オチも何もない。現在進行形。はたから見たらすごく悲惨な状況なんだろうけどもはやとっても楽しくて、とっても楽しいけど人にはそうそう言えないから聞いて欲しい
最低限のスペック
私
大学1年生
身長157
先輩
大学3年生
身長174
サークルが一緒。文化系のサークル、とだけ
エロ同人みたいな話だから好きなようなビジュアルで想像してください
最初に言うと、私はものすごい変態で淫乱。
おっさん何やってんだとか言われそうだけどほんとに女でほんとに変態
中二でオナニー覚えてからオナニー大好きだし高校の時痴漢にあった時は自分から体擦り寄せて最終的に手マンまでされるとこまでいったりしたくらいにはそういうことが好き
そんな私は当然のごとくセックスにも興味津々だった
大学に入ったら絶対セフレ作るって決めてた
第一志望には落ちて、後期で受かったところにとりあえず入ってとりあえず高校の時から入りたかったサークルに入った
あんまり期待せずに始まった大学生活だったけどこんな潤いに満ちたものになると思ってなかった
スペックにもあるけど先輩と出会ったのはサークルで。
二個上だし大学から始めた私と違って高校からそのサークルでの活動と同じことをしてるしではじめはいろいろと遠い存在だった
新歓だかなんだかのあと、夜遅くなって家まで送ってくれたのが先輩とのはじめてのきちんとした会話。
見た目は割と大人しそうなんだけど喋りがすごくうまくて、「ああこの人すごく賢いな」っていうのがわかった。すごいいい人だな、ってかなり印象が良かった
そこでお酒の話になって、「ぶっちゃけ飲んでみたかったんですけどさすがにいきなりはなーって思って」なんて話したら
「言ってよ~~!!」って返されて
うちのサークルは飲ませはしないけど飲みたいって言ったら飲ませる感じらしく
「言ってくれたら飲ませてあげたのに~」なんて言ってる様子がかわいかった
なんやかんやでその後先輩のお家で飲むからおいでよ、って話をしていただいて、ゴールデンウィーク前に同期1人と先輩2人と先輩のお家に行って飲んだ。初お酒。
私は迷惑かけるのが怖くて割とセーブしつつ飲んでたけど同期が無茶な飲み方してベロベロになって吐いたりしちゃって、先輩が介抱してた
でその介抱の仕方がすごくなれてて、トイレに連れてって後ろから抱えて吐かせてあげたりベッドで一緒に横になって頭撫でてあげてたり、すごくキュンとした
ってこれだけみたら先輩が二個下の後輩に軽々しく手を出してるように見えるのかもだけどそういうんじゃなくてほんとにナチュラルにやってて、ある種の感動を覚えた
よくよく考えたらこれ凄まじく長くなるな
書き始めたばっかだけどちょっと流石に寝よう
また後で講義中にでも
あと、エロ同人みたいな話ではあるけど私はバカだし悲惨だし先輩はクズだしでひどい話です
でも楽しいから面白がって欲しい
おっすおっさんじゃないけどがんばるぜ
で、これは多分なんだけど私は憧れの人に犯されたい願望がある
歳上の兄弟やいとこがいないからか、歳上、というか歳上らしさを感じる強い人にすごく惹かれる
ちなみにこれは性別関係なくて、高校時代はこれに当てはまった同い年の女の子にマジ恋してた
もちろん犯されたかった
そして大学に入ってそれにぴったり当てはまってしまったのが先輩だった
落ち着いてて賢くて、常識がしっかりあって、言葉選びのセンスがすごく良くて、リーダーにすごく向いてる人だった
実際サークルの中でリーダー的な立ち位置にいた
だめだ先輩の好きなとこ挙げてるとキリがない
けどもうちょっとだけ
落ち着いてるんだけど男の子っぽいアホさ持ち合わせてて、でもお酒やタバコの嗜み方を知ってる(俺カッケーでやってない)とことかがもうほんとにツボ、すごくお兄さんって感じ
