クソ暑いのとカスタムメイド3D2やったのとで思い出してしまったので書く
レス付いたらな
ありがとう
書き溜めは無いぞ
俺氏現在大1だから高3の時の話な
男子校のお勉強に人生かけてますコースに所属してた
勉強もせず部活もせず気付けば高3よ
高校受験でコケてレベル低い男子校行ったもんだから授業が楽でな
入学当初はノー勉でクラストップとか出してたわけよ
でも結局世の中努力がモノを言うのな
3年になるころには比較的才能が勝負を決める国語だけが取り柄の雑魚になってた
何故かよくいるよな、国語だけめっちゃできる奴
それなのに世界史が嫌いってだけで理系選んじゃったからもう大変よ
その日は三者面談でそういった事情からコケた模試返されてすげえ凹んでた
このままじゃ大学いけねえよってな
親が先に帰ったから家にも帰り辛くて高校近くのデパートに行った
しょぼい駅前の高校で他に学校帰りに行く場所が無かったんだわ
>>8
君がいなけりゃ切ってた 愛してる
ちなみに男子校出身だがホモではない
ぼっちの俺は同じ高校の生徒がたむろしているフードコートなどにも行けない
ただただ色んな売り場を彷徨ってた
ふと目に入ったのが手芸用品屋だった
何を思ったんだろうな、制服で気持ち悪い感じのメガネ男子高校生が手芸屋にフラッと入った
絵の資料にしようかとか思ったんだと思う
描くのは高尚なものじゃなくオタ絵だからそんなもん参考になるわけないのにな
店内は平日昼だし人気もなさそうだしでガラガラだった、店員も奥に引っ込んでた
影響されやすい俺はこういうの作ってみるのも面白そうだなとか思った
棚の間をうろうろしていると自作ネックレスの売り場をじっと見てる女子高生がいた
同じ駅で降りる女子高があるので女子高生自体は珍しくなかったがその子は珍しかった
とにかく可愛かった
かなり色の抜けた金髪で袖なしセーターに半袖シャツだったはず
肌が透き通るように白くて、腕脚はスラッと細くて髪色以外はか弱い印象だった
なんか二次元みたいな綺麗さで一目惚れした
なお男子高の生徒にとって一目惚れは女子と接点がある度に起きる現象である
本当に何を思ったのか分からないが気づいたら話しかけてた
「何かお探しですか?」
先にも言ったが俺はYシャツに長ズボンの制服男子高校生だ
緊張のあまり発した言葉は完全に店員のそれだった
後に彼女にネタにされ続ける
「見てただけです・・・」
今思えば完全に引き攣った苦笑いされてたんだと思うがその時は必死だった
「その、これなんかいいですね!」とか言って手に取ったペンダント?は200円だった
あのネックレスにぶら下がってる宝石みたいなやつってペンダントでいいの?
まぁその時のそれは完全にプラスチック製でその場に爽やかなクーラーの冷風が吹き去った
まで読んだ
すまねぇ・・・俺童貞だよ・・・
その後何言ったかは覚えてないけどしばらく喋って彼女に諭され落ち着いて深呼吸した
「中学の時同じでしたよね?」と聞かれたが全く身に覚えが無かった
出身中学を言ったが人違いでしたー的リアクションを受けた
完全にカマかけられてた
「ごめんなさい、ただのナンパです」と言った時の俺の顔は人生最高に気持ち悪い笑顔だったはずだ
二度と会うことも無いだろうしってヤケになってた記憶がある
「ナンパですか、初めてされました」
ここまで彼女は苦笑いしかしていない
その後の「よかったらドーナツでも一緒に食べませんか?」という俺のセリフは結構頑張った方だと思う
ヤケクソだったが
あ、キスまではあるぞ そこまで書けるかは分からんけど
このデパートのフードコートはラーメン屋が無いことで男子高生徒からはもっぱら不評だったがミスドがあったことだけは評価したい
勢いに負けてついてきた感のある彼女になんか奢るよと言うとひどく遠慮されたが数分かけて説得した
彼女はポンデリングの苺のやつ、俺はチュロスを買った
ミスドのチュロス最高じゃね?
