誰も踏まねーなw
じゃあ俺が、高校生時代に英語教師に恋した話でもするか
勝手に書いてくぞ
俺、当時16~17歳にかけて
頑張って身長170、ヒョロガリ眼鏡
英語女教師、身長160そこそこ、スリム
黒髪ロング、葉山レイコを古風にした感じ
彼女が俺の目の前に現れたのは、平成元年の一月のことだった
昭和から平成へ、の時だ
正規の英語教師が病休のためやってきた、臨時代行だった
整った顔立ち
白い肌
吸い込まれるような深い瞳
澄んだ声
そして明るい笑顔
俺はいっぺんに夢中になったしまった
英語女教師、彼女、以降は葉山先生とする
葉山先生は年度末までの期間限定で、授業の回数はごく限られていた
俺は、真剣に授業に聞き入った
積極的に挙手して発言した
質問もした
俺は葉山先生の気を引きたい一心だったが、
休み時間に張り付いて質問してたのは、今にして思えば迷惑だったろう
高校に通う足は、自家用車か自転車かバス
俺と葉山先生はバス通学だった
俺は葉山先生が乗るバスを見極め、同じのに乗ることにした
臨時代行の葉山先生の勤務は週の半分くらいだったが、概ね上手く一緒に乗り合わせることができた
チキンな俺は挨拶と軽い雑談するのが精一杯だったが、当時の俺には何よりも大事なひとときだった
短い時間なりに、葉山先生の色んなことをきいた
音楽は、辛島美登里や岡村孝子が好きなこと
県内国立大の、教育学部英語科院生であること
修士課程の一年目であること
俺より7つ年上であること
マメにに話しかける生徒が俺だけだったせいか、葉山先生はいつも笑顔で色々話してくれた
俺はあまり自分の話はせず、きくばかりだったが、話をきけばきくほど、葉山先生に恋していった
葉山先生の好きな辛島美登里
当時「笑顔を探して」のスマッシュヒット
そして「サイレントイブ」ブレイクした
俺は、葉山先生と辛島美登里のコンサートいけたらいーなー、なんて妄想をしていた
しかし、チキンな俺ができることは、朝のバスでの雑談までだった
帰りのバス時間を合わせて告白!なんて考えただけで顔から火が出てとても無理だった
当時の俺にとっては、葉山先生と話ができるだけで、頭の中がお花畑、幸せだったんだ
そんなこんなで何も行動を起こせぬまま、葉山先生の最期の授業の日を迎えた
終わったあと、俺は職員室へ向かう葉山先生を呼び止めた
お礼と、先生との会話がとても楽しかったことを伝えた
葉山先生「俺くんはいつも話しかけてくれて、優しくて真面目な子だったね。先生も楽しかったよ。」
葉山先生「こらからも頑張ってね!あ、字はもっと綺麗に書けるようにした方が良いかな。読まないと点数貰えないよ(笑)」
そう、俺は字がとにかく下手だったのだ
当時お世話になった現国の先生が、俺が卒業したのちも
「昔、俺くんって、とっても字が下手な子がいてねー(笑)」
と話題にされるくらい
葉山先生に提出するやつは俺的にかなり気を使って丁寧に書いていたのだが、無駄だったらしいwww
ということで、俺の恋は終わった
しかし数ヶ月後、神様は思いがけないプレゼントをくれたのだ
12月24日、言わずと知れたクリスマスイブ
その日、俺の住む街で、葉山先生が好きだと言っていた、辛島美登里のコンサートがあった
俺はカップルだらけの町中を一人、コンサートホールを目指してのんびり歩いていた
口ずさんでいたのはTM Networkの「Twinkle Nighit」
もしかして、葉山先生に逢えるのではと期待しながら
彼女ができない俺は、葉山先生への恋心を忘れられず、ぼっちなイブを過ごしていたのだ
コンサートホールに着き、周りをブラブラしてみる
辛島美登里は「サイレントイブ」という名曲がヒットしたこともあり、幸せそうなカップルで溢れていた
ああ、俺も、葉山先生と来たかったなぁ
そんな妄想をしながらたたずんだ
やがて開場時間となり、開演時間も迫る
ホールの中へ急ぐラブラブオーラ全開な人並みを見つめていた
そして、一人の女性と偶然目があった
というか、女性の方が先にこっちを見ていたからこそなのだが
