綿密に計画し準備したが、チキンな裏切り者のせいで全部台無しになった。
かなり昔の話なんだが勝手に語っていく。犯罪スレスレの話だけどもう時効だと思うし。
ちょっと付き合ってくれたら嬉しい。物語っぽくしていくので、臭かったらすまん
①計画
「俺さ、ある計画を思いついたんだ」
そう言ったのは僕の友達、蓮くんだ。
「計画?」
なんだか嫌な予感がした。
「ああ、俺たちはやらなきゃいけねーと思うんだ」
「何をするの?」
冷たい目をした蓮くんにヒヤッとした。
「俺たちが一生拝むことのない景色を見る」
こいつは時々とんでもないことを言い出す奴だ。
いつもは悪ふざけだが今回はマジでヤバい…そんな気がした。
「だから何するの?」
「お前が今一番ほしいもんだよ」
??
まさかアレ?
「もったいぶらないでくれよ…」
蓮くんは大きく息を吸い込みその答えを呟いた。
「おっぱい見たくね?」
この話は10年以上前の話だ。
僕は某工業高校の17歳。もちろん童貞。
蓮くんは同級生で同じクラス、同じパソコン部の友達だ。こいつも童貞だ。
「葉月センセのおっぱい見たい!」
「見てぇだろ?」
「見たい!」
僕らはバカな高校生だった。
葉月センセとは我が高校のアイドル的先生。まさかの男ばかりの工業高校に、エロゲーから出て来たような可愛い巨乳の女教師。
顔の雰囲気的には希志あいのって感じ。
「あのおっぱいやばいよね」
僕はあのおっぱいを頭の中に具現化しながら言った。もちろん生おっぱいは具現化できない、着衣おっぱいだ。
「ありゃGカップくらいあんじゃね?」
「いや、そこまでないんじゃない?Fだよ」
「いや、俺ゃGだと思う」
意味わからない議論になったが、僕たち童貞の二人に結論がでる訳なかったwww
「あああああああ・・・見たい、触りたい、揉みたい」
「で、どうやって見るの?」
「すっげぇ情報手に入れたんだ。葉月センセ、陸上部の顧問やってんだろ?」
「うん」
「部活のあと毎日シャワー浴びてから帰るらしいんだよ…」
「シャワーって、あのラクビー部の??」
「ああ」
「マジかよ、センセがシャワー…」
ゴクリと生唾を飲んだ…
我が高校は昔ラグビー部が異常に強かった。花園に何度も出場し優勝経験もあるくらい。その為部室の建物がグラウンドにあり、やたらでかく豪華だった。
筋トレ用の器具があったり、シャワーがあったりした。
まあパソコン部の僕らには縁がなかったけど…
僕はセンセのシャワーを妄想しながら蓮くんに尋ねる…「つまり覗き?」
「まあそうだな」
「たしかにヤバイよwwwwバレたらクビ(退学)じゃんww」
当時の僕らは退屈していた。
進学校に行ける頭もなく、好きでもない電気を勉強するために底辺の工業高校に入った。
当然男ばかりで学年で5人しか女子がいない、男のほとんどは自分を含めオタクだった。
青春と呼べる出来事は何もない。目標もない。バイトもしていない。
パソコン部に所属していたけど、特に何をするわけでもなく部室で話して帰る。
そんな毎日に、葉月センセは非日常に思えるほど可愛く、暑苦しい工業高校で輝いて見えた。
この高校でセンセをオナネタにしなかった生徒はいないだろう。
こんなことがあった
僕は葉月センセに怒られていた。
「もう!ダメでしょっ!」
「は、はぃ…すみません。。」
一応真面目な生徒だったので怒られるのに慣れてない。
「この間も同じこと言ったわよ!」
「ハイ…」
「まぁいいわ。これから注意してね」
「はぃ、気をつけ…マス…」
と誠心誠意謝ってる途中でトンデモないものが目に入る。
シャツを着ているセンセの胸のボタンが一個外れてる。
はちきれそうな胸元。シャツの隙間から谷間が。下着が。
この日に限ってインナーを着てない。
僕はあまりのことに口がパクパク。
「?」
センセは不思議そうに僕を見る。気がついてないようだ。
実はこの時なんで怒られてたのか覚えていない。でもこの時のことは鮮明に覚えている。赤と黒のブラだった。
女子の少ない学校では他にあり得ないドキドキ…
そんなことがセンセの周りでは時々あった。
パソコン部の部室にて計画の話は続く。
「で?どうやって覗くの?」
僕はwktkしながら蓮くんに聞いた。
「え?どうやってって…お前が見張り俺が覗く」
「はあ?wwwちょっとふざけないでよwww僕得ないしwwwてか計画それだけ?」
そうだwwこいつもバカだったw
「窓から覗く以外に覗く方法なんてねーだろ?」
「窓閉まってたらどうするの?というか窓あったっけ?」
「・・・」
「・・・」
わからん。
バカふたり何も進まない。
「ああああぁぁぁあセンセのおっぱい見たいぃ」
悶絶する二人。
「おーぃ、デブメガネなんかいい考えない?今の話聞いてたろ?」
パソコン部の部室にはもう一人部員がいた。
オタクの中のオタク。
ピザメガネの津賀くん。いつも汗かきながら部室でパソコン組み立てていた。
「そうだね、津賀くん頭いいし考えてよ。センセのおっぱい見たいでしょ?」
津賀くんは汗を拭いこっちを見る。
「聞いてましたけど…僕は三次元のおっぱいにはあまり興味がないですけどね、フヒヒw」
津賀くんは不気味に笑う。しかも同じ高2なのにいつも敬語だ。
「うそこけ!!ぜってーセンセのおっぱいで抜いたことあんだろー!」
「な、ないですよー」
絶対うそだと思ったwww
「ラグビー部のシャワーって窓あったっけ?」
「ありましたよ。でも少ししか空かない窓でしたよ、たしか。覗けないじゃないですかね」
お前なぜ詳しい…
「じぁシャワー室の入り口から覗く!」
「無茶苦茶www」
「ああああみてぇ!!!あぁ想像したら勃起してきた」
「見つかったらやばいもんね。犯罪だしwww」
「ククw…犯罪ですか。僕、完全犯罪には興味あります」
「おっぱいにも興味あんだろ」
津賀くんはメガネを拭きながら「これには事前の調査と完璧な計画、作戦が必要ですね」
「よし!」蓮くんは急に立ち上がると言った。
「完全犯罪だ!俺らが調査するからデブメガネは計画と作戦考えてくれ!
ターゲットは葉月センセのおっぱい!」
「おおwwなんか楽しくなってきた!」
「いいですね。フヒww」
「作戦名はオペレーション…ルシット!」
??
「なんだそれ?wwガキっぽいぞwwww」
僕たちは退屈してたんだ。それがいいわけ。
こんな感じのゆる~い悪ふざけ気分で始まった計画。高校時代の思い出。
ちょっと大袈裟に書いてくのと、会話なんかはほとんど覚えてませんが口調はこんな感じてしたね。
②偵察
「陸村くん!」
次の日学校の廊下を歩いていたら、名前を呼ばれた。
この声は…葉月センセだ。
振り返ると小走りで葉月センセが近づいてくる。
これから部活に行くのだろう、ジャージ姿だ。やっぱり胸に視線がいってしまう。
ユッサユッサしていた…
「はぃ…」
視線に気づかれないよう俯いて返事をした。
いつも思うけど近くで見ると迫力ハンパないよ!
「陸村くん、これから部活行くんでしょ?」
「え、あ、あの、ソウデス」
女子コミュ障の僕ごときがこんな可愛い人とまともに喋れるわけない。緊張するとドモってしまう。
「Tくんってパソコン部よね?部活出てる?あの子だけレポート出してないの…」
「あ、え・・・と、キキキテナイ、ですよ」
パソコン部は40人近く在籍していたが、部室に来るのは僕と蓮くん、津賀くんの3人だけ。みんな何処かの部に所属しなければいけなかったので何も活動していない、いわゆる帰宅部だったパソコン部に所属していた。
「そか、ごめんね引き止めちゃってww部活頑張ってね」
「あ、え、あ…くぁwせdrftgyふじこlp…」
センセは僕の返事を聞く前にとんでもなく可愛い笑顔で去って行った。
今日のオカズをありがとうセンセ…,。はぁ生でみたい…
あと高校ってあの「悔しいですっ!」のネタになった高校じゃないか?
イソップとか(ry
当時の正しいスペック書いておこうww
・葉月センセ
ちょー可愛い
年齢26.7?
細身の推定Fカップ
英語教師
陸上部顧問
・陸村(僕)
ブサメン童貞
年齢17
ガリ
パソコン部・ゲームオタク
女子コミュ障
・蓮くん
ブサメン童貞
年齢17
背が高いが普通体系
パソコン部・ゲーマー
エロいことしか考えてない
・津賀くん(デブメガネ)
キモメンピザ童貞
年齢17
パソコン部・色んなオタク
汗かいてる
部室に着くといつもの2人はもう来ていた。
「よし!行くぜー!調査開始だ」
蓮くんは気合いを入れて立ち上がる。
2人でグラウンドにあるラクビー部室へ向かうが…校舎を出て気がつく。
「蓮くん、ちょ、ちょっと待ってよ」
「なんだよ?」
運動部の奴らはジャージやユニフォームで練習している。男ばかりむさ苦しい…
僕らは学ラン。
このカッコでグラウンド歩いてたら違和感バリバリだ。しかも人がいっぱい。
「今このカッコじゃ目だっちゃうよ」
「そ、そうだな」
速攻でパソコン部室に帰るwwww
「デブメガネー!ラグビー部室に近づけねーぞ。どうしたらいい?」
「夜、部活終わった後に行くか…体育の時間に見に行くとかどうですか?」
「体育の時間がいいんじゃない?夜誰かに見られたら何してんの?って思われるよ」
「いや、今日の夜行くぜ!実際覗くのは夜なんだし。俺明日体育ねぇし、まだやましいことしてねーし堂々としてろよ!」
夜。
生徒がほとんど帰った後に僕たちは動き出した。
外はうす暗い、夏が始まろうとしていたが少し肌寒く感じた。僕たちは身を縮こめてラグビー部の部室に向かう。
グラウンドを見渡すと誰もいない。ただ部室に明かりは付いていた。まさか葉月センセがシャワーしてるのか?!?!