レジで注文を言った後背後からの男子高生徒の熱い視線に気付き「テイクアウトで!」と言った
幸い知り合いがいなくて良かったがこの場に知り合いがいたら俺は消されていただろう
見つかったらヤバいととにかく外に出て近くの人気のない公園に行った
彼女もよくついてきたなぁと思う 完全にアブない奴じゃん俺
こんなとこまでごめんね、と言ってデパートを出た理由、男子高事情を説明すると苦笑いじゃない笑いをいただいた
可愛かった 苦笑いもかわいいけど
そこでやっと自己紹介をした
彼女はすみれと名乗った(当然仮名よ?)
予想通り近くの女子高の生徒で同い年だった
胸はなかった
悪いな俺は大正義ポンデリング派だ。
熱い視線ってどういう意味合いだ。頑張れよって感じの?
ポンデリングを渡すと苦笑いしつつもおいしそうに食べる
苦笑いが彼女のアイデンティティというか癖というか、そんなんだった
俺も名前所属なんかを名乗ると「あーあそこの高校のー」みたいなリアクションをされた
苦笑いだった
>>29
オマエ カノジョ イル コロス みたいな奴だ
出会いがクソ長くてすまない、思い出がすらすらリターンしてきて止まらん
苦笑いされるのも当然で、半年くらい前に俺の高校とすみれの高校は問題を起こしていた
うちの高校はいくつかコースがあった
俺のいたのは勉強コースみたいなやつで学力も品性も(所詮男子校内での話だが)高かった
良い奴が多かったから小中学校で虐められてた俺も虐められなかった
学力的に一番下はスポーツコースで授業は少ないが部活に熱心、見た目はいかついけど悪い奴はあまりいなかったと思う
問題を起こすのは頭の悪いこいつらに見えるのだが実情は違った
童貞の作り話にしか思えんわ
ラノベ作家かなんか
>>31
>>32
だよな・・・でも実話だから失恋します
問題を起こすのは真ん中のコースの連中で部活も勉強も中途半端で何しにきてんのって感じだった
そんな奴らが駅前ですみれの高校の生徒に突然「おいデブ死ねや」みたいな暴言を吐いたらしい
言われた生徒の親が高校に苦情を言ったため両学校中に話が広がり関係ない俺らもホームルームで怒られた
>>34
気持ち悪いからこんな時間にVIPでスレ立ててんだよ
そんな話があったので俺もその手の奴と思われていたのかもしれない
なんか必死に自分はいい奴ですアピールしたのは覚えてるけどひたすら苦笑いされてたと思う
日差しが強くて暑くて虫が多くて大変だった
俺ばかり喋ってたからチュロスは口に入らなかった
体感時間15分くらい話した(確か1時間くらい経ってた)頃に冷静になり急に恥ずかしくなった
なので会話を終わらせる方向に持っていき「今日はありがとう」みたいなことを言うとすみれは
「ドーナツありがとうございました」的なことを言って去って行った
二度と女子に声をかけるまいと思った
あとダメ元でメアド聞いときゃ良かったと後から思った
数年ぶりくらいの女子と話した(会話というより語り掛けだったが)の衝撃は強くそれからずっとすみれのことばかり考えていた
その後すぐ夏休みになった
受験生ということで提督の仕事を自主休業していたのでとかく暇だった
勉強はほぼしてなかった
いても経ってもいられず家から30分弱の学校最寄り駅まで電車で行きデパートの手芸屋に行き帰るという作業を毎日のようにした
かなりやばい人だったはず
何日か繰り返すと店員と気まずくなり適当な手芸用品を買った
使い方は分からなかった
>>40
君のために書いてる
後に教わったがそれはかぎ針だった
でも一緒に買ってたのは毛糸じゃなくビーズ通すワイヤー的なのだった
することも無いせいで1週間通ったがすみれに会うことは無かった
そのうち塾の夏期講習が始まったが適当にサボりつつまだ通った
2週間目になるとさすがに店の雰囲気に慣れてきて自分でも扱えそうな自作ネックレスセット一式を買い揃えるようになっていた
そして去年の8月6日にいつものように手芸屋に行くと金髪の女子高生がいた
ちなみにその頃には俺の首には自作ネックレスがぶら下がっていた
見つけた直後店外に出てトイレに行き顔を洗いまくりとにかく深呼吸した
