ノンジャンル体験小説スレより
1: 投稿者:カフカ ID:kafka18 投稿日:2012/10/29 19:33:41
レンタルビデオ店のカウンターにいつもの店員がいる。
隆はこのお店に入店すると、こうしてまず最初にカウンターの店員をちらりと見る。
男性店員、ドライで、テキパキと会計してくれる。
彼か、あともう一人の店員じゃないとDVDを借りる気にはならなかった。
階段を上がり二階のフロアへ。
アニメコーナーを過ぎ、“アダルト”と書かれたのれんをくぐる。
比較的広いアダルトコーナー。
自宅から一駅離れたこの店を利用する理由はこの豊富な品揃えだった。
アダルトコーナーには男性がちらほら何人かいる。
暗黙の了解。お互い相手をみない、気にしない。
隆も気にせず自分の好みのジャンルを探す。
人はそれぞれ性に対する趣向があるであろう。
大きく分類されるだけではなく、いわゆるフェチとよばれる細かな趣向もある。
隆は革靴をコツコツ鳴らし、“レイプ痴漢”コーナーで足を止めた。
犯罪である。もちろんリアルにあればの話だ。
世間的にも、性が好きであっても好まれるジャンルではない。
30歳の隆も、もちろん実生活で経験した事はない。
ありきたりの人生を生きてきた。中学生の時はサッカー部員であり、
自分は将来、プロのサッカー選手になるのだと夢みていた。
高校生になると人の目を気にし、身なりを気にし、
彼女がいる、いない、童貞か経験済みかを気にした。
地元の大学に進学し、コンパで泥酔し誰とでも寝る女を目にし、
サークル内ではまるで乱交が当たり前かのような男女を目にした。
処女信者であった隆は女性に幻滅し、20代の時はただセックスできればそれでいいと思った。
20代後半、酔った勢いでセックスした女性となんとなく付き合い、なんとなく結婚したいと思った。
その“なんとなく”が相手に伝わりあっさり振られてしまった。
仕事終わりの金曜日、こうしてこの一駅離れたレンタルビデオ店に土日のオナニーのネタを探しきている。
寂しいものだなと、隆は心底自分をみじめに思った。
大学生時代、真剣に好きになり、デートに誘い、恋人になれると思っていた恵が、
サークル内の先輩宅で酒に酔い、先輩の性器を必死に咥える姿を目にした。
後輩からは手で、濡れた性器をいじられている。
隆は恵のその姿がトラウマになった。と同時に興奮していた。
女性に幻滅していた。正確にいうと自分が頭に思い描いた女性像に幻滅した。
女性は処女でなければいけないという概念は壊れ、女性はふしだらだと思い込んだ。
仕事に慣れ、世間を知り、女性に対する概念が変わる。
性生活と私生活は別に考えるべきである。
女性に対し自身の理想を押し付け、理想を求めるのはやめるべきだと気づいた。
その自分が描いていた理想すら馬鹿馬鹿しく思えた。
ただ、そう考え、性趣向だけ別に考えてみると、あの日、酒に酔い先輩の性器を必死に咥え、
後輩に濡れた性器をいじられていた恵に興奮した自分に気がついた。
女性が複数の男性から愛撫される姿に興奮する、女性が欲求不満の男から強引にセックスされる姿に興奮した。
レイプ、痴漢コーナー。隆は新作を手に取ると一階へと階段を下りた。
深夜に差し迫った店内、貸し出しカウンターには客はおらず、隆がカウンターに選んだDVDを置いた。
「いらっしゃいませ、お預かりします。」
隆が顔をあげると目の前には女性店員がいた。
いつもの店員ではない。名札に“研修”とある。
隆はあぁと心で呟いた。顔が赤くなり汗が吹き出た。
「新作一週間でよろしいですか?」
女性店員はパッケージを開け、中からDVDを取り出すと、表面にキズがないか確認しながら言った。
「はい。」隆が小さく答えた。
人妻強姦と表記されたDVD。恥ずかしさとバツの悪さが隆を覆った。
「580円になります。」
女性店員は隆の目をみていたが隆は目をそらした。手さげを受け取り店を出ると
秋の夜の肌寒さが、隆の羞恥心で熱くなった身体を冷やしてくれた。
ワンルームの自宅。
コンクリートの壁は厚かったが床が薄く、上階、お隣さんの足跡が聞こえる。
それでも独り身の隆には十分だった。
冷蔵庫から烏龍茶を取り出し液晶テレビの前に置いた机に乗せる。
オナニーとセックスをする際は酒は飲まないと決めている。