あれID変わっちゃった…
とりあえず1って入れときますね
そんなこんなで先輩をロックオンしたのが5月ごろ
しょっちゅう先輩とそんなことする妄想してた
7月中頃、サークルでのイベントがひとつ終わって、先輩はそこで引退だった
先輩がサークルを引退した今、そういう関係になってもバレないはず、なんて考えて下心満載(と言っても普通に仲良くもなりたかった)で先輩とサシ飲みの約束取り付けた
その頃地元のビッチなお友達に「年上を落とすのはどうしたら良いんだというかセフレになるにはどうしたらいいんだ」って相談をしたところ「5回ぐらいは食事を一緒にすること」とのお言葉を頂いてまず目安として5回は遊ぶぞ…と決意してた
ちなみに先輩は童貞
って言われてた
そう思ってた
何回か遊びに行って、2人で焼肉行ったりパフェ食べに行ったり、いかがわしいことはできなかったけどこれはこれですごく楽しかった
ただ印象的なやりとりがひとつあって
さっき出てきた、先輩の家で酔いすぎて吐いた子。この子はマジな方で先輩のこと好きになってて、いろいろ拗らせて軽くサークルを引っ掻き回した挙句、最終的に先輩の家に押しかけて告白したんだと
その後のこと。
私は変に好意を隠すとマジっぽくなるからフランクに「大好きです~」って感じの態度をとるようにしてたんだけど
いつもの感じのノリで
「あたし先輩のこと大好きですもん」
って言ったら
「え、その 好きって」
って先輩が動揺し始めて
どうもその先日私の同期から告られたのがまだきてたらしく(ちなみにフった)
「あ、いや違いますよ普通に友愛です」
って私もしどろもどろでフォローして
思えばもうここから素直になっておけばよかったんだ
変な保険かけないで
そしたら先輩がぽつぽつと話し始めた
「俺さ、お前が思ってるような人間じゃないからね」
「見栄っ張りだからほんとに言えないようなカッコ悪いこととか絶対見せてないし」
「悪いこともしてるよ、クズだよ」
って
流石に少し怖かった
悪いことってなんだろう、人をいじめたとかそんなこと?なんて思ってた
この悪いこと、の内容について聞いたことが私の行動を変えたわけだけど
その後日
先輩の家で吐いちゃったあの同期から夜中に電話が来た
「絶対に言っちゃいけないんだけど誰かに言いたい」って
何事かと思ったら、その先輩の家に行って告りにいった夜のことだった
その子はさっきも言ったようにフラれちゃったんだけど、そのフラれるときに先輩がいろいろ話してくれたらしくて
前に私が言われた、先輩の「悪いこと」について。
まず率直にいうと、先輩は童貞じゃなかった
先輩の3つ上、私からみて5つ上の先輩と「事実上付き合ってる」関係だったらしい
先輩曰く「セフレじゃなくてフレンドとセックスしてるだけ」らしいけどまあ要するにセフレがいた
もう死ぬほどびっくりした
完璧に2年近く隠してたらしい
その同期が「童貞っていうの信じてました」って言ったら
「童貞に見えてた?よっしゃ!!」とか言ってたっていうから笑った
その先輩のセフレ、彼氏がいる状態で先輩に手を出してたらしい(そのセフレの方からきたらしい)
だから短期間にせよ彼氏持ちの女の人とセックスしてて、それが先輩の言う「悪いこと」なんだろうなと思った
でも正直、すごい嬉しかったし興奮した
なんとなく、先輩はそういうの好きじゃない人なんじゃないかと思ってた
それならこのまま普通に仲良しな先輩後輩でいて、先輩とのいかがわしいあれこれは妄想で済ませればいいのかなと思ってた
でも先輩も、あたしが望むようなことをしてた
ならあたしでもよくない?