いつか高校の恩師に受けた「深呼吸は吸うんじゃない、吐き切ることだ」というアドバイスが頭でループしてたと思う
何発か頬を叩きお店に戻り、どうにか声をかけた
今度は店員風じゃなく「すみれさん、お久しぶりです」と好青年風だった
ただのキモメガネが言っても大して変わらないとは思うが
デキ婚した中学の頃の同級生に
「もし、あの時、俺君と夏祭り行ってたらきっと人生楽しかっただろうな…」
って言われてその日の夜ムチャシコしたの思い出した。
>>44
それ何て返答するのが正解なんだろうな・・・
俺の偶然居合わせましたアピールは成功したのかしなかったのかは分からないが
すみれは「また会えるなんて~偶然ってありますね~」みたいなこと言ってたはず
いざ会えると何を話せばいいか分からなくなり「またドーナツ食べます?」みたいなこと言った
「ドーナツ好きなんですねー」って言われた。おもにチュロスしか食べない。
完全にドーナツくれるおじさんになっていたがすみれは付いてきてくれた
寝れんのだ
>>46
正直明日(今日)の昼までのスピーチが何も書き上がってなくてこんなん書いてる場合じゃないがありがとう 書くよ
どうせ夜に続き書くとか言ってもスレ落ちちゃうからな…
夏休み中なら大丈夫だろと思っていた俺が甘かった
フードコートには制服でなくても分かる男のむさくるしさを漂わせる男子高のゴリラたちがたむろしていた
すみれを待たせて前と同じドーナツを買ってきて2階の婦人服売り場の影のベンチで食べた
俺は気持ち悪かったのでもし会えた時のためにデパート内で人気のないベンチを探し出してあった
流石に婦人服売り場の裏に来る男子高生はいなかった
>>48
俺は君を見てるよ
同じので大丈夫だったか聞いたら苺が好きなんだそうで「ありがとう」と笑ってくれた
ドーナツを渡した時しか眉をひそめない笑いを拝めないのが悲しかった
なんか部活何やってんのー俺は帰宅部だけどねーははーみたいな話をしたと思う
すみれも帰宅部らしかった 手芸部だと勝手に思っていたがただの趣味らしい
女の子との会話に慣れる気配は毛ほどもなくとにかく会話を切らさないようにと話していた
流石に会話が途切れたころすみれが控えめに俺の首元の自作ネックレスについて聞いてきた
なんか思わず趣味なんだって言ってた
自作ネックレスは専用の器具を使っていなくてすごく下手糞だったしそもそも完全に女物だった
すみれは「私もこういうの作るんですー」って言ってブレスレットを見せてくれた
売り物かと思うくらい綺麗だった 冷静になるとパーツは全て例の手芸屋で売ってる物だったが
正直ブレスレットより腕、そして袖口に目が行っていたことは秘密だ
そこからはすみれが手芸関連で延々といろいろ話してくれた
俺は適当な相槌を打つことだけは定評があるので相槌を打ちに打った
>>52
きみのおかげでスピーチが書けない ありがとう
会話内容はうろ覚えだ とにかく必死だった
かぎ針についてはさりげなくここで聞いたんだったと思う
気付けばまた結構な時間話していた
別れるのが嫌で帰り話を切り出せなかった
・・・とはいえど流石に会話のネタも尽きる
無言空間が起こった後すみれがスマホで時間を見て「時間平気ですか?」と聞いてきた
まさか3日くらい予定ないですとは言えずまだ平気ですけどそちらは~なんて答えた
実はあまり予定が無くて・・・と返すすみれの顔は苦笑いだった
それならもっとお話をっていうかこの夏俺との予定でスケジュール埋めませんか!?と脳内で叫んだが
すみれは無情にも「でもここで失礼しますね」と言い残して帰って行くところだった
俺はどうにか「あの、メアド教えてもらえません?」と聞くことができた
スマホを持っていなかったので「てかLINEやってる?」じゃないのが情けない
すみれはいつもの笑って「メールでやりとりするよりここでまた偶々会う方が素敵じゃないですか?」と言った
俺はロマンチックなことを言うなぁと思いそうだねそれじゃあまた会おうみたいなことを言って別れた
冷静に後で考えるとあの笑顔はいつもの苦笑いじゃなかったか?