目立たないようグラウンドの端を歩いて近づくき、部室の裏手に回る。
ボロい学校に似つかわしくない小綺麗な部室の建物。
何年か前にラグビー部の為だけにグラウンドの端っこに建てられたそうだ。
前に体育の時間に入ったことがあるが、すごい小さいスポーツジムのような感じ。更衣室とシャワーがある。
その時の記憶を頼りに裏手の窓を探す。
「あれか、厳しいな」
蓮くんがヒソヒソと言った。
窓には格子が付いていた。しかも少し高い位置にある。シャワー室は電気が付いていないので今は誰も使っていないようだ。
「とりあえず戻ろう」
僕は自分の足音にビクビクしながら言った。
裏手から表に周り部室を見上げる。
「こりゃ普通に無理かもなぁ」
なんだか急にテンションが落ちる。
「あぁーおっぱいぃ…」
諦め切れていない蓮くん。
「うちの部室もこんな感じにしてほしいなwww」
なんて部室の前で諦めムードで雑談していたら…
ガチャ。
開く部室の扉。
「げっ…」「ひっ…」
僕、蓮くん固まる。
中から出てきたのはセンセでも男性部員でもなかった。
女の子だった。
「?」
キョトンと僕らを見る。
僕も蓮くんもこの子が誰か少し知っていた。一個下後輩のラグビー部マネージャーだ。名前は知らないし話したことないけど。
工業高校は女子が数えるほどしかいない。
それに我が校で唯一ブスじゃない女子高生だった。
「あのぉなにか?」
僕たちが固まってるとその子は言った。
「えっと、あの、えと…」
僕が狼狽えてると蓮くんが前に出る。
「いきなりすみません!俺らパソコン部のもんなんですけど…」
「はい…?」
「えっと…ラグビー部の部室ってパソコンありましたよね?ちょっと見せてもらえないですかね?」
マネージャーちゃんはパァっと明るい顔になると「あぁ、そうゆうことですかぁ。いいですよwwあ、でも」
校舎の時計をチラッと見て
「明日でもいいですかぁ?もう部室閉めちゃうので」
「あ、ああ。うん。じゃぁ明日」
「はぃ!」そういって彼女は部室の電気を消して鍵をかけた。
グラウンドをマネージャーちゃんと蓮くんと僕の三人で歩く。ブレザーの制服とルーズソックス、ミニスカートが眩しい。
「明日のことは部長と先生に言っとくので、いつでも来てくださいね。私以外パソコン触る人いないですし」
背の低いマネージャーちゃんは蓮くんを見上げながら言った。
「おう、悪いね」
なんか蓮くんもう普通に喋ってる。
僕まだ一言も発してないぉorz
「あ!そだ。お二人ともパソコン詳しいんですよね?あのパソコン調子が悪いんですけど直せないですかぁ?」
「ん?どんな感じ?」
「なんかすぐにフリーズしちゃうんです」
マネージャーちゃん口を尖らせる。かわゆす…
「あぁそんなこと。よゆーで直してやんよ」
ちょっとwww僕らパソコンでゲームしかしないから詳しくないし!
「本当ですか!ありがとぅございます!」
この子の笑顔も可愛い…暗めな茶色のショートヘア。小柄で小さい、ちっぱいかな?ちょっとアッキーナっぽい顔してる。あの、南明奈の方のアッキーナね。
なんだかいい香りがした・・・香水かなぁ
「あ、俺は蓮っていいます。電気科の2年だよ。こいつも同じクラス」
さりげなく自己紹介しやがった…
「私は電子科1年2組の琴音っていいます。ラグビー部のマネージャーやってます☆」
ニコッと笑う琴音ちゃん。
よ、よし、次は僕の番だな…
「お、え、えっと…お、僕は…くぁwせdrftgyふじこlp…」
校舎に着いてしまう。
「じゃぁ明日よろしく」
蓮くんフォローなし。
「はぃ、よろしくです」
琴音ちゃんもスルーかい!
僕結局一言も…orz
こうして僕たちは正式に部室に潜入する許可をもらった。
③調査
次の日放課後、今度は堂々と学ランでグラウンドを歩く。案外、誰も僕らに興味を示さない。
今回は津賀くんも一緒三人だ。何故なら僕らだけではパソコンの不具合が直せないからだ。
当時のパソコンは本当によくおかしくなった。
今と違いPCが一家に一台の時代ではない。もちろん工業高校なので持ってる人は結構いたがPCの不具合を直せるほどの人は限られていた。
「部室に入って…とりあえず部室内を調査かな?さすがに今日は覗けるわけないし」
これからのことに少し緊張しながら僕は言った。
「中の様子がわからないと計画も作戦もないですからね、今回はたまたま入れましたけど」
そう言った津賀くんは今日も汗だくだ。
「たまたまじゃねぇよwww俺の機転のおかげだろ?ようはラグビー部の部室に出入りする理由が必要なんだろ?任せろwww考えがある」
ニヤリと蓮くんは笑った。
やばい…絶対無茶する気だwww
なんだか小さい頃にイタズラをする時のようなドキドキ感があり楽しかった。
部室に着くと、琴音ちゃんが出迎えてくれた。
「あ、待ってましたよぉ!どぞどぞー」
今日はジャージ姿。これまた可愛い…この子に汗を拭いてもらいたい・・・
琴音ちゃんに連れられて部室の建物に入る。
入ってすぐに広い部屋。筋トレ器具など沢山置いてある。
壁際にはガラスケースがあり沢山のトロフィーや賞状が目に入った。今は県大会止まりらしいが昔は本当に強かった。OBが日本代表がいたりする。親戚に高校名を言うと『ああ、ラグビーの?』っと言われるくらい地元では有名らしい。
ラグビー部員達はみんな練習に出た後のようで誰もいなかった。なんだか少しホッとする。
筋トレルームの隣の部屋へ案内される。
ここに入るのは初めてだ。むさっ苦しい部員とは裏腹に、小綺麗に整頓された部屋だった。
事務的な作業する部屋なのだろう。棚が沢山あり資料やいろんなファイルがあった。そして目的のパソコンが真ん中に置いてある
「ちょっと見せてもらいますね…グフフ」
ここは俺の出番と言わんばかりに津賀くんがPCの前に座る。
「ぉ願いします」
琴音ちゃんは律儀にぺこりと頭を下げる。
津賀くんマウスをカチカチ…
僕は気づかれないようにキョロキョロと周りを見る。窓はあるけど侵入出来るとは思えない…当たり前か。
「グフフ…wwwたぶんフリーズする原因わかりましたよ」
「え?もうわかったんですかぁ?直せそうですか?」
「グフヒwwまかせてください…原因はですね~」
と津賀くんが説明しようとすると蓮くんが遮った。
「琴音ちゃん、こりゃ良くないね。ウィルスに感染してんぞ」
?!?!
え?www
れ、蓮くんwww
「えええぇ???蓮先輩治るんですか?」
「ちょっと時間かかるかもなぁ…とりあえずバックアップ取ろう。フロッピーしかないよな。津賀、俺らの部室からMOドライブ持ってきてくれ!」
「え?え?え」
津賀くんアタフタ…
「琴音ちゃん、あとは俺らでやるから部活行っていいよ。一日とかじゃ直らないかもしれないけど。忙しいでしょ?」
「そうですか・・・?わかりましたぁありがとうございます。何かあれば言ってくださいね」
「おう、部活頑張ってね」
琴音ちゃんはぺこりとお辞儀をすると部室から出て行った。実際ラグビー部のマネージャーは大変そうだった。
琴音ちゃん一人しかいないみたいだし。
ラグビー部室内にはパソコン部員3人が残った。
外では運動部が練習している。
「蓮くん、適当なこと言っちゃって・・・ウィルスとかわかんないでしょwww」
「つーか、琴音ちゃんかわいいなwwwやばくね?ww」
「蓮くんの図太い神経見習いたいよwww」
「琴音ちゃんのちっぱいみてぇぇえ!」
wwwwうぇっwwwたしかに見たいwww
「と、とにかく今のうちに部室を調査しましょう」
とりあえずシャワー室へ向かう。
ドキドキ…なんか緊張する…今は誰もいないのに。
「あ、今誰か戻ってきたらやばくない?」
「そうだな、陸は見張ってろよ。誰か戻ってきたら教えてくれ」
「うん、わかった」
蓮くんと津賀くんはシャワー室に入っていく。
僕は入り口の横にある窓から外を見た。
と、同時に入り口の扉が開く…
ガチャ…「あ・・・」シャワー室の二人を呼ぶ暇はなかった。
バン(∩`・д・) バン はよ
/ ミつ/ ̄ ̄ ̄/
 ̄ ̄\/___/
バン バンバンバン゙ン バンバン
バン(∩`・ω・) バンバンバンバン゙ン
_/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
\/___/ ̄
入ってきたのは琴音ちゃんだった。
「あ…」
入り口に立ってる僕を見てキョトンとしている。そりゃそうだ。
「私…忘れ物しちゃって…」
パソコン見るっていって、こんなとこ立ってたら不審に思うだろう。シャワー室の二人を見られたらもっと不審者だ!
「え、あっ…あ、えっと…」
ただでさえ女子コミュ障なのに、テンパって余計にドモるドモる…
「どうしたんですか?ww」
やばいィィィ!
ここは僕がうまく切り抜けないと!
しゃしゃしゃしゃ喋るしかない!
「お、ボクこの、えっと…ぶぶ部室入ることないから、め、メズラシクてっ」
「?w」
「こ、この筋トレマシーン?ていうの、かな?」
「先輩ww使ってみます?」
「あ、あ、いや…その、あ…」
orz
ダメだ、やっぱ喋れない。絶対変なやつに思われたぁぁぁあ!