スーツを脱ぎクローゼットにしまうと、部屋着姿になり、テレビをつけ、照明を消した。
薄暗い部屋の中で、借りてきたDVDを取り出す。
液晶テレビ下に置いた再生できるゲーム機にそれをいれると、下着を脱ぎイヤフォンを身につけた。
30代の女性が手を縛られ男性に犯されている。
もちろん演技ではあるが隆は興奮していた。
女のその姿、男の性欲を押し込まれるその姿に隆は興奮した。
ドバドバと精液をテイッシュに出し切ると隆は烏龍茶を飲み、虚しさを感じる。
つまらない日常だと感じた。
目が覚めるとスマートフォン画面の時計は10時を表示している。
平日は6時起き、休日は用があるわけもなく、いつもこの時間に起きる。
外は雨が降っていた。
昨晩買っておいたコンビニ弁当を電子レンジにいれ、スイッチを回す。
ベットに寝転びスマートフォンを手にする。
いつも閲覧しているアダルト掲示板。
何気無く目にしている。体験談や募集投稿が面白い。
隆もプロフィールを作っていた。
写真ものせず年齢と地域だけ、自己紹介文には
“強姦や痴漢、複数セックスに興味あります”
単独男性のこんな自己紹介文に誰も目を止める事もなく、隆ですらログインして
サイトを閲覧するためだけのプロフィールだった。
と、新着メールがある。
また業者だろうと思いながら開くと、女性からであった。
“同じく興味あります。”ただその一文だけ。
気になりその相手のプロフィールを確認する。
隆と同じく写真もなく、ただ性別が女性とあり、年齢は35と記載していた。
自己紹介文すらない。
地域は隆と同じ都道府県であった。
電子レンジがチンとなったが隆は気にせずスマートフォンをいじり、メールを返信した。
“メールありがとう。経験はあるの?”と送り返す。
冷蔵庫から烏龍茶を取り出し、電子レンジから少し冷めた弁当を取り出した。
テレビをみながらそれを食べ、食べながらまたスマートフォンをいじる。
また新着メールがある。
箸を止めメールを開くと
“痴漢はあります。”と返信があった。
世間から煙たがれる性趣向。ネカマのおもちゃにされる事もある。
隆はメール内容、送り主を疑いながらも返信する。
“経験してみたい事は?”
また箸を進め、烏龍茶を飲む。
弁当を食べ終わるとシャワーを浴びた。
近くの喫茶店でコーヒーでも飲みに行くか、そう思い、隆はいつものジーンズに上着を羽織った。
外に出てまたスマートフォンを見る。新着メールが届いていた。
“犯される、とか”
隆の疑いは強くなる。
きっとネカマにバカにされているのだろう。
嫌われ罵られて当然の性趣向。
スマートフォンをジーンズポケットにしまうと、秋空の肌寒い街を歩いた。
寒くなってきたとはいえ、街を歩く女性は若ければ若い程、肌を露出していた。
あんな女とやりたい。隆はそう思い、横を通り過ぎるカップルをみて羨ましく思った。
いつもの喫茶店。
休日のファストフード店は混むから、独り身の隆にはこの店が心地よかった。
“あなたが女性である証拠は?”そんな返信をしてみた。
注文したホットコーヒーにミルクだけ入れ、一口、口に入れた。
また新着メールがある。言葉は無く、写真が添付されていた。
鏡の前に全裸の女性が立っている。携帯電話で顔を隠しているが
30代少しぽっちゃりとした身体を晒していた。
“ネットで拾った画像かも知れないし、いま撮影したのがみたい。”
隆はそう返信し、またコーヒーを口に入れた。
スマートフォンでサイトを閲覧しながらコーヒーを飲み、またメールBOXを確認する。
少したって女性から返信がある。
“どうぞ”とだけ言葉がありまた写真が添付されている。
写真を開けば、女性の胸元がアップで写り、その地肌にID名、“彩”とマジックで書かれている。
そのそばには肉便器と書かれていた。
鏡をみながら書いたのか、そのいびつな文字が写真の信用性をあげた。
隆はコーヒーを飲みほすと店主におかわりを注文し、トイレへ席を立った。
本物だ。胸の大きさ、身体の骨格からしても女性であろう。
30代の少し肉のついた生々しい身体がまた隆を信用させた。
席に戻ると店主が置いてくれたコーヒーに、またミルクだけ入れた。
“俺にどうして欲しいの?”
そう返信すると彩からすぐに返信がある。
“強引にできますか?”
隆もすぐに返信する。
“無理やりっぽく?”