上手いこと避けられただけじゃないか・・・
ということで俺の手芸屋通い生活は続いた
夏休みだというのに暇な日があれば学校最寄りの駅に来て手芸屋に行った
その後夏休みが終わるまでに2回ほど会った
稀に来てくれるあたり嫌われてはいないらしく安心した
進路の話なんかをした すみれは専門学校に行くらしかった 本気になったらのとこだ
何度会っても連絡先は教えてくれなかった
俺の進路を応援してますと言ってくれたが連絡先くれれば手芸屋に来る回数減って一番応援になるんだけど・・・とか思った
焦らされているようで俺はますます熱くなっていた
季節が変わり風は涼しくなっていた
>>59
ほんとありがとう
休みが終わって授業が始まっても帰りに手芸屋に通う生活は続いた
友人達に付き合い悪いなと言われたがちょこちょこ通った
秋ごろからすみれが手芸屋に来ることが増えた
俺としては嬉しいことだがすみれはいつも苦笑いだった
ドーナツはなんか新しいちょっと高い奴が出たのでそれを買ってやると喜んでいたのを覚えてる
俺はチュロスしか頼まなかった
10月になってなんだか毎週木曜に会うみたいな流れができていた
俺は念のためと木曜以外もたまに来ていたが
そしてこのころ俺はついに気づいたのだった
連絡先聞かなくても会った時に次いつ逢いましょうって指定すればよくね?と
毎週木曜に会うことにしませんか?と切り出すと「あれ?そういう流れじゃなかったですか?」と苦笑いされた
すみれの中ではそういうことになっていたらしい
それでももはや習慣になった手芸屋通いはやめられずたまに木曜以外も通っていた
自作アクセの腕は割と上がっていた
>>62
ごめん!!
木曜以外の日に行ったときにすみれに会ってしまったことがあった
苦笑いで「○○さんと会うと手芸用品を見られないので・・・」と言われた
以降会ってすぐミスドに行かずに手芸用品を見ることになった
結果俺の手芸にわかがバレた
>>64
アフィ転載とかいっそされてみたいものだなとか思うこともある
手芸用品を見ながら話していると流石にボロが出た
潮時と思って手芸好きは嘘だったこと、今は割と好きになったこと、
「すみれさんに会えるかなと思って通ってました・・・」ということを伝えた
すみれはいつも通りの苦笑い(ビター強め)で許してくれた
この子は男だったらやれやれ系主人公だなって後で思った
秘密の共有じゃないけど本当のことを言うと仲は良くなるらしい
そこから結構親密になったと思う
お互い名前で呼んでいいよと言って名前で呼び合うようになった
ただ11月頃すみれの短大の試験があったらしく会う時間は少し減った
指定校なので楽勝ですよと言っていたので安心して見守っていた
すみれは普通に合格していて「次は○○だよ」と言われてちょっと焦った 勉強はさっぱりだった
合格後はまたよく会えるようになった
俺は大分気が大きくなっていた
ある日ふと「すみれは何で髪染めてんの?」と今更聞いた
すみれはいつも通り苦笑いで答えてくれた
1年の時に学校でチャラいクラスメイト達にノリで染められそのまま戻せないのだという
なんとなくいつもの俺の顔を見ての苦笑いじゃなく俯きながらの苦笑いだった
確かに顔や頭は一度周りに印象づいてしまうとなかなか変えられないもんだ
俺も一度中学の時反省坊主をして以来坊主キャラになり野球部でもないのにずっと坊主だったことがある
それとこれとはちょっと違うか。
きっとこの話がフィクションとかなら俺はすみれにアドバイスするとか女子高に殴り込むとかなんかしらしてすみれを笑顔にしてあげてハッピーエンドだ
でもかなりマンガっぽいけど悲しいことに実話だ
俺はそうなんだ・・・と言ってジュースを買い与えることしかできなかった
すみれにカルピスソーダを
俺はマックスコーヒーを買った
クソほど甘かった なんか死にたくなった
ジュースを交換して間接キスした
残念すぎるほどに俺の気分はこれで9割位回復していた クズなのかもしれない
12月になる
数Ⅲのテストで赤点を取るという理系にあるまじき行為をして先生の恩赦で単位を頂いた
・・・ということをすみれに話すと真剣な顔で「○○進路どうするの・・・」と聞かれた