「ご、えっとごごめん。」
「なんで謝ってるんですかwww」
「おお、僕喋り方、へ変でしょ?ごめん」
琴音ちゃんはニコっと笑うと「別に変じゃないですよ」と目を見て言ってきた。
う、うわーみ見るなーー
「女子と、しゃしゃ喋るの苦手で…き緊張しちゃあんだ」
目をそらして言う僕ヘタレ。ほぼ初対面の年下にナニイッテンダ。
orz
「私相手に緊張することないですよぉー。人見知りなんですねw」
「あ、う、ふじこふじこ…」
琴音ちゃん再びニコっと笑うと、忘れ物らしきものを取って部室を出て行った。
シャワー室の2人には気付かなかった。
スクールウォーズだろ
おれは今からお前を殴る!
悔しいですっ!!!
先生の拳を見てみな。
先生の拳が涙で濡れてる…。
これは暴力ではない。もしこれを暴力と呼ぶものがあれば、
出るところへ出てもよい…賢治はそう思っていた…
④ブリーフィング
敵陣部室の偵察調査は無事終了した。
パソコンの修理は時間がかかると伝えて、直るまでラグビー部の部室へ入室の許可を得た。バレるといけないのでそれ程時間はかけられないが…
肝心の覗き方についてパソコン部室にて話し合う。
「シャワー室には、窓ひとつ。入り口ひとつ。
窓は開けれたとしても角度的に見ずらい。シャワー室に続く更衣室の入り口は鍵がついてましたね」
「無理ってこと?」
津賀くんは神妙な顔で続ける。
「方法としては二つあります。
先にシャワー室に気づかれないよう潜み、シャワーしている先生を覗く。潜む場所が更衣室のロッカーくらいしかありませんが」
「あまり現実的な方法じゃねーな。もう一つの方法は?」
「クククwwwこちらはもっと現実的ではありませんが、窓と入り口以外の外から覗く方法です」
??
僕と蓮くんには意味がわからない。
「他に覗けるところないじゃん」
「作ればいいんですよ、覗き穴を。壁に穴を空ければいいだけです。グフフwww」
笑っているが津賀くんは本気で言ってるようだった。
「できるかな?そんなこと。。」
「リスクはありますが最善の策だと思います、あのシャワー室はラグビー部の男しか使ってないことになってます。
葉月先生はコッソリ使ってるんですよね?」
「ああ、そうみてぇだな。俺は陸上部のS先輩から聞いたけど、そんなに知ってる人はいねぇと思う」
「男しか使わないシャワー室に覗き穴があるなんて、誰も思わないでしょ…フヒヒw」
壁に穴か、ここは工業高校。電動ドリルもハンマーも工具ならなんでもある。
「外から穴を開ける?」
「フヒヒwいや、外壁は厚すぎる気がしますね…シャワーの位置から考えると壁の中に水道管が有ると考えられますので…もしドリルで傷つけてしまったら大惨事になりかねません。実際空けてみないとわかりませんが」
「隣の部屋の壁から空けるとなると、覗く時に部室に忍びこまなくちゃいけなくなるよな」
「PCの修理をする部屋の隣はシャワー室です、ここがシャワー室と壁一枚でちょうどシャワーしている人が見える位置でもあります、穴を空ける作業もしやすい」
で、できないこともない気がしてきた…。
「よし!」我らがエロリーダー蓮くんは意を決したよう言う。
「ルシット計画を説明する!
俺たち3人は、PCの修理を名目にラグビー部室に潜入。
修理しつつ壁に穴を開ける。
夜、部室に侵入。ターゲットがシャワーしているところを視察堪能。
気付かれずに脱出!
これでいいか?津賀?」
「フヒヒwwwはい、ただ補足ですが作戦後、穴を埋めて証拠隠滅も必要です。完全犯罪ですから」
「え?何度も覗きてぇなぁ」
「バレたら本格的にやばいもんね、“失敗”は許されない」
「恐れるんじゃねー俺たちじゃ一生拝めないおっぱいが待ってるはずだ!」
ミ、ミタイww
「( ゚∀゚)o彡゚ おっぱいおっぱい!」
「グフフwww完全犯罪www」
⑤行動開始
まずは葉月センセが本当にシャワーを浴びているか確かめることになった。
ラグビー部、陸上部の練習が終わるのをコッソリ待ち、気づかれないよう遠目からラグビー部の部室を監視する。もう部室には誰もいない。
実はちょっと半信半疑なとこもあった。
本当に葉月センセは来るのか?
普通に考えると男子生徒の使うシャワーで、女教師がシャワーなんてありえない気がする。それも学校で。
ほとんどの生徒が帰った放課後、蓮くんと僕と津賀くんはおっぱい談義をしながら部室を監視する。
「おっぱいはやっぱり~」
「ちっぱいの魅力は~」
「グヒヒ…2次元こそ最高~」
たいして待つこともなく、あっさりその瞬間が来る。
ラグビー部の部室へ向かう葉月センセが現れた!
きた!
マジで来た!
部活の時のジャージ姿で荷物をたくさん持っている。部室の鍵を開けて中へ…
「マジで来たよ…ちょっと凸するか?」
鼻息の荒くなった蓮くんは暴走しそう。やばいやばい
「だめだめ!どーせ見れないし、見つかったらどうするの…。」
「そうですよ、きちっと計画的に行きましょう」
部室を眺める三人。
今、あそこでセンセがシャワー中…,
おおおお!
やべぇぇえええ!wktkが止まらない!
間違いなく僕らブサメンが生で見る事のないおっぱいが彼処に!!
20、30分後、着替えたセンセが出てくる。
今思うと随分早い、当時はわからなかったけど髪は洗ってなかったんだろう。当たり前か。
津賀くんいわく、監視はしばらく続けなければいけない模様。センセのシャワーの時間を特定するため。
本当に毎日なのか?
いつも同じ時間にくるのか?
何分くらい浴びてるのか?
覗きに行くには部室に忍びこまなきゃいけない。当然リスクがある、ルシット決行日は慎重に決めなければ…
穴を空けてすぐに覗けるわけではないかもしれない。
(´・ω・)誰も見ていないけど、きっと誰かが追いつくことを信じて語り続ける!
>>52
ありがとう!
このまま一人でラストまで行くかと思ったwwww
次の日
さっそく電動ドリルを借りに行った。
「ドリル借りてもいいですか?」
「いいよ」
U先生はめんどくさそうに言った。
「ありがとうございます…」
電動ドリルを受け取り帰ろうとすると違う先生に呼び止められる。
「それ、何に使うんだ?」
ドキッとした…
「あ、えっと部活で…」
「怪我しないよう気をつけろよ」
こっちを見ずに言った。
ちょっと焦るわwww大丈夫だろうか?
もしシャワー室の覗き穴が発見されれば、僕らが疑われるのは間違いない。そんなことを考えながら廊下を歩いていると
前に葉月センセが歩いているのが見えた。
うーむエロい身体してる。。。
白いシャツにタイトなスカート。いかにも女教師と言った服装。シャツはいい、おっぱいパツパツなんだもんwww
横を見るとR先生も歩いていて二人は談笑していた。
葉月センセは生徒には見せない笑顔で笑う。
R先生は30半ばの割とかっこ良い、福山雅治みたいな感じでいつもsuitをビシッと着ていた。なんの先生だったっけな?
わすれたww
葉月センセと付き合ってるんじゃないかって噂があった。見られてるとも知らず、たまにスキンシップもあった。
生徒にも茶化されてるのに、あんな笑顔で談笑しながら二人で歩くなんて噂は本当かもしれない…。
女の子とまともに喋れない僕とは大違いだ。
惨めな気持ちが襲ってくる。
前を歩く二人は多目的室に入って行った。ここは校内で唯一タバコの吸える場所。先生達がね。
前の廊下を通ると二人の笑い声が聞こえた…
くっそ
R先生、葉月センセとエッチしたことあるのかなぁ
くっそ!
絶対覗いてやる!
バレたらっていう不安は吹き飛んだ。
パソコン部のパソコンでエロゲーしていた蓮くんと津賀くん引っ張ってラグビー部室へ向かう。
「どうした?おめーwww顔が怖いぞwww」
僕がこんな顔をするのは珍しい。蓮くんはすぐに気がついた。
「エロゲーしてる場合じゃないよ!」
葉月センセとR先生の様子を話すと蓮くんも顔色が変わる…
「くそぉぉあの野郎!ちょっと顔がいいからって、俺らの葉月センセに手を出すなんて許せんっ!!」
話を聞いただけで僕より怒る。蓮くんのこーゆーとこ好きだwww
一瞬にして共感してくれる。
「絶対覗いてやろうぜ!な!津賀」
「3次元おっぱいはどうでもいいですが、スカしたイケメンは嫌いですね、フヒw」
「おしゃー!いくぞ!」
意気込んでラグビー部室に入る。
しかし、入った瞬間に3人は固まる。
今日は部室に沢山のラグビー部員がいた。
ギロッ
ジロッ…
一斉にイカツイ男達が僕たちを見る…いや、睨む。
怖いいいイィイィ!
その目は語っていた。『なんなんだおめーら?』
僕たちは蛇に睨まれたカエルだ。
「す、すみません…パソコン部の者です。PC修理に来ました…」
PCの部屋へいくと琴音ちゃんがいた!
よかった…僕らの天使ぃ!
「あ、こんにちは。よろしくお願いします」
また律儀に挨拶をする天使ちゃん。
作業を始める前に琴音ちゃんに、どう修理するか津賀くんがなるべく分かりづらいように説明する。
「ウィルスが~○×△…マザーボードとメモリを~◽︎$\%…」
何言ってんのか理解できないが、とりあえず修理には時間がかかると伝えた。
津賀くんはパソコンをバラし始める。実は調子が悪かったのはただの容量不足だそうだ。
必要なものだけバックアップして、初期化すればよくなるらしい。僕は詳しくないのでよくわからないが、たしかそんな感じだった。
でも、時間を稼がなきゃいけない。なので、パソコンをバラして修理してるフリをする。
実際低スペックのパソコンだったので、メモリやマザーボードなど変えると津賀くんは言っていた。
男子部員達は練習にすぐ出て行った。
だが今日は琴音ちゃんが部室で作業をして、穴掘作業に入れない。
まさか今日はずっとここにいるのか?そういえばジャージじゃなく制服のままだ。
琴音ちゃんは鼻歌歌いながら何か書いている…
かわいい。
どうしよう?あまりゆっくり修理するのもおかしい。
なんとか琴音ちゃんを外へ追い出せないだろうか?僕たち三人は同じことを思っていただろう…
蓮くん目で訴える
(どうにかなんねーのか?)