ってなって、そこからはますますそんなことばっかり考えるようになった
ほーんとなんでこんな女になったんだろうなあ拗らせるにもほどがあるわ
みてくれてる人いるんだね、よかった嬉しい
これからサークルなのでまた夜中に来ると思われます
書き溜めも何もなくて申し訳ないけど
でもちょっとだけ書いてこ
その後も虎視眈眈と先輩のちんこ狙いながら何回か会った。でも夏休みに入った頃先輩が課外やらバイトやらで忙しくなっちゃってひと月ほど会えなかった
その間はもう死ぬほど(彼女でもないくせに)寂しかったし妄想がどんどんひどくなっていった
何度先輩で抜いた(女がこの言い方していいのかわかんないけど)かわからん
そんなころ先輩とちょっと連絡取る機会があって、そのときに先輩の地元(私の地元の隣の県、わりと都会)で遊ぼっかって話になった
死ぬほど嬉しかった、先輩と遊ぶためにめちゃくちゃバイト頑張った
どこ行く?って言われて、普通遊ぶならちょっとお買い物とか映画とかそんなもんだろうなとは思った
でも先輩なら、そして今までのあたしの振る舞い方ならちょっとくらい突拍子もないこと言っても大丈夫だろうなと思って
一大決心して
「水族館行きたいです」
って送った
「よしいいよ」
の文字が通知に出た時はすごい声が出た
あ、そうださっきの同期の話に大事なこと書くの忘れてた
その同期、どうしても先輩のことが諦められなくて、「襲ってください」ってねだったんだって
最初先輩は「えー」って感じだったんだけど、何度も言ってるうちにベッドに押し倒して「こういう感じ?」って
んでその後はまあ本番まで行ったらしくて
その時のプレイとか先輩の様子が最高すぎて、セフレがいたことよりも「あたしも頼めば先輩とセックスできる!」って思えてそれで積極的に動けるようになった
馬鹿だよなあ
なんで先にセックスを求めたんだろう
先輩、たしか2ちゃん見る人なんだよなあ
どうしようこのスレ見つかったら
確実に秒でバレる
ただいま
続けますね
水族館に行く日の朝はもう緊張して仕方がなかった
先輩の地元まで行く電車の中、ソワソワしてどうしようもなくて、1ヶ月ぶりの先輩との邂逅が楽しみでもあり怖かった
早く着いて欲しいような着いてほしくないような
ああ今思えばなんて甘酸っぱいんだ
先輩の地元に着いて、待ち合わせしてた大きな駅で先輩の姿見つけた時は心臓が縮み上がるような気持ちがした
あたし普通に喋れてるかな、なんて心配で仕方なくて、でも絶対喋りがぎこちなかったと思う
なんか思い出したら涙滲んできた
私の方はオシャレしてるなーって思われなさそうな程度にいつもよりはキチンと粧し込んだけど先輩はいつもどおり。そんなところにまた安心したしなんだか愛おしかった
そして当の水族館は本当に本当に楽しかった
勇気出して言って良かったと思った
イルカショー見てはしゃいだり、結構な種類いたペンギン達の見分けがつかなくてお土産やでぬいぐるみ見てからもう一回ペンギン見に行って見分け方確認したり
ああ細かいところまで思い出しきれないのが悲しい
全部書き留めておくんだった
そう思えるくらいには素敵な思い出だった
そして最初は水族館行って近くのアウトレットに行って、ってくらいの予定だったんだけど、アウトレットが案外すぐ回り終わっちゃってその後大きな駅があるところに戻って街を散策した
ジェラート食べたりカフェ入ったり、ゆーっくり街を歩いて楽しんだ
夜はちょっとお高めのお肉食べた
歩いてる時に
「ぶっちゃけ水族館に2人で行こうって言われた時はマジかって思ったぞ」