笑えない状況というか苦笑えないレベルだったからな
大丈夫対策済みさ~なんて軽く言うと「お邪魔になるならもう会わない方がいいかな?」と意地の悪いことを言われた
本音で言ってたのか冗談で言ってたのかは分からないが頑張るからまた会ってくれという他無かった
一度会わなくなったら二度と会えない気がしたからだ
>>73
すごいな 俺だったら寝てるぞこんな駄文 ありがとう・・・
そもそも12月に進路が決まってないあたりで大分ヤバいのだがこれをきっかけに決めた
数Ⅲのいらない学科を探してそこを受けることにした
地方国立で家を出る必要があったが家族とは隔たりがあったのでむしろいい機会だと思った
塾の冬季講習に通いながら手芸屋に行った
すみれの冬服は総じて薄めだった 暑がりらしい 冬もきれいな脚が見れてうれしかった
このころの話題はもっぱらお悩み相談室になっていた
俺はまぁ進路のこととか家族のこととかで悩みは尽きなかった
すみれは進路決まってるしそんなに悩みはないと思っていたのだがどうもそうではないらしい
曰く「乗り越えるべきものが無い時の方がいろいろ悩んじゃうんですよ」とのことで
色々な話を聞いた
親同士が仲悪くて兄弟姉妹もいなくて家に居場所がないとか
母は短大じゃなく大学に行ってほしかったんだとか
苦笑いだった
俺もまぁまぁ家庭事情がひどかったので
父に虐待まがいのことをされたとか
両親が知らないうちに離婚してたとか
不幸自慢をした
何の慰めにもならないのに
印象的だったのが「○○、苦笑いやめなよ」と言われたことだ
すみれのがうつったんだよと返すと「いや初めて会った時からだよ」と苦笑いされた
「私そんなに苦笑いしてますか?」と言うすみれを見て
きっと俺達ははたから見たらずっと苦笑いで話してる変な奴らなんだなって思って
とりあえずすみれの前で苦笑いはやめることにした
すみれも普通に笑うようになった気がした
去年のクリスマスは木曜日だった
クリスマスの前の週、意味ありげにまた来週と言っておいたので来てくれるよな・・・とちょっと気取った格好でいつもの1時間前に手芸屋に行った
40分前くらいにすみれが来て(勝った!)と思った あたまのなかみが子供だった
さすがに聖夜(まだ昼だったが)だけあってフードコートに男子高生はいなかった
みんな1人性夜してるんだろうなと思うと優越感があった あたまのなかみが子供だった
何気に初めて二人でフードコートに陣取りケンタのチキンと食品売り場で買ったケーキを食べた
すみれが思ったより小食でかなり俺が食べることとなり2度ほどトイレに行った 情けない
ひたすらお互い笑いながらケーキに唾を飛ばして食べていた
すみれにケーキの苺を取られた
<<80
基本的に男子高で女っ気なんて無かったけどこれがあったから今大学で女子とまともに話せる
食後なぜか俺の地元を案内することになった
すみれは俺の地元と逆方向であまり来たことがないらしい
すみれの家の方は比較的都会だから俺は行ったことがあったがわざわざ田舎に来る理由が無かったのだろう
知り合いと会わないように微妙な位置の車両に乗り電車の吊り広告のクイズを一緒に解いていた
後から二人とも既に通学電車でそのクイズを解いており答えが分かったうえで相手が解けないのをを楽しもうとしていたことが分かった
流石に互いに苦笑いだった
<<と>>を間違えるとはとうとう俺もヤバいかもしれない
駅で降りてお気に入りのスポットに案内しようとしたが断られる
あまり人の来ない高台なのだが近くに墓場があるといった途端やめようと言われた かわいかった
仕方なく海辺の公園に行った 12月の潮風がどちゃくそ寒いのなんのって・・・
寒くて風が冷たくて けど見慣れた夜景は割と綺麗だった
寒すぎて流石にカップルなんかもいなかったのでなんかチャンスだと思ってすみれを抱き寄せた
すみれは為されるがままだった
思えば最初からこの子は流されるままだった
俺はいいのかな・・・と不安になってすみれの顔を見た
寒さに頬を赤らめて笑うすみれは普段の数倍可愛く見えて
なんかいいムードだなって思って