津賀くんは視線の意味を察して、首を横にふる。
なんだかんだラグビー部の部室に僕らだけになる機会なんて、少ないかもしれない。
「琴音ちゃん、何してるの?つかマネージャーってなにするの?」
蓮くんは琴音ちゃんの後ろから覗き込むように尋ねた。
「今度合宿があるんです、その準備ですね」
「ふーん。」
「マネージャーは雑用係みたぃなものですよ。でも、みんな優しいからぁ私もチームの一員として扱ってくれます☆」
「今日は外で練習の手伝いしねーの?」
「はぃ、いろいろ仕事溜まっちゃってwww」
あらら…
今日は穴空けられないな
「あのー」津賀くんがPCをバラしながら割って入る。
「パソコンはスコアを記録する為につかっていたんですよね?」
「そうです、他にも使いますけど…」
「よかったらウチの部室のパソコン使いますか?修理終わるまで…グフフ」
「え!!いいんですか!?それ助かります!」
喜ぶ琴音ちゃん、僕と蓮くんは顔を見合わせる。
でかしたデブメガネ!!でかした津賀くん!!
「お、いいね。じゃあ、お前うちの部室まで案内してやれよ」
「え?」僕?
…。
お、女の子と二人こわい。
「うん、わかった…」
いや、本当に女の子喋るのが苦手だったんだ。でもこの当時は自分が女の子と喋れないと思われたくなくて、いつも強がってたな。
せっかくいいの流れが出来たのに、僕のコミュ障なんかで無駄にできない。
「じゃぇじゃ、こ、琴音ちゃん行く?」
早くもドモってしまう。。。
琴音ちゃんと2人でパソコン部の部室へ向かう。
この高校生活で僕みたいなブサメンが女の子と並んで歩く日が来るなんて!それだけでドキドキした。
今頃みんなは穴掘作業に入っているだろう…
「ぶ部室チョット、ぇと散らかってるかも…」
「あ、いぇ。お邪魔するんですから★気にしないでくださぃ」
「うう、うん」
お邪魔しまくってるのはウチらなのにな
ニッコリ琴音ちゃん。やぱ可愛い…そんな笑顔見せるなんて僕のこと好きなんか?wwんなわけない。わかってるよーーー!
「もう緊張してないですかぁ?www」
「??」
「私と話すの?です」
「 あ、あ、えっと、してるよw」
なんだかコミュ障打ち明けてよかったかも。
本当は初めての時よりかなり緊張は溶けていた。
僕の反応を見てフフフっと笑う彼女。
とても見かけ以外は年下に思えない。僕がガキ過ぎるだけかorz
パソコン部の部室を開け、琴音ちゃんを招き入れる。初めて自分の部屋に女の子を入れる気分。
いや、体験したことないけど。
「あ、の、どドレデモ好きなパソコンっ使って、いいよ」
「はぃ、ありがとうございます」
電源の入っていたパソコンの前にチョコンと座る。
バタバタと出てきてしまったからパソコンつけっぱなしだ。スクリーンセイバーのアニメキャラがクルクル回ってた。
あれ?
いやなことを思い出す。
部室出る前、蓮くんこのパソコンでエロゲーやってなかったか?
急に血の気がひく。それも触手系の。
琴音ちゃんはカバンからノートやフロッピーを出しマウスに触れる。
「ああああ、ちょ、ちょっと…」
「はぃ?」
琴音ちゃんは僕の方を見る。パソコンの画面には…
普通のデスクトップが写っていた。
はぁ…
焦った…
「ご、ごめん。なんでも、ない…」
「?」
カタカタとPCに打ち込みを始めた。僕氏特にやることがない。
穴掘作業はうまくいってるだろうか?
穴を空けたらもう後戻りは出来ない。バレればクビになる。やるからには成功させねば!
今僕に出来る事は琴音ちゃんをなるべく、ここに引き止めること!
「…」
カタカタ
「…」
む、無言だ。なんか話さなければ。気まずい雰囲気になるし、琴音ちゃんの作業がすぐに終わってしまうかもしれん。
「…」
な、なんて話かければいいんだ!
『いい天気だね』違う!すこし曇ってる。。
『最近暑いね』違う!天気の話は膨らまないな。
『マネージャーって何するの?』違う!さっき蓮くん聞いてたよ
『ちっぱい可愛いよ』ちがうぅぅ!これじゃ変態だ!
ダメだぁ
話掛け方がわからないorz
昨日からずっと待ってんだ!!!!!!!!
>>68
おお、ありがとう!待ってる人がいるとは!
でも今日から仕事なのでマッタリスレになっちゃいます。
「あれ…なんですか?」
モジモジしていたら琴音ちゃんから話掛けてきた!
琴音ちゃんの視線の先には壁にかかったメダルがあった。
「あ、えっとアレは、アレです。あの…
Aコンの…」
「Aコン?」
「こ、コンテスト。アスキー主催の…えっとゲーム制作コンテストがあって、去年パソコン部で、ていうか、蓮くんと津賀くんの三人でおおお応募、し、したんだ」
「へぇー!!!パソコン部にも大会があるんですね!!知らなかったです!」
思いのほかいいリアクションで嬉しいwww
「あっ、ぐ、グランプリになると賞金1000万。ゲームは商品化される、えと、すごいコンテストなんだよ」
「一千万円ですかっ!すごいじゃないですかぁ★ゲームってどんなのですかぁ?」
「えと…じゃ、ジャンルはRPG」
「うんうん」
「PCのゲーム制作ソフト(RPGツクール95)を使って作ったんだ。内容は王道ファンタジーでテーマは友情。
完全なまでに王道にして勝負ようと思ったんだ。主人公とその親友はとある国の見習い兵士で日々訓練に励んでいたんだけど、ある日、帝国軍が攻めてきて国を滅ぼされちゃうんだ。
なんとか生き延びた主人公だったけど、親友とは離れ離れに。故郷を失った主人公は帝国軍に復讐を誓う…
それで!仲間を集め帝国に立ち向かう。そこへ立ち塞がったのが帝国軍に操られた親友。
友情モンのお決まりの展開だけど、ここからがこのゲームの真骨頂なん………。」
やべ・・・。
ぼ、ぼく・・・
琴音ちゃんに何語ってんだ?
やっちまったぁぁぁ!絶対引かれた…ヲタ全開じゃん。
恐る恐る琴音ちゃんを見るとニマニマ笑ってる。
その目は(それで?それで?)と言っている。ように感じる。。。
「ご、ごめん、いきなり訳わかんないよね」
「え!?そんなことないですよぉ!続きは?」
「え、あ、えっと…物語を分岐させたんだ。親友を信じて助けるか、世界の為に帝国を倒すか…」
「うんうん★」
作業を止めて僕の話を聞く琴音ちゃん。
「ゲームって世間的にはまだまだ子供の遊び道具だけど、僕はエンターテイメントでは一番だと思うんだ。
地位の高い映画や小説、ドラマや舞台、歌舞伎とか色々あるけど…どれも見るだけ。
物語に関われるのはゲームだけなんだよね。だからプレイヤーの判断でハッピーエンドかバットエンドか分岐させたんだ」
「たしかに…そうですね。そんな風に考えたことなかったです。コンテストの結果はどうだったんですか?」
う…
なんか熱く語った後に恥ずかしい。
「え…と、実は一次選考も通らなかったんだ。自信あったんだけどね…あのメダルはただの参加賞」
メダルと言ってもキーホルダーみたいなもんだ。ラグビー部のトロフィーと比べると恥ずかしくなる。
でも…
「あんなちっぽけなメダルでも僕たちにとっては高1の青春を捧げた大事な記念。甲子園の砂みたいなもんかな、ラグビー的に言うと花園の砂かなwww」
カッコつけて語ったが、実際コンテストの結果を知った時は記念だなんて思えなかった。
三人そろって始めての挫折を受け入れられなかった。それから腐ってしまい…何もしないダラダラ部活動になってしまった。
ふふふっと琴音ちゃんは笑う。
なんだ?なにが面白いんだ?
「何??」
「もう…私と話すの緊張してないみたいですね★」
「あ、いや、あの、はい…」
やっぱ可愛い。
「そのゲーム面白そうですけどね…もっと詳しくストーリー聞かせてほしいな」
「いいけど…。実際やってみる?このパソコンに入ってるよ」
「本当ですか!やりたぃ!ぁでもぉ今部活中だし、サボる訳には…」
「そか、そうだよね。まあいつでも出来るからwww」
真面目だなぁ
「うーん。あの…内緒ですよ。ちょっとだけやろっかなぁwww」
「おし!ww内緒ね」
一瞬、作戦のことを忘れて話した。
こんな風に自然に女の子と話すのは小学生以来だったと思う。
学校帰り、パソコン部の三人は作戦進行状況を話し合う。
「穴!空いたの?」
「いや、まだだ。貫通はしてねぇ…途中までいい感じだったんだけど、中に硬い壁があるみてーなんだ」
「シャワー側の壁はタイルだもんね、無理っぽい?」
「時間はかかりそうですが、空けることは可能だと思います。なかなか部室が僕らだけになるタイミングがむずかしいですが…」
三人で今後の作戦について確認する。見つかってしまったときの言い訳や、口裏合わせなど
でも、このときの僕の頭は別のことで一杯だった。
「おい、陸。聞いてるか?」
「え?ああ、うん」
「明日には貫通!明後日オペレーションルシット決行だぞ!」
準備は着々と進んでいった…。
( ・∀・)ノ見てくれてる方ありがとうございます。
仕事行って来ます。
がんばれ!