「しかもお前その後に『すごい古典的なおデートですね!』(ほんとに言った)ってこいつサイコパスかと思ったわ」
とか言われて恥ずかしさで死んだ
でもあれ以上に素敵なデートを今後できる気がしない
帰りはバス停まで送ってもらった
あまりにも素敵な1日だった
で、水族館にいる間に「動物園も行きませんか!」って提案して3日後に動物園の約束まで取り付けた
ほんとよく頑張ったと思う
ちなみに先輩は水族館で見たペンギンにえらくハマっちゃって、3日後にまた会った時ペンギンの知識量が異常なことになってて笑った
そして動物園を一通り見た後、また水族館の時みたいに大きな駅があるあたりに戻ってきてお茶したりしてた
そしてこの日はご飯がわりに飲み屋に行った
これがなかったら今こんなことにはなれてなかった
まず一件目の時点で先輩はかなりべろべろになってた。まああたしもなんだけど
そんな仄暗い願望をもってた私は先輩とのおデート()中、それをチラ見せするようなことをよく言ってた
「大学入ったらセフレ欲しいなって思ってたんですよ」
「付き合うってなると面倒じゃないですか、情の絡まない関係っていいですよね」
「気持ちいいこと嫌いな人いないでしょ」
とか今思えばあまりにも露骨なこと言いまくってたな
先輩は全然引きもせずむしろ「それな~~!!」って感じだった
まあ先輩とセフレの関係知ってる私からしたらすごく面白かったんだけどその様子が
で、お酒の勢いか随分ぶっちゃけた話をお互いし始めて
そしたらとうとう先輩が童貞じゃないことを吐いた
私が同期から聞いてたことを綺麗に言ってくれた
驚いた演技しつつ
ああほんとなんだ、って仄暗い喜びに震えてた
ちなみにその同期とヤったことも吐いた
その同期、電話口で「先輩イったかどうかわかんない…」って言ってたのが気になってて、話聞いてたら
「いやその日さあ、朝抜いちゃってたんだよね」
とか言い出して笑ってしまった
「え、じゃあ先輩その時イけました?」
「無理だった」
でトドメだった
なんかもう可哀想だけど間抜けくさくて面白すぎた
そしてその後二軒目に向かった
先輩本当にベロベロで、歩きながら私にすごいぶつかっててこれやばいなあと思ってたら
「俺やばいね」
「やばいですよ大丈夫ですかほんとに」
「いや~わかんないなあ」
なんて言って肩に手を回してきて
ヒッ(歓喜)てなった
「も~~~わかんないじゃないですよ」
とか言いながら私の肩からぶらんと垂れ下がる手に指を絡めたらぎゅっと絡め返してくれて心の底からドキドキした
二軒目での先輩はほんとに酷かった、顔真っ赤で途中いきなり敬語で喋り出したりして
「先輩大丈夫ですかあたし後輩ですよ」
「あっ…最近先輩と飲んでばっかだったから…つい…やべえやべえ」とか言ってたり
あと私のドM心にすごく刺さったのが
さっきさらっと書いたけど先輩は喫煙者でこの時もタバコ吸ってた
そしてこのタバコが本当に似合うんだ…すらっとした手指がタバコを持ってる様子と長くて量の多いまつげがエロい目が伏しがちになってるのがもうほんと性的
で、喋ってる時に一度間違えてあたしの方向いたまま煙吐いちゃって、すごい慌てて謝ってくれたんだけどそういうの大好きだから
「興奮するんでいいですよ」って言ったら爆笑された
そしたらしばらくして今度は狙って私の横顔に煙を吐きかけてきて、
「わざとでしょ」
って言ったら
「うん」
って言ってすごいエロい笑顔浮かべてても~~~~濡れた
はーーーここからが長いんだよなあそして辛いんだよな
書きたいとこだけ書けばよかったななんで最初から書いたんだ