彩は間を置かずに、
“鬼畜に”とだけ送り返してきた。
隆が返信をためらうと、彩はもう一通、隆にメールを送った。
“パートナーがいます。ただ見知らぬ人にめちゃくちゃにされたい願望があります。”
隆は二杯目のコーヒーを飲みほすと
“場所や時間は?”と返信した。
彩からのメールを開くと、
“あなたに合わせます。”とだけあった。
隆は悩んだ。
もしイタズラで相手の合意なく行為におよべば犯罪である。
メールだけの合意ではなく、一度あって話す必要がある、そう思った。
金曜日の夜、仕事終わりの隆は、大きな駅の駅前、ファストフード店にいた。
先週の土曜に待ち合わせを約束した、彩を待っている。
“一度会って話したい”
そう願いでた隆に彩も承諾した。
会えば分かる。イタズラか本気か、合意の上か。
隆は目の前に置いたコーヒーには手をつけず周囲を見渡した。
待ち合わせ時間になると、店内に居た女性がコーヒーカップとカバンを手に持ち、
隆が座る窓側カウンター席に座った。
「ダンさんですよね?」
隆のID名。
隆は不意に声をかけられ、一瞬驚きながらも隣に座った女性をみた。
30代、ムッチリとした身体つき、ブラウスにスーツ姿は働く女性そのものだった。
「こんばんわ。」
隆はそう答えると、目印にしていた、雑誌を机からどけた。
彩は整った顔をしていた。
身体つきはムッチリとし、胸元は大きくお尻も大きかった。
ある程度身長があるから、本人が言うぽっちゃりというより、ムッチリという言葉が似合っていた。
「メールで話していた事、本気ですか?」
隆が切り出すと
「ええ、そうですね」と彩は答えた。
間があく。
人前でどう話せばいいか、隆は戸惑った。
二階席とはいえ週末のファストフード店、店内はガヤガヤと多くの声が交わる。
すると彩がブラウスのボタンを一つはずした。
隆の目を見つめ、隆の目を自分の目で胸元に誘導すると、胸元を少し広げて見せた。
大きめの胸、ブラジャーがかすかに見え、その地肌に黒のマジックで「肉便器」と書かれていた。
彩も仕事帰り。
朝からずっとそのブラウスの下に書いていたのか、会う直前で書いたのか、隆は聞かなかったが、
少し広げたブラウス、ムッチリとした胸元、その地肌に書かれた肉便器の文字に隆は興奮した。
彩はボタンをつけるとコーヒーを一口飲んだ。
「メールでお話しましたが、彼氏はいます。一度きりでお願いします。」
彩はそう言い席を立った。
帰宅した隆は夕飯もとらずベッドに横になり妄想した。
どんな風にするか、場所、時間もすべて任せるという彩。
さてどうするべきか。あくまで合意の上でのプレイ。
お互いの性趣向が合い、縁があり、合意した。
でもどうしたらいいか隆は悩んだ。
次の日の土曜、隆は自宅からかなり離れた街の大きな公園、その近くの駐車場に車を止めた。
スマートフォンと車の鍵だけ手にし、公園内を歩く。
“午後9時に○○公園内、○○出口付近、大きめの男子トイレ内”
隆が決めた場所、時間。彩を信じ隆は真っ暗な大きな公園内を歩く。
物音一つなく公園は静まりかえっていた。
オレンジ色の外灯で光るトイレが見える。
大きな公園の大きなトイレ、個室トイレもあったがあえて男子トイレを選んだ。
肌寒い公園内。人ひとり歩いておらず虫さえいないようにみえた。
男子トイレ。薄暗い入り口を入る。
蛍光灯で照らされたトイレ内に彩がいた。
裸、ほとんどみえてしまっている下着。
ただの紐のようなブラジャーに同じくただの紐のようなTバックを身につけ、
編み目のニーハイタイツとパンプスを履いている。
男子トイレ内、小便ようの便器が並ぶ前に段ボールを引きその上で
M字でしゃがみ、
自分の性器にピンク色のローターををあてている。
猿ぐつわを口にはめ、こちらをみる。指示した通りだった。
隆は持ってきた目隠しを彩に身につけると、彩の両手をあげさせ、紫の紐で手を縛った。
ローターで十分に濡れた性器の湿り気具合を確かめると段ボールの上に彩を押し倒した。
傷をつけない程度の力で彩を段ボールに押し付けると、両手をあげたその彩のワキにむしゃぶりつく。
汗ばんだ匂いのするワキ。唾液をたっぷりつけ舐める。
“変態女が”“肉便器”と彩を罵りながら夢中で舐めた。
彩の愛液でぐちゃぐちゃになった紐のTバック。