そんな俺は39
同い年ワロタ
この物語は、覗きに挑戦した>>1たちの、魂の記録であ(ry
⑥内部分裂
思ったほど、すんなり穴が空かなかった。
部室に人がいなくなると僕が見張り、蓮くんがドリルで穴あけ、津賀くんがPC修理を進める。2.3日この流れを繰り返すが穴掘作業は中々進まない。
ガリガリガリ…
「こんなに音するの??」
結構な音がした。
穴掘の位置は奥まった部屋にいるので入り口入ってすぐには見えないが、これじゃ部室内の人には音が聞こえてしまう。
入り口横の窓から外を監視していたのだが、部室の方に人が近づくたびに作業を中止した。
しかし、何度も作業を中止していると蓮くんはイラついてくる。
ガリガリガリ…
外で練習していた部員2人がこっちへ歩いてくる。
「蓮くんストップ!こっちに歩いてくる!」
「もっとギリギリになったら教えろよっ」
ガリガリガリ…
外の二人は部室の前で立ち止まり話している。
「蓮くん!もう目の前にいるよ!」
「もうちょい…」
ガリガリガリ…
外の部員はこっちを見て眉をひそめる。僕の視線に気づいたか?
まさか?
聞こえたか??
背筋がゾクっとした、やばい!
僕はPCの部屋へ急いで戻る。
「蓮くん、ストップ!早くドリル片付けて!」
蓮くんもその様子に焦って片付け始める。
と同時くらいに部室に誰かが入ってくる。僕たちは何気ない顔でPCを修理してる振りをしたが
実際は脇汗半端ない…
入ってきたラグビー部員がPCの部屋へヒョコッと顔を出す。
僕はびびって気付かない振りをしてたんだが、蓮くんは「あ、お疲れっす~」と何気ない顔。
すげー神経だ。
ラグビー部員も何も言わずにトイレに行って出て行った。
穴はまだ空いていない。
ただいまです。
支援ありがとうございます。がんばります!
ラグビー名門校出なのにスクールウォーズネタが全然わからないwww
悔しいです!
次の日昼休み、一人学食にてカレー蕎麦を食べていた。
とてつもなく不味い蕎麦だったけど、すごく覚えている。
蕎麦をすくい上げると、カレーと絡まりすぎててプチプチと蕎麦が切れる。学食にうどんはなかった。
ズルズル蕎麦を食べてると、聞きなれない声で呼ばれた。
「せーんぱい!」
「ゴフッ」
正面を見ると琴音ちゃんが立っていた。びっくりして蕎麦を吹き出しそうになった。
声をかけられるなんて…
「だ、大丈夫ですか?」
「う、うん。大丈夫。びっくりした、どうしたの?」
「私もお昼買いに来たんですよ、せんぱぃカレー蕎麦ですか。それ美味しいですか?」
「あ、あまり美味しくないよ」
本当はすごく不味い。
「そうだと思いましたww」
笑顔が眩しすぎる。ブサメンの僕になんでそんな笑顔なんだ…
「せんぱい…今日放課後またパソコンお借りしてもいいですか?」
「うん、大丈夫だよ。部室開けとくよ」
「ありがとうございます★」とニコッと言うと琴音ちゃんは僕の耳元に近づき…
小声で言った。
「またゲームしたいです♪」
バイバイと手を振って去ってた。
去りゆく琴音ちゃんをボーっと見ていた。やばいよ、かわいいよ。
好きになっちゃうじゃん。
勘弁してくれっと思う半面、独特のドキドキ感が心地いい。なんかニヤけてしまう。
「おい!」
今度は野太い声に呼ばれた。
振り返ると蓮くんがいた。今のやり取りを見られたようだ。
「陸…お前なんでニヤけてんだ?いつの間に琴音ちゃんと仲良くなってんだ?
はぁぁ????!!!」
蓮くん般若の形相…(汗
「いや、別に…仲良くなんかないよ…テヘッw」
「うそつけぇぇぇ!てめぇニヤけが止まってねぇじゃんか!耳元で何が言ってたんだ琴音ちゃん」
「今日も部室のPC貸してほしいってさ」
「そうか…」ジロっと僕を睨むと「チームルシットに抜け駆けは許さんぞ、彼女なんて作ったら絶対ゆるさん」
「なんだよそれwwww大丈夫だよ、僕らに彼女なんか出来るかwww」
本当にこいつB型だなぁと思うww
放課後。
蓮くん達が穴掘作業している間、パソコン部室に琴音ちゃんを招き今日は作業を手伝った。そして余った時間でゲームをする。
「琴音ちゃんは家でゲームしたりするの?」
「私持ってないんですよぉ…あ、でもこれはやります!」
琴音ちゃんはカバンに手を入れると…「じゃん!」
「たまごっちじゃん。しかも白!すげー」
当時、白のたまごっちは激レアだった。
「そうなんです、カレシから貰いました☆wwwあ、いや先週別れたんで元カレですね」
琴音ちゃんは気まずそうにハニ噛んだ。
元カレ。
そうだよなぁ処女なわけないよなぁかわいいもんなぁ
この子エッチしたことあるのか
ゴクリ…。
彼女が目の前にいるのに想像してしまう。
急に制服のスカートから出る生足が色っぽく見えてきた。
やべ!おっきしてきた。
「せんぱい、あのぉこのタイトル…」
「え?うん?な、なに?」
「このゲームのタイトルって造語ですか?聞いたことない単語ですけど」
「あ、あー。そうだね、ていうかアナグラムになってるんだ。たいした意味ないけどwww」
おっきが気づかれないように、腰を引きつつトイレへ。
ふぅ。
学校帰り駅前のマクドナルドで今日の状況報告する。
当時、ハンバーガーが半額65円だった。リアルに津賀くんが10個買ってたwww
「もうそろそろ修理終わらせないと怪しまれますね…フヒヒ」
ペロリとハンバーガーを平らげた津賀くんは言った。
「もう穴も空きそうだしな。明日には貫通してやんぜぇ!!たぶん」
「琴音ちゃんが明後日からの3連休で合宿があるって言ってた。明日終わらないと来週以降になっちゃう」
僕はポテトをつまみながら言う。
「おめーマジで琴音ちゃんと仲良くなってんのかよ。
あの子は……まあいいや」
ちょっとムッとした。
蓮くん、友達ならそんなこと言わなくてもいいじゃんか。応援しろよ。どーせ付き合ったりできないんだから。ブサメン自覚してるっつーの。
「明日、穴空け完了して連休明けに作戦決行ですかね。
センセのシャワーは今日も同じ時間でしたか?」
部活後ラグビー部の部室監視に一人で行った蓮くんに尋ねた。
僕と津賀くんは片付けをしていたので行ってなかった。
「ああ、そうそう。同じ時間だったよ、今日ちょっと凸ってみたら、やっぱシャワー浴びてたよwwww部室の裏手に回ったらシャワーの音聞こえたwww興奮したぜぇwwww」
「え?」
「マジで?」
あぶないよ、見つかったらどうすんだよって言おうとしたら先に声を上げたのは津賀くんだった。
「な、なんで勝手なことするんですか!!?」
「なんだよ、大丈夫だよ。見つかってねーし、ちょっと近づいただけだろ」
「ちゃんと計画通りやってください!僕たちが何をしようとしてるか分かってるんですか?!後先考えなさ過ぎです!」
津賀くんは見たこともないくらい怒っていた。
「うるせーなデブ!俺がリーダーなんだから指図すんなよ」
「計画の立案者は僕です!ちゃんとやってもらわないと計画の意味がないです!みんなに危険が及ぶ」
「うっせ!バレなかったんだからいいだろーがっ!」
「・・・・」
僕は何も言えない。たしかに蓮くんは意味なく危険を犯したけど、津賀くんも自分の立てた計画にこだわりすぎじゃないか?そんなに怒らなくても。
「僕の計画…」
ブツブツ呟く津賀くん。
なんだか嫌な雰囲気になってしまった。
もうすぐ穴が空くというのに僕らは大丈夫だろうか?
見てくれてる方!本当ありがとうございます。
でもすみません!明日も仕事で6時半起きなんで寝させてください!( ノ゚Д゚)すまそん
必ず明日も続けます。見てくれたら嬉しいっす。
朝早くから大変だね。
帰ってきてから待ってるぜ。
貴様本田翼をバカにするでない
むちゃくちゃ好きなんだよ。
⑦ステンバーイ
今日、シャワー室への穴が貫通する予定だ。
同時に名目上のPC修理も完了させる。だいぶ引っ張ったが何とかバレずにここまで来れた。
放課後、琴音ちゃんがうちの部室で作業する約束をしていた。ラグビー部と関わるのも今日が最後かもしれない。
もう話すこともないかも。
せっかく仲良くなれたのに。
僕たちのゲームのエンディングだけでも見せてあげようかな。
すこし寂しさを感じながらも、ラグビー部の部室へ向かう。
コミュ障の僕がこんなに女子と話せるなんて、つい一週間前までは考えられなかった。
今でも思う。この子がいなかったら今でもコミュ障だったんじゃないだろうか?
僕でも話せるんだ!って思わせてくれたのは本当に感謝している。
部室の前にラグビー部員達が集まって談笑していた。これから練習始めるようだ。
真ん中には琴音ちゃんが笑顔でみんなと話してる。
「あ、せんぱい!」
琴音ちゃんが気づき、僕の方へ来る。
ラグビー部員達に軽く会釈をして琴音ちゃんと話す。なんかわからないが優越感があった。
「蓮先輩も津賀先輩も来てますよ★」
「うん、たぶん今日で修理終わると思うよ。遅くなってゴメンね」
「いえ!全然大丈夫ですよ、ありがとうございました…なんか寂しいですね」
琴音ちゃんも同じ気持ち?!?
「…」
「あの…」「せんぱい…」
二人同時に口を開いてしまう。
「あ、何?琴音ちゃん」
「あ、いや、せんぱい先どうぞ…」
な、なんだこのやりとり!
ドラマでみたことがあるぞぉぉぉお!
ぼ、僕主役ぅぅ!