二軒目を出たあと、もうお互いベロンベロンだった
どちらともなく手を繋いで、恋人繋ぎで歩いてた
「シラフじゃぜってえこんなことできねえよ」
「普通につなぐ前に恋人繋ぎしちゃったじゃんどうすんの」とか先輩は言ってたけど先輩もあたしも絶対に離さなかった
しばらく歩いてから
私はとうとう決心した
「先輩あの」
「ん?」
「キスって気持ちいいですか」
「めっちゃ気持ちいいよ(即答)
俺本番しないでキスだけでも生きていけるもん、そのくらい好き」
これも実は知ってた。同期から聞いてた
「じゃあ あたしともできますか」
そう言ったらピタッと止まって、なんのためらいもなくキスされた
触れるだけだったけど
真近にある先輩の顔とふにふにの唇の感触にもう目が白黒してた
あわあわしてたら
「どうしたの」って笑われて
「まさかあの、ほんとにこんな軽くしてくれるなんて思わなくて」
「だーってこの流れでしないわけにはいかないでしょ」
「いやまあ、あの、そうかもしれませんけど」
先輩は余裕綽々だった
見栄張ってたのかもしれないかも
しれないかも?しれないけど、ね
それでちゃったら落ち着いてから先輩の腕掴んで、言った
「私ね、上顎を舌でなぞられると気持ちいいって聞いたことあって
それ、して欲しいなあ」
そしたらフッと笑って
「人気のないところでね」
って言われて
誤字がひどいな、気にしないで脳内補正してくださいごめんなさい
そこから手を繋いで歩きながら、思ってたこと全部言った
「ずっと先輩とそういうことしたかった」
「犯されたくて仕方なかったの」
それらについて先輩がどういう反応したかあんまり詳細には覚えてない
でもたしか
「それずるいよ」って言われた気がする
あと、「彼女にして、なんてめんどくさいこと言いませんから」
って言ったら
「いやそれはめんどくさいとは思わないよ」
って言われて反応に困った
あそこでちゃんと告白をすればよかったのかな
しばらく歩いて、先輩が携帯見てたと思ったら
「ここの近くに公園あるみたいだからそこで、ね」
って言われてゾクゾクした
公園に着いて、ちょっと奥の方にあったベンチに腰掛けて
先輩から抱きしめてくれた
この時たしか11時過ぎか日付が変わる頃
それでも夏休み中だからかまだ人が少しいたし外の道を通ってた
でももうそんなの気にしてられなかった
キスされて、さっきのとは全然違う、濃厚で長いキスで
脳みそが溶かされると思った
そして今思うとこの時の先輩多分酔ってたか眠かったか興奮してただかで平常心だいぶなかったんだろうなあ
歯が当たったりしたし、だいぶガツガツした感じだった
今はもっと丁寧な感じ
そして何度学んだもキスされて、手マンまでいった
ここそんなに長々と書いても仕方ないし省くけど
2時過ぎぐらいに別れて、「続きはお互い(一人暮らしの部屋に)帰ってからね」って
帰るまでの一週間強、長かった…
学んだってなんだよ何度もだよ…
おっさんじゃねえってば。
ちょっとここから先思い出すのが辛いんだよね
少しずつ書いてく
自分で書いといてなんだけど見てる人の中に先輩紛れてそうで気が気じゃない
ってスレ立ててもらって同時進行で仲良く書けばいい
めっちゃおもしろいけど笑えねえ…
そして淡白な文章見ると先輩っぽくてビビる
ゆっくりだけど書く、書くけど思い出すのちょっと辛いから寄り道させてほしい
ここ見てる男の人に聞きたいんだけど、実際後輩から「犯されたかった」なんて言われたらどんな感じする?多少は喜びを覚えるもの?好きじゃなきゃなんとも思わない?
