さん、珍しいですね、どうしたんすか」
「──あー…お前さ、今日の新歓は、直接会場に来たらいいから」
「え?」
「おう。ほれ、初実ちゃんだよ。彼女さ、俺が会場に連れてくから」
心臓がどくん、と跳ねた。一体、どういうことだ。
「え?あ…、えっと。はい。でも」
「いいから」
何を聞けばいいのか言葉に詰まった俺に、田上は矢継ぎ早に続けた。
「まかせとけって。な? そんじゃな」
そして、そのまま電話は切れた。
切れる直前。 田上が「オッケーだってさ」と、誰かに言うのが聞こえた。

711 ◆YMcrbwJpns :2012/07/20(金) 11:50:41.66 ID:2Ei99QK+

12.
俺は、新歓コンパ会場の居酒屋に、開始時刻の30分も前に到着していた。
今日は一日、学部でも初実の姿を見ることがなかった。
田上の電話が何を意味するのか。どうしようもない激しい焦燥感に俺は包まれていた。
居酒屋の広い和室の宴会場に入り、ぽつぽつとやって来るメンバーを見ていた。
同期の男たちも何人かやってきて、言葉を交わしたが俺は上の空だった。
開始時間5分前。
ほぼ満員になっている会場に、おおお~っという歓声と拍手が沸いた。
入口に目を向けると、田上が入ってきた。そして…その後ろから、初実が。
初実が、どこか照れるような仕草を見せながら、続いて入ってきた。

712 ◆YMcrbwJpns :2012/07/20(金) 11:51:43.84 ID:2Ei99QK+

13.
初実ちゃーん、と3回生の男たちの集団から声が掛かる。
そちらを見た初実が、また、ぺこりとお辞儀をする。
俺は、喉が渇いていくのを感じた。
俺は無意識に背中を伸ばしていた。初実がこちらに気付いてくれるように。
「こっちこっち」「副部長、どうぞ~」
3回生たちが自分たちのテーブルの方へ、田上の席を空けて待つ。
その隣に、もうひとつ、席が空いていた。
田上が、初実に何事かを言うと、初実は頷いた。
そして、次の瞬間。少し周囲を見渡した初実と俺の目が合った。初実が俺に気付いてくれた。
けれど、──すっと初実は、その視線を逸らした。
え?
いま、確かに俺の方を向いてくれたはず。
いや、勘違いだ。
きっと、俺に気付かなかったのだ。きっと、そうだ。
初実はそのまま、3回生たちのテーブルへと歩くと、田上の隣に、座った。


寝取り・寝取られ総合スレ18
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