「あ、そう?あのさ…」
「はぃ☆」
「あとで…うちの部室来るんでしょ?最後にさ、あの…」
言い終わる前に後ろのラグビー部員が「琴ぉー行くぞ~!」と遮った。
「あ、はーぃ!
せんぱいすみません、練習手伝うよに言われちゃって。パソコンの事務作業はまたにします」
え?
でも、無理すんな。
期待はしてる。
そう言い残し琴音ちゃんとグラウンドに走っていった。
…。
胸がモヤモヤっとした。
部室に入り、PCの部屋へ。蓮くんと津賀くんがいるが会話がない。
昨日のケンカを引きずっていて雰囲気が悪い。
「よう、遅かったな。始めるか」
「うん」
「津賀、PCの修理は?」
「もう終わってます…」
「よし、陸は見張りを。作業開始できそうになったら教えてくれ」
「うん」
もうすぐに穴が空くはず。僕たちはもう後には引けない。
(;´Д⊂)こんな時間に人がいるなんて…ありがとうございます!
遅くなってすみません。仕事終わらず終電逃して満喫で始発待ってます。疲れた…
でも今日は休みなので行けるとこまで行きます!
PCの部屋を出て、いつもの定位置、入り口横の窓から外の様子を伺う。
ラグビー部員達が練習を始めようとしていた。琴音ちゃんも見える。
何を話しているか聞こえないがお腹を抱えて笑っている。
楽しそうだ…。
イケメンなラグビー部員に頭をポンポンされてる。
明らかに僕たちの数百倍距離が近い。
ラグビー部員達は大きな円陣を組む。琴音ちゃんも一緒に。
今日が最後って言ったのに、琴音ちゃんあっさりラグビーの仲間を優先させてしまった。
当たり前だ。
僕は何を勘違いしてたんだ?
僕たちはただの修理屋みたいなもんだ。笑顔で話してくれたのも社交辞令。
あの子はとてもいい子だ。こんなブサメンキモメンでも笑顔で接してくれた。
そうだよ、僕ブサメンじゃん。
忘れてたwww
あぶねー。騙されるとこだった。
琴音ちゃんはいい子だけど、あの笑顔は危険だ。
僕が何より信頼してるのは、あいつらだけだ!
PCの部屋へ戻る。
「なんだよ?まだ始められないのか?」
蓮くんはドリルを持ってスタンバイしていた。
「その前に…津賀くん、蓮くん」
「はい?」「あん?」
「握手して。仲直りだ」
「はぁ?!?」
蓮くんと津賀くんはお互い視線を交わす。気まずそうだ。
「…」
「う…」
「早くっ!」
わりと大きめの声で言った。僕の珍しい勢いに負けて二人は握手する。
その握手の上に僕は手を乗せる。三人だけの小さな円陣。
「絶対成功させよう」
僕は言った。今の僕たちにはそれしかない。
「あの、なんだ」気まずそうに蓮くんが切り出す「勝手して悪かったよ…」
「ぼ、僕もなんかすみません…」
よし!
これで怖いものはない!
「よし、仕切り直すか!」蓮くんは小さな円陣を組んだまま言った。
「ルシット計画は最終段階だ!気を引き締めて行くぞ!」
「おー…」
「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!」
「引き締まらないってwwww」
間も無くして壁を穴が貫通した。
チームの危機を乗り越えて計画の最終段階を向かえる。
この時、この中から裏切り者がでるなんて思ってなかった。
レモンの好きな、ただの女子高生
バン バンバンバン゙ン バンバン
バン(∩`・ω・) バンバンバンバン゙ン
_/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
\/___/ ̄
おれの琴音ちゃんをだせ
⑧裏切り者
放課後、琴音ちゃんとラグビー部顧問のI先生にパソコンの修理結果を報告する。
琴音ちゃんは何度も何度も御礼を言う。
不純な理由でパソコン修理した僕らは恐縮するばかりだ。
壁には直径1cmほどの穴、壁際には棚があったり張り紙があったり、よほど目を凝らさないと見つからないだろう。もちろん簡易的に塞いである。
最後に津賀くんの指示で、パソコンデスクの下の奥にCD-ROMを意図的に置いておく。けして見つからないような場所だ。
完璧に計画通りに進み、ラグビー部の部室を後にする。
次ここに来る時は作戦決行の時だ。
パソコン部の部室に戻り最終作戦会議に入る。
「グフフwww明日からの三連休でラグビー部は合宿へ行きます。陸上部が休日部活やるかは分かりませんので、連休明けの放課後に作戦ルシットを決行します!」
「おしゃーー!!よーやくここまで来た!」
蓮くんかは大きな声を上げる。彼はゴリ押しタイプだ、色々我慢してきたのかもしれない。
「作戦期間は5日間。最終日穴を塗料で埋めて作戦完了です。其の間、センセがシャワーを浴びなかったり、他の人がいたら突入できません」
「なぜ?5日間なの?」
「最後に意図的に“忘れてきた”物がありますよね?」
「あのCD-ROMか…」
「あれが僕らを守る最後の切り札。万が一、突入の際誰かと鉢合わせたら『忘れ物を取りに来た』と言ってください。グヒヒww」
「なるほど」
「忘れ物を取りに来て不自然じゃないのは一週間くらいなもんです。ただこれは最後の切り札。使った場合はその時点で作戦中止です」
「部室の突入はどうやる?チャンスは5回しかねーんだろ?」
「センセが部室に入りシャワーを浴び始めたら一人が突入。二人はグラウンドの目立たない場所で見張りです。もし不足の自体が起きた場合は見張りの一人が突入した人に知らせに。残った人は可能であれば時間稼ぎですね」
当時は携帯は普及してなかった。PHSを持ってる人もいたけど、僕らは誰も持ってなかった。
「5日あって1日一人ずつか…」
「あの、僕は常に見張り役で構いません。フヒヒww」
「え?!?おめーここまで頑張って見なくていーのかよ?」
「何度も言いますけど、3次元には興味ありません。それより僕はこの計画を…完全犯罪を完成させたい…フフフw」
津賀くんは不敵に笑う。彼には彼の思いがあって計画に参加したのだろう。犯罪願望?
準備段取りを完全に整え、学校を後にする。
校門を出てすぐに便意を感じる…
「ごめん、トイレ行きたくなっちゃったよ。2人とも先に帰ってて!」
「お?待ってんよ?」
「いや長くなるから」
「うんこかよ。わかった帰るわ、じゃあな」
「うん、じゃあ津賀くんもまた来週」
2人と別れ学校に戻りトイレへ。
ふぅ…。
ここ最近帰りが遅いが今日はさらに遅くなってしまった。
もうほとんどの先生も帰っただろう。誰かに見つかったら怒られるかも。
小走りで外に出るといきなり目の前に人影が現れた。
「ひっ!」
ビックリして声をあげてしまう。
「せ、せんぱい?」
人影は琴音ちゃんだった。
「び、ビックリした…琴音ちゃんまだ学校にいたの?」
「せんぱいこそ…私はぁ明日からの合宿の準備してて遅くなっちゃぃました」
二人で並んで最寄り駅まで歩く。
何と無く昼間の楽しそうにしていた琴音ちゃんを思い出し寂しくなった。
「せんぱい、本当にありがとうございました!」
「もういいってwww何回お礼言うんだよww」
「何かお礼したいです☆」
「僕らはパソコン部だからパソコン弄るのが部活なんだよ、気にしないで」
「あ!そぅだ!せんぱい、今度学食でカレー蕎麦奢りますよぉwww」
「なんでカレー蕎麦なんだよwww」
二人で笑いながら帰る。
僕なんかにこんな普通に話してくれる。
なんだか自信がつくよ。街を一緒に歩くには恥ずかしいブサメンなのに。
こんな可愛いのに性格までいいなんて好きになるに決まってんじゃないか。
何度もお礼を言われるが、お礼を言いたいのはこっちの方だ。
話してくれてありがとう。
自信をつけてくれてありがとう。
君みたいな可愛い子と付き合えるとは思ってないけど、僕もいつか彼女が出来たらいいなって思ったよ。
もうすぐ駅につく。
「合宿頑張ってね」
「はぃ、頑張ります!」
ふと、琴音ちゃんからいい香りがした。昼間は感じなかったのに…そういえば初めて会った時も思ったな。
「琴音ちゃん、香水つけてるの?」
何と無く聞いた。深い意味はなかった。
「え?つけてないですよ?あ…そか…
さっきシャワー浴びたから」
え???
「ボディソープの匂いですね…たぶんwww」
琴音ちゃんは真っ直ぐ僕を見てニッコリ微笑んだ。
一瞬、思考が止まり…
色々なことが頭をよぎる。
「…」
「せんぱい?どうしたんですか?」
「…」
長めな沈黙の後
次に僕の発した言葉は…
「琴音ちゃん…部室ではシャワー浴びない方がいい」
琴音ちゃんもシャワーを浴びている。
この事実は僕にとって喜ばしいものではなかった。
作戦を決行すれば琴音ちゃんのシャワーを覗くことになるかもしれない。
それは琴音ちゃんへの恩を仇で返すということ。
絶対に嫌だ。
こんないい子にそんな仕打ちしていい訳がない!
この子は何も疑わず僕らを信じた。
すごく気を使ってくれた。
なのに…
お礼するどころか僕らの欲望の餌食にするのか?
嫌だ。嫌だ。嫌だ。それだけは嫌だ。
じゃなくて
仲間を裏切った話 だったのか
中止だ。
中止しかない。
でも蓮くんも津賀くんも納得するわけがない。
訳を話したら逆に琴音ちゃんをターゲットにしてしまうかも。
どうしたら琴音ちゃんを守れる?