そっとキスをした
その後かなり無言で帰った 手をつないだり驚いて離したりと初々しいことをしていた
>>85
このあとなんとなく振られる
いつもの駅まで送って帰りの電車で思った
(告るタイミング逃した!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
後の祭りである
前々から1月は試験で会えないと言ってあったのでしばらく会える予定もなく仕方なく勉強に勤しんだ
割と頭に入った
それだけかえ
期待して損したさっさとねたらよかたわ
年明けからセンター試験まではすみれに会わなかった代わりに小学校からの友人が俺の家に入り浸っていたので毎日会っていた
高校受験で俺と同じ高校を受け、俺が落ちた(解答欄ミスで)その高校に受かったそいつなら勉強しなくても大丈夫なんだろと思い遊ばせていた
俺も遊ばなかったわけじゃないけどすみれのためと思うとなんか勉強しようと思えた
センターは数Ⅱと生物がクソ難しかった
>>89
キスまで・振られるって言ってあったろ・・・
友人はセンター大コケしていたが俺は志望校ギリギリくらいの点数だった
頑張れなくは無かったがワンランク落として安全圏を行くことにした
そして手芸屋に通った たまたま高校の化学の先生に手芸屋に入るところを見られ恥ずかしかった
3月までだからゆっくり眠ってくれ
1月にも何度か手芸屋には行ったが会えず、2月に入る
ランクを落としたので2次試験は対策要らずですみれに会っては長話して笑った
すみれはたまに心配そうにしていたがかなり余裕こいて笑って見せた
実はこの時併願校がすべて落ちていてあまり笑える感じではなかったが現実は見ないことにしていた
受験の前の日にお守りを貰った
忘れかけていたが流石は手芸が趣味 手作りでふわふわしていた
誰にもらったお守りよりも勇気づけられた気がして勇んで受験会場に向かった
・・・本当マメな子だったなぁ
受験を終え国立は結果発表前に卒業式がある
大抵の高校は卒業式が同じ日だ
感動の卒業式かと思ったがクラスの半分くらい寝てた 話が長すぎる
ちなみに俺も寝ていた マイクラはつい徹夜しちゃうな
翌週の木曜日 手芸屋に金髪の子はいなかった
すみれは髪を黒く染め直していた
似合っているよと言ったがずっと眩しいくらいの金髪を見慣れたせいでどうしても金髪のイメージが付きまとう
これはこれでかわいいのだが・・・
「実は受験の時一回黒染めしたんですよ?」とはにかむように笑った
似合ってないと思っているのがバレてたのかもしれない
ただ何故か黒髪には金髪の時より笑顔が似合っていて、きっと苦笑いは似合わないなって思う
俺は大学では染めようかな・・・なんて言うと似合わないよと笑われた
染めるならコンタクトに変えろーとかもっと笑えーとか小突かれた
地方大学が決まった俺は引っ越しが迫っていた
引っ越しの日まで木曜日はあと2回だった
それを伝えるとすみれは残念だと俯く
俺は寂しくて
「一緒に来てくれればなぁ・・・」なんて
不用意に漏らした
すみれは髪の色に似合わない苦笑いで
「そうだね」とだけ言った
目尻に涙が浮かんでいた
手を握ってごめんと言った。久々に泣いた
親と離れることには躊躇は無かったが、すみれとさよならは嫌だった
それはたまには帰ってくるけど今のようには会えなくなってしまう
声を出さずぐずるように泣きはらした
その日はその後は話も弾まずそれだけで帰った
手を付けていないポンデリングとチュロスが残っていた
後で弟にあげたら一瞬で消えた
最後の木曜日
家で引っ越しの準備をして行くところがあると親に告げ期限ギリギリの通学定期でいつもの駅へ
3分ほど歩いたところのそこそこのデパートに入って2階の目立たない手芸屋に入った
小包を抱えた黒髪の美少女が自作ネックレスの棚を見ていて、それだけだった
二人で同じ棚を見る。
見慣れた棚だ。なんか男らしくないな。そんなことないですよ。あはは。うふふ。
じゃあドーナツ買いに行こうか。そうだね。
>>103
ありがと もうちょっとだから付き合ってくれ
今日はD-POPにしようか。え、チュロスじゃないんですか?