隆は力一杯その紐だけのTバックをずらすと勃起した性器をためらわずに入れた。
彩の身体に隆の性器が押し込まれる。
まるでサンドバッグを殴るように性器を出し入れする隆。
隆は彩を罵りながら腰を動かす。
彩を立たせるとトイレ内の窓枠に手をつかせ、後ろから入れる。
グングンと自分の性器を押し込む隆。
彩の首筋を舐めながらグングンと腰を振った。
隆はふいに性器を取り出し、その場にボタっと精子をだした。
ずっとしていなかった。だからすぐにイクと分かっていた隆。
隆は足元に落ちた大量の精液を足で払うと彩を段ボールにM字でしゃがませる。
“そうしてろ”というと隆はスマートフォンを取り出す。
器用に手を動かしメールをうっている。
するとコツコツと誰かがトイレにやってくる音がする。
サングラスを身につけた男が2人入ってきた。
一人はスーツ、もう一人はカジュアルな若い男だった。
2人は一言も発せず彩に襲いかかる。
若い男は猿ぐつわを外し勃起した性器を彩の口に押し入れた。
スーツ姿の男は彩のワキを舐める。ビチャビチャと音だし舐める。
口に性器を押し込まれた彩はそれが喉につまり嗚咽しそうになる。
がそれさえさせてもらえない。
彩は紫の紐ので縛られた両手をあげたまま、段ボールの上にお尻を落とし、
足を広げ、若い男の性器を咥えている。
スーツ姿の男にワキを舐めながら濡れた性器いじられている。
彩は興奮の絶頂にいた。
これも合意した内容。
ちゃんとセッティングしてくれた隆を横目でみると、隆は性器をさらし自分でいじっている。
先ほどイッたばかり。
性器は正直で萎えているが隆の頭、気持ちの中は興奮がおさまっていない。
隆は強引に勃起させようと自分でいじっていた。
熱く、さわるだけでビクビクと感じる性器。
2人の男が彩をおもちゃのように扱っている。
30代、彩のムッチリとした身体、大きめの胸は紐の下着でまったく隠せておらず見える乳首は立っている。
若い男がイクと彩の口の中に大量のザーメンがあふれでた。
彩は飲み込む。
飲みきれずに口から垂れ流すと若い男は口元に流れでるそれをすくい、彩の口に指ごと押し入れる。
「美味しい…」と呟く彩。
スーツ姿の男は彩を立たせ後ろを向かせると、隆と同じように後ろから勃起した性器を押し込む。
オラオラと低めの声をだしながらスーツ姿の男が彩に腰をふる。
隆は彩の前に立ち紫の紐で縛られた彩の両手を持ち上げると頭を下げさせ半勃起した性器を彩の口に押し込む。
彩が必死に舐める。
後ろから突かれながら不自由な状態でも、必死に隆の性器を咥える。
隆の性器は一気に勃起した。
スーツ姿の男が性器を抜き出し段ボールにザーメンを出し切る。
2人の男達は満足したのか、それがルールだったのか、隆に会釈するとトイレから出ていった。
隆は彩の口から性器を抜き出す。
彩は足がガクガクでその場に腰を下ろした。
あげ続けた両手を下ろす、身体は感じすぎてガクガクする。
隆は彩のカバンから、用意しろと注文しておいたローションを取り出す。
彩をまた立たせると彩の身体中にそれを塗りたくった。
網タイツと紐の下着、彩の裸がテカテカと光る。
隆は「まだ終わってないぞ」と言うと、彩をまた後ろから犯した。
リズム良く腰をふる。
秋の肌寒いはずのトイレ内、彩も隆も興奮で暑いくらいだった。
彩はハァハァいいながら二回目でなかなかイク事のない隆の腰振りで足がガタガタになる。
トイレ内には2人の身体がぶつかり合うパンパンという音と隆と彩の喘ぎ声が鳴り響いた。
いつもの喫茶店、隆はホットコーヒーにミルクだけ入れるとスプーンでかき回す。
スマートフォンを見つめメールを作っていた。
ID名、サイト内メールアドレスしか知らない彩の事を、隆は本気で好きになっていた。
女性は処女でなければいけない。そんな風に思った日々もあった。
だけれど彩を抱き、彩が複数の男に襲われる姿を目にし、彼の何かが変わった。
「好きになった。向き合って欲しい」
そんなメールを送った。
なんとなく、の気持ちではない。本気で好きになっていた。
後日彩からメールがある。
“前にも伝えました、私にはパートナーがいます。その人を愛しています”
隆は性に満たされたが、心が空っぽになった。
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