「なんで?シャワーダメなんですか?」
「…。壁に穴がある…覗かれるかも」
「ぷっwwwwうそだぁーwそんなボロくないですよ。もーせんぱいってばwww」
「本当だよ」
僕は真顔で言った。こう言うしか守れないと思った。
「うそ…ですよね?わかりました、来週合宿から帰ったら調べてみます」
「うん」
「嘘だったらカレー蕎麦無しですよwwじゃ、せんぱい。お疲れ様でしたぁ」
そう言う琴音ちゃんは、テテテっと走っていってしまった。
しばらく一人で立ち尽くす。
あんなに準備したのに
あんなに大変だったのに
自ら計画をぶち壊してしまった。
でもこれで琴音ちゃんは守られた。その代償に僕は…
仲間を裏切ったんだ。
*視点が蓮に変わります。
⑨Operation Rusit Spear
次の日の朝
俺(蓮)は陸村に呼び出され、近くのファミレスに来ていた。津賀も一緒だ。
そこで昨日の帰りにあったことを聞かされる。
こいつの様子で、ただならぬことだとは思った。
「それで…琴音ちゃんに穴があることを言ってしまった」
陸村は泣きそうな顔で言う。
カーっと頭に血が登るのがわかった。
こいつは俺らが信じられず、裏切った。
「ふざけんなっ!!」
俺はファミレスだと忘れて叫んだ。
「てめー少し前に成功させようって言ってたじゃねーか!守りたかった?お前何様だよ?彼氏気取りか?
なんで言っちまう前に俺らに相談しねーんだよ?
三人そろって退学になっちまうぞ?!」
「ごめん…」
「おめーが俺らのこと信じてねーから、勝手に計画をおじゃんにしたんだろっ!仲間より女を選んだんだ!」
「中止です…証拠隠滅しないと」
津賀は顔が青ざめてる。
陸村はブルブル震えながら言う「本当にごめん…」
くっそ。
ここまでやって。
あとちょっとだったのに。
“チキンな裏切り者のせいで全部台無しになった。”
覗きはダメだがともかく仲間はかわいそうだな
もうどうにもならねーのか?
今回は切り抜けられねーのか?
今までバレないように切り抜けてきた。バレてしまったものはどうしょうもない。
「中止するしかねーのか…くっそ!」
「ごめん…」
陸村はそれしか言わない。
「今すぐ証拠隠滅しましょう!適当に理由つけて部室の鍵借りるんです!」
津賀はテンパっている。
「デブ落ち着け」
「合宿から戻ってくる前に!埋めてしまえば壁に傷があるくらいにしか見えないはず!」
ガタンと立ち上がる。
「落ち着けって!焦るとしくじるぞ!」
「…」
陸村は黙ってる。
くっそ!こんな時は慎重派の陸が俺たちをセーブする役だろうがっ!
「よし、一度家に戻って制服着替えて学校集合だ」
休日の学校。
急いで来たのに、二人はもう先に来ていた。
校舎に入ろうとして俺は気がつく。
「あっ…」
「どうしたんですか?」
立ち止まった俺を見て津賀が聞いてきた。
二人は俺の視線の先を見る。
グラウンドで陸上部が部活をしていた。葉月センセもいる。
「…」
パソコン部の部室につくと、俺は二人に言う。
「今から作戦ルシットを決行するぞ!」
諦めるのはまだ早い!
「ええ?!」
驚く二人。目が大きく見開いている。
「今ならまだ琴音ちゃんにしか知られていねー。センセしかいねーんだ、陸も参加しろ」
「ちょ、ちょっと待ってください」
津賀が慌てて「危険過ぎます!土日にセンセがどーゆー行動するか、まったく把握してません!
何時頃シャワー浴びるか、そもそも何時まで部活してるかも分からない。
何かあったとき…穴の存在を知っている人がいるのもマズイです」
「今日は暑い。シャワーしない訳が無い。平日だっていつも通り行動するとは限らない、臨機応変やるだけだ」
「ぼ、僕は!…」
唐突に陸が口を開く「参加できないよ」
「何故だ?琴音ちゃんはいない」
「それでもしちゃいけない気がする」
「裏切ったから開き直ってんだろ?!ふざけんなっ!…おめーは琴音ちゃんの何なんだ?俺らは仲間じゃなかったのかよ?」
「仲間だよ!でも、覗いたら琴音ちゃんに顔向けできない…」
「顔向けってなんだよ!琴音ちゃんがお前に顔向けて欲しいと思ってんのか?!お前目を覚ませよ!」
こいつは何もわかってない…
でも、きっと今の陸には他の誰だって心を戻すことができない。
なんとかは盲目ってやつだ。
作戦中、陸をなんとなく琴音ちゃんとペア組ませていた。深い意味はなかったが、少しでも女に慣れればと親友としては思っていた。
それがこんな結果になるなんて、リーダーとしての采配ミスと言われても仕方ない。
陸自身が俺たちを裏切ったと思っている。
それでも
俺はまだお前を信じたい…
しばらくの沈黙の後、俺は口を開いた。
「わかった、陸。計画を実行するかどうか?お前が決めろ。お前がやらねーって言うなら計画は中止する」
「え?!」
「このルシット計画は俺たち三人の計画だ。三人揃わなきゃ意味がない。俺はお前らと三人で成功させたい。
陸。お前は裏切ったんじゃない、ミスをしただけだ。
俺だってミスした。お前のミスだって取り返せる。まだチャンスはあるんだ、やろうぜ?」
「ぼ、ぼくは…」
「お前が決めろ、仲間を取るか?女を取るか?」
「くっ…僕は、どうすれば…」
陸は頭を抱えて俯く。
「Rusit計画の最終局面だwww陸、お前が決めるんだ」
「くっ、なんだよ"ルシット"って、意味わかんないよっくそ!」
泣きそうな声で叫ぶ。
この意味…わからねーか。
よく考えればわかる。"ヒント"は色々出ていた、この意味が分からないと…
俺 た ち は 先 へ 進 め な い
そんなに能動的に読んでねーすの。
わかんね。なんのアナグラムだ?<ルシット
アルファベットを並び替えるとルシットになるけど。
深読みし過ぎ?先生だけイニシャルでスーツが英語だったから気になったんだよね。
分かったなら答えてくれよ!
役立たずの>>1だな
それか!真面目に考えた俺恥ずかしw
うぇい
続きはよ
休んで書き溜め頑張ってね!
続きが気になりますww
>>167
正解です。アナグラムで
ルシットRusit → tsuRi
支援してくれた方、ここまで読んでくれた方!ありがとうございます!
そして申し訳ありません。釣りでした!
まぁバレバレだったと思いますけどwww
あぁ全然釣れなかったwwくやしいなぁもっともっと伸ばして盛り上がってるはずだったのに。
いや反省会は終わってからにします。
ちなみに>>164の小ネタに気づく人がいるとは思ってなかったです。うれしかったww
物語の途中で釣り宣言したのには訳があります。
もう少し皆様に付き合って頂きたいです。
陸村はルシット計画を決行するか中止するか選択を迫られています。
この選択を2chのみんなに決めてもらいたいのです。
分岐①作戦決行 センセが部室に入ったら突入して覗きます。
分岐②作戦中止 証拠隠滅。陸村は琴音ちゃんに告白します。
今回スレを立てる前に全て書き溜めました。
分岐後のルートどちらも書き溜めてあり、片方がHAPPY END、片方がBAD ENDにしてあります。
分岐は2chらしく安価で決めたいと思います。
明日2月14日午前0時に安価を出します。参加していただけたら幸いです。
うわっバレンタインじゃん…
見てくれてる方ありがとうございます!
では続きを始めます。
分岐①作戦決行 センセが部室に入ったら突入して覗きます。
分岐②作戦中止 証拠隠滅。陸村は琴音ちゃんに告白します。
もし関係ないレス、またはネタ(両方とかルート③とか)が安価を踏んでしまった場合はkskstになります。再安価はしません。ルートが決まりましたら投下します。選ばれなかったルートの書き溜めはお蔵入りにさせていただきます。よろしくお願いします。
では
安価>>200
サーセン…遠すぎたwww
>>200
決まりました!うわ、0.02の差でしたね。
[作戦決行] 続きいきます。
○作戦決行
「やるよ。やろう!」
そう言った陸村の目にもう迷いはなかった。
「おしっ!!」
信じてたぞ!
お前ならそう言ってくれると思ってた。
「津賀、お前も文句ないよな?」
「は、はい。計画通りに…チャンスは今日だけです。一目覗いたら最後に穴を埋めてください。週明けには琴音ちゃんが見つけてしまいますので」
「突入は蓮くんやって。僕と津賀くんで見張り役やるから」
陸村は申し訳なさそうに言った。
「いいのか?」
「うん、リスクを上げてしまった責任だよ。構わない」
校舎の影で陸上部が部活を終えるのを待つ。
天気もよく夏の始まりを感じさせるような日差しが眩しい。
葉月センセは間違いなくシャワーを浴びるだろう。
俺には確信があった。
夕方。
陸上部が部活を終える。パラパラと部員達は帰っていく。他の運動部も帰っていく。
そして作戦開始の時がくる。
いつもの放課後のようにジャージ姿の葉月センセがラグビー部の部室へ向かう。センセはいつもの通りシャワーを浴び着替えて帰宅するはずだ。
今日は休日。放課後ではないので想定してた時間よりだいぶ早い。
「来たな。オペレーションルシットを開始する」
柄にもなく緊張している。
しくじったら退学かもしれない。
「もし鉢合わせてしまったら『忘れ物を取りきた』ですからね」
津賀は強張った表情で言った。
「穴を埋めるのも忘れないでよ、見張ってるから…外で何かあれば僕が知らせに行く」
陸村は真っ直ぐ俺を見て言った。
「わかってんよ。戻ってきたらセンセのおっぱいがどんなのだったか教えてやるから楽しみにしとけよw」
俺は無理やり笑うと部室に向かって走り出した。
グラウンドには誰もいない。予定より早いので外は普通に明るい。
部室の前に着くと、裏手に回る。センセがシャワーを浴びてるか確認してから入らなければ中で鉢合わせてしまうかもしれない。
シャワー室の窓を見上げる。
音がしない。
まだか。
シャワー浴びるよな?
外が明る過ぎてシャワー室の電気がついているのか分からない。
でも音は聞こえるはずだ。シャワーはいつも10分くらいだ。今日は穴を埋めなきゃいけない。
一目覗いたらすぐに埋めて脱出しなければ。
シャワーの音を待つ。
まだか…
まだ1分も経ってないだろうけど長く感じる。
ザァーっとシャワーを出す音がした。
よし!入った!