そういう気分なんだ。じゃあ私もD-POPください。
・・・D-POP高いんだぞ?たまにはいいでしょ?
仕方ないな。うふふ。あはは。
D-POPを互いの口に突っ込むように押し込みあった
完全にバカ二人だった とにかく笑った
食べ終わって、自然と人気のない公園に来ていた
あの時と違って暑くないし虫もいないしお互いに喋らない。
「・・・どうぞ」すみれに小包を渡された
実際渡されるだろうなーと思っていたしまぁそうなる。
手編みのマフラーだった
「いらないって言って私に押し付けたカギ針使ってやったんだ」笑う。
「これからあったかくなるってのにすみれは・・・」笑う。
あはは。うふふ。
嬉しかったけど何も面白くはなかった
日が暮れた
新品のスマホを取り出して「連絡先、教えてよ」と言ってみた
俺はどんな顔をしていたんだろう
すみれは
「・・・また偶然会えるといいですね」
辛そうに、辛そうに苦笑いをしていた
なんでだろうか この時俺は
「そうだね じゃあ帰ろうか」
しか言葉が出なかった
もっと言うべきことがあったはずなのに。
伝えたかったことがあったはずなのに。
駅でそれぞれの帰る方向のホームに別れる
「またね」「うん、また会おうね」
また来週会うかのようなあいさつで俺たちは逆の方向に歩き出した
俺は耐えられずに「ゴールデンウィークには帰ってくるよ」とだけ振り向いて伝えた
返事の似合っていない苦笑いが最後に見たすみれの顔だ。
振られたんだと思うことにした
自分が最後にろくに話をできなかったことを棚に上げてだ
ゴールデンウィークに帰省して木曜日に手芸屋に行った
一か月ちょっと前と大して変わらない店構え
自作ネックレスの棚の前には誰もいなくなっていて
あの時手に取った200円のペンダントは売り切れていた
ホントにマンガかラノベみたいな恋だったなと思って、誰も信じてくれないだろうなと思った
8月に入りこちらの生活にもすっかり慣れた
暑くなり照り付ける日差しが眩しい
脳裏に焼き付いたあの日を思い出す
来週また帰省する。
きっとまた手芸屋に行ってその後チュロスを食べる。
そん時「ポンデリング苺のやつね」って横で言ってくれるあの子がいてくれればいいなと切に願う。
>>112
しょーもないからやめとけ
終わりです
なんかすまんかった
さっさとスピーチ書くわ
>>116
ありがとう
美化してるけどこういうこともあるんだってだけの話で感動のアレとかじゃなくてなんだかなぁって感じだ
ではおやすみなさい もうおはようか?
おう読んできたぞ
別れ際はワガママにならないと損をするんだよ
相手のことを想って、だとか色々な理由をつけて自分の本心を言わずに別れて後悔することが何度もある
>>119
わざわざ読むかよ・・・
ありがとう
もし会えたらまた立てるかもしれない
期待してるよ
おやすみ
スピーチも乙