せめて先輩にそういう風に求められたいのにあの人は何考えてるのかよくわからない
他の男の人の考えを聞きたい
書くかあ
一人暮らしの家に帰ってからすぐ先輩の家に行った
貫通って思ったより痛くないんだねすげえ痛い人もいるって聞いてたけど
それから夏休み中(っていってもその時点で残り二週間もなかったけど)は2、3日に一回は会ってた気がする
まあもれなくセックスしました
最初はもうものすごく幸せだった
大好きな大好きな尊敬する先輩があたしに挿れて腰振ってる、なんて淫靡な光景なんだろうって恍惚としてた
でもだんだん
終わった後に物足りなさを感じるようになって
というかもう、ずっと前から自分の考えに蓋し続けてたんだと思う
愛を感じたいって思いがどんどん強くなって
付き合いたい、彼女にしてほしい
特別に愛してほしい
って気持ちが止められなくなっていった
多分、告白してフラれてそこで終わるのが怖かったんだろうなあ
それならセフレにしてもらって体の関係だけでもつづけば、なんて思ったんだろうな多分
なんて馬鹿だったんだろう
夏休みが終わる前の前の日、後期が始まったらお互い忙しくなって先輩に会えないんじゃないかって思ったら落ち着かなくて、先輩のフットワークの軽さに甘えて夜10時過ぎくらいにうちに呼んだ
そこでセックスして
終わって抱きしめられてる時、どうしても我慢できなかった
独りよがりな先輩への愛しさと愛されたさが止められなくて、ぼろぼろ泣いた
当然先輩は慌てて、
「どうしたの」「言ってみて」
なんて声をかけてくれたけどでも口にするのは怖くてひたすら泣いてたら
「言いたくないなら無理にとは言わないけど」
って言われて
そこで
今言わなかったらきっとずっと言えないと思って言ってしまった
その頃周りに私と同じような状況の子が2人ほどいた。体の関係から始まった子達。でもその子達はそれぞれのお相手ときちんと付き合えるところまで行ってた。
それを見てて、ってのもある
「先輩と一緒にいるうちに、そういうことするうちにどんどん好きになっちゃって、特別愛されたいって思うようになっちゃって」
「自分からセフレでいい、なんて言っておいて、ほんとに勝手なこと言ってるのはわかってます、ごめんなさい」
「でもあたし、好きです 先輩のことが好きです」
こんな感じのことをぐずぐずになりながら言った
言い終わってから少しして、先輩はひとつため息をついて
「そんなことでそんなに泣かないでよ」
って言った
その言い方が本当に、なんか、面倒そうで
すごく怖かった
思わず少し体を離した
それからすごい長い時間沈黙が続いた
どのくらいかは覚えてないけどほんとに怖かった
ただ、もう、いい返事は来ないだろうなとは思った
いっそ殺して欲しかった
やっと口を開いたと思ったら、第一声は
「なんか、ごめんね」
だった
「弄んだみたいになっちゃって」って。
「弄んだって、どういう」って聞いたら、
「それだけの思いを聞かされて、じゃあ付き合おうってならないのが
そういうことでしょ」
わかってはいた
わかってはいたけどあまりにもしんどかった
それからまた少しして先輩が言った
「事情があってさ」
この事情ってのが、また
先輩にセフレがいるって話はしたよね
その人が一週間くらい前に、先輩に「彼氏ができた」って報告してきたんだって。
それは別によかったらしい
でもその後
「だからもう前みたいに家には行けなくなるかもね」って言われたらしくて
それがとてつもなくショックだったんだって
その人とセックスできなくなることがショックだったんじゃなくて
前も言ったけど、先輩は「フレンドとセックスしてるだけ」っていう考え方でその人とそういうことしてて
だから先輩にとって、その人はセックスする相手以前にかけがえのない友達だったんだ
「彼氏ができた」っていうことで、大事な友達とぱたりと関係が途絶えるかもしれないっていうことが、どうしようもなくショックだったんだって
その人とは別に、先輩、よく飲みに行ってる仲良しの先輩(女)がいるのね(先輩のさらに先輩、四年生)
1年くらい前、先輩あまりにもその先輩と仲良くしてるから、サークル内で「あいつはあの先輩のこと好きなんじゃねえか」って噂になったんだって
それについてはあたしも知ってたんだけど、先輩、ほんとにその人のこと好きだったんだって
噂が立った、って本人が言ってたから噂止まりなんだと思ってたらさ
で、ある時、その先輩の先輩から、先輩の同期と付き合いだしたって報告されたんだって
その時に受けたショックが、セフレから彼氏できた報告された時のと同じだったんだって
先輩の先輩のときは失恋のショックもあったけど、それ以上に「もうこうして2人で飲めなくなるのか」ってことがものすごく怖かったって
先輩を恋人にできなかったことよりも、友人としての先輩を失うショックの方が大きかったんだって
でもその後もその人は先輩のこと普通に飲みに誘ってくれて、ああ友達でいられるんだ、って思ったら落ち着いたらしくて
だから
そういう経験を通して先輩は
「俺は友達への依存が激しすぎるみたい」
って気付いたんだって
愛情より友情が勝っちゃうんだ、って言ってた
ちょっと用事があるからまた夜に