俺はもう一度グラウンドを見渡す。
誰もいない。少し離れた校舎の影に陸村と津賀がこっちを見ている。
俺はそっちに向かって拳を突き出し親指を立てる。
問題ない。行ってくるぜ。
俺は部室の扉を開けた。
部室に入ると入口に、いろんな靴が散乱している中に見慣れぬパンプスがある。帰りにセンセが履くのだろう。
シャワーへ続く更衣室を見ると鍵がかかっている。当たり前だが。
俺はなるべく音をたてないようPCの部屋の穴の前へ。
ようやく今までの苦労が報われる!
ドキドキで心臓が破裂しそうだ。
落ち着かなきゃ…
ふぅ。と深呼吸をして簡易的に塞いてある穴をを穿る。詰め物をして塞いだだけなのですぐに穴が開通した。
ザァーっとシャワーの音が穴から漏れてくる。
ゴクリと唾を飲み、穴を覗く。
センセと思わしき人影が目に入る。
俺の全神経は左目に集中する。
俺の目が標準を合わせた瞬間
バタンっ!!
突然部室の扉が閉まる音がした。
びっくりして穴から目を離し後ろを振り返る。
ここから入口は見えない。
誰だ?!
陸村か?
それとも他の誰か?
心臓がバクバクした。身体が強張って動かない。
「おーぃ、葉月ぃ早く帰ろう」
部室に入ってきた人物の声が聞こえた。男の声だ。
だ、誰だ?!
陸村じゃねぇ、なんで知らせにこねーんだよ?!
再び穴を覗くがセンセの姿はなかった。
速すぎる!まだ5分もシャワーしてねーじゃねーか。
くっそ!!ちくしょう…
入ってきた男は更衣室のドア越しで葉月センセと話しているようだ。
「帰りに飯食ってこーぜ。なに食べたい?え?ああ、いいね。」
男の声だけ聞こえる。
「うん、そうだね」
この声はイケメンのR先生か。やはり二人は付き合ってた。しかもセンセがシャワーしてるのも知ってたんだ。
どうする!?
見つかりたくねー…窓から逃げるか?
窓を開ける音で気づかれるかも。靴も入口に置いたままだ。
いや、忘れ物だ。
予定通りに。忘れ物を探してる振りを…
いや、ここは自分から出てって挨拶した方が怪しまれないかも。
でもこっちの部屋に来ねーかも。
くそ!どうする?
はっ!!
穴埋めなきゃっ!
見つかったらもうここには来れねぇ。
今しか埋めるチャンスがない!
俺は持ってきた塗料を出し穴に塗る。
苦労して穴を空けたのに、埋めるのはすぐ終わった。
おっぱい見てねーのに。
穴は埋めた。あとは無事に脱出するだけ。
意を決して俺はPCの部屋を出る。
大丈夫だ。俺なら切り抜けられる!
あれ?
R先生がいない。どこ行った?トイレか?出てったのか?
トイレにはいない、靴はある。中にいるってことだ。
え?
嘘だろ?
センセとR先生がいる場所は一つしかない。二人でシャワー室だ。
…。
…。
マジかよ。
付き合ってた二人の先生がシャワー室にいる。
何をしているかは容易に想像がつく。
ふ、ふざけやがって!
ここは学校だぞ?
俺らは散々苦労して何も見れなかったのに…
ちくしょう…。
もう穴も塞がって覗けない。
くそ!
悔しすぎる…
俺は部室を出ると、外にいる陸村と津賀を手招きして呼ぶ。
「ゴメン蓮くん、知らせにいけなかった!大丈夫?」
陸村は青ざめた顔で言った。
「大丈夫だ。運よく見つからなかった。穴も埋めた。覗けなかったけど」
「み、見つからなかったって…じゃぁ先生達は?」
三人で部室を見上げる。
「二人ともシャワー室にいるよ」
「…うっそ…」
「こ、ここ学校ですよ?」
「…クソッタレだよな」
このまま終わるのは悔しい。こうなったら「よし!プランBだ!」
「え?」
「そんな計画ないじゃないですか。何するんですか?」
「奴らちょっとギャフンと言わせて終わろうwwwここで二人が一緒に出てくるの待つぞwww」
「マジで?wwww」
20分くらい待っただろうか?もっとだったかもしれない。
葉月センセとR先生は揃って部室から出て来た。
二人を俺らで取り囲む。
「センセ、お疲れ様です」
俺は笑顔で言った。
先生達は時が止まったように動かない。
きっと理解できないのだろう。この状況を。
「センセ達何やってるんすか?二人でシャワー室に入ってwww」
状況を教えてやった。
真っ青に青ざめたR先生は「き、君たちはここで何してるんだ?」声が震えている。
「俺たちはこの部室に忘れ物を取りに来たんですよ。隣の部屋にいたんですよww先生達は気がつかなかったみたいですけど」
「…。」
R先生は観念したのか、膝まづいて頭を下げる「頼む!誰にも言わないでくれ!」
バレたらこの二人はクビだろう。でもクビにするつもりはない。誰にも言うつもりもないけど…
「どうでしょうねwwww」
そう言って俺達は部室を離れた。
去り際に葉月センセをみたら、唇を噛み俺のことを睨んでいた。
週明け。
ラグビー部が戻ってきた。琴音ちゃんにはそれとなく探りを入れたが
「たしかに壁にそれっぽい傷があったんでビックリしましたけど、覗けないじゃないですかwww」
と笑ってた。
またいつもの日常が戻る。
パソコン部の部室で俺と陸村と津賀の三人で話す。
「フヒヒw僕は…わりと満足してますよ。今回の計画」
「そうか?結果は何もないが…」
「でも蓮くん薄っすらはセンセの裸見たんでしょ?」
「いや、一瞬ね。よく見えなかった」
あー悔しい。
「バレなかっただけで良しとしましょう!でわ今日はお先に失礼しますよ。グフフ…」
津賀はニタニタ笑いながら部室を出てった。
「今日は僕も帰る。レポートやらなきゃ」
「え?なんだよ。今来たばっかりじゃん…」
陸村はニィっと笑うと
「蓮くん、またゲーム作らない?新しいアイデアがあるんだ!女トレジャーハンターの話!」
「おう!いいね。どんな話だよ」
「また明日ここで話すよ、じゃあね」
部室を出てった。
一人になってしまった。
つまんねーな。
俺たちのルシット計画は無事に完了した。
作戦自体はバレなかった。
覗けたけど、おっぱいを見ることはできなかった。
これは成功とは言えねーよな?
バレなかったけど。
コンコン…
誰かが部室の扉をノックしている。
だれだ?ここに訪ねてくる奴はほとんどいない。
「はい?」
扉を開ける。そこにいたのは
葉月センセだった。
ヒヤリと嫌な予感がした。
「ど、どうしたんですか?」
俺は平常心を装って言った。
「入っていい?あれ?ひとりなんだ。」
「はい、どうぞ」
センセを招き入れる。
その表情からは何を考えているか読み取れない。
「この間のことなんだけど…」
センセは怯えた様子もなく言う。
「あ、心配しないでください。誰にも言いませんよ」
本音を言った。
「…。」
「俺らR先生みたいにモテませんからね。悔しくてちょっと意地悪しちゃいましたwwwすみませんww」
「私は貴方を信用できない。私も黙ってるから…貴方も誰にも言わないと約束して」
え?
私も黙ってる?
な、なにを?
まさかバレてるのか?!
急に汗が吹き出してくる。俺だって弱み握ってる。主導権を取られちゃダメだ。
冷静に。
「だ、黙ってるって…な、何をですか?」
「これよ」
センセは俺に近づくと、シャツのボタンを外し始める。すごい谷間が目の前に。
え?な、なに?
バレてない??
センセはブラを外す。
これって…俺の妄想か?
「誰にも言わないでね」
そう言うと葉月センセは俺にキスをした。
その感触は紛れもなく現実だった。
[仲間に裏切られた話]HAPPY END!!
ありがとうございました!!
最後まで読んでくれた方!
本当にありがとうございました。
僕自身もハッピーエンド選ばれてよかったwww
ドキドキしましたw
バットエンドの方は…やはりお蔵入りがいいです。バットと分かって読むと全然面白くないだろうし。
安価までして分岐したのに、両方出したらカッコ悪いしwww
あとこの話は釣りです。
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません
覗きは犯罪です、やめましょうww
最後にお願いがあります。
読んで頂いた感想を聞かせて頂きたいです。
僕としてはもっと伸ばしたかった。釣り師としては悔しいばかりです。
自分には文章力がないのは自覚してますが序盤の展開が遅く退屈な話になってしまったかな?とか。
あとはリアリティが無さ過ぎましたかね?
キャラクターも弱いですよね。
どうしたら釣りっぽくないとか、ここの展開がおかしいとか指摘を頂けたら嬉しいです。
陸村とか蓮の会話も漫画っぽかったし、
なにより津賀のしゃべり方なんか「現実にこんなやついねーだろ?」レベルだった。
あくまで俺個人の感覚だから他の人がどうかは知らんけど。
釣り宣言するまでもなく最初から最後まで創作物だと思って読んでたわ。
もうちょっとたどたどしい、当時を思い出しながら書いてるから感のあるほうがリアリティ出ると思う。
俺がこのスレのことを知ったのは一昨日だったけど楽しかったです。ありがとう。
でも楽しかったよ
>>228
強過ぎでしたか。弱すぎだと思ってました。
今回は三人で会話するシーンが多かったので、誰が話してるか分かりやすくする為に口調を変えてキャラをもっと立たせないと!ってずっと思ってました。それが裏目に…
陸村「ふじこふじこ…」
的なセリフの前に名前入れればよかったですね…。その方が自分語りぽかったかなぁ
>>229
いきなり創作臭いとすぐ読む気なくなっちゃいますよね。思い返してみるといきなりセリフから始まる自分語りなんてないですよね~
ご意見ありがとうございます!次回作の参考にします!
R先生とsuitのはネタだったのかw
まんまと釣られたw
最初から最後まで創作っぽかったけど、読んでて面白かった!