俺は目を丸くした
目が合うや否や、女性が大きく手を振り手招きするのだ
「葉山先生?」
「俺くん!こっちきてこっち!」
おれは慌てて全力疾走で駆け寄った
俺「葉山先生、お久しぶりで…」
葉山先生「ごめん、俺くん、これから2、3時間暇?」
俺「はい?はい」
葉山先生「じゃあ、先生と一緒にコンサート観よう!チケットあるから!!」
俺「はい!?はい!」
葉山先生「ほんと?よかったぁ!ところで俺くん、予定も無いのに、クリスマスイブにこんなとこで一人で何してんの?」
俺「( ゚д゚)」
ホワイトクリスマスに雪崩にあった様な気持ちだったが、じわじわと嬉しさがこみ上げ爆発した
葉山先生からチケットを受け取り、隣に割り込んで並んだ
俺は世界一の幸せ物だと有頂天だったが…
葉山先生「一緒に観るはずだった彼が急に来られなくなっちゃってさあ💢」
俺「え(か、彼氏…)」
葉山先生「友達誘おうにも、こんな日に急に暇してる女の子なんていないじゃん?」
葉山先生「だからって男の子誘うってわけにはいかないでしょ?彼とは婚約してるしさぁ」
俺「ですよねー!(こ、こ、こ、婚約者!?)」
葉山先生「私は絶対一人でも観るけど、辛島美登里のクリスマスイブコンサートだよ?こんな幸運、二度と無いかもなんだよ?」
葉山先生「こんな幸運を一人分無駄にするなんて、勿体無すぎるでしょ?俺くんもそう思うでしょ?」
熱弁する葉山先生の白い頬は紅潮していた
いつもとは違う、ハイテンションな口調
同意を求めるたびに俺の肩をバンバン叩く
彼氏、婚約者と聞いたときは堕天真っしぐらだったが、俺はいつの間にか幸せいっぱいになっていた
中に入り、葉山先生は俺の分もパンフレットを買ってくれた
隣に並んで、コンサートを観た
辛島美登里の歌に、耳を傾けた
サイレンイブが、優しく流れる
「もう一度二人の夢をつかむまで Silent Nighit」
葉山先生と一緒に過ごしたこのひと時は、忘れられないものとなった
とても良い思い出として、今後も一生忘れることはないと思う
コンサートが終わり、会場を出た
葉山先生「俺くん、今日はありがとうね。急に無理やり付き合わせて。迷惑だったでしょ」
俺「そんなことないです!すっごく良かったです。俺、一生忘れませんよ」
葉山先生「よしよし!俺くんは良い生徒だね!」
おもむろに葉山先生が腕を組んできた
俺「ふぁっ!?」
葉山先生「クリスマスイブだしさー、ちょっと先生にミエはらせてよ。婚約者にすっぽかれた可哀想な先生を助けると思って」
俺「はひ!よろこんて!!」
葉山先生「よろしい(笑)もう少し遅くなっても良い?ご飯奢るからさ」
俺「はい!でも悪いですよ。ご飯ぐらい俺が…」
葉山先生「子供が生意気言わないの!俺くんは私の生徒なんだから、黙って奢られなさい。どの道君に奢ることは多分無理なお店だから(笑)」
行き先は、路地裏にあるオーセンティックなバーだった
風格を感じる佇まいだが、マスターは気さくで緊張することは無かった
葉山先生「俺くんは何が食べたいかなー?あ、お酒はダメだからね。私は飲むけど(笑)」
葉山先生とは色々なことを話した
先生の婚約者は大手地銀のやり手であること
先生は春から県内トップスリーに数えられる高校で英語教師をする事がほぼ決まっていること
婚約者とは、元旦に籍を入れる予定であること
姓はxxに変わること
秋頃に結婚する予定であること
好きな人と飲んで食べてお喋りして過ごす、クリスマスイブの夜
なんかもう一生分の恋愛運を使い果たしたような幸福感だった
そんな楽しい時間も終わりに近づく
葉山先生「俺くんは、将来何になりたいの?」
俺「うーん、大学は文系で、近代文学か哲学、心理学、民俗学とか迷ってます。仕事は、まだぼんやりしてます」
葉山先生「あれ?英語が入ってないじゃない。あんなに真面目だったのに。先生ちょっとショックなんだけど…」
俺「いえ!英語ももちろん、でも難しいしxyz…」
葉山先生「さては俺くん、先生が好きで真面目ぶってたとか(笑)」
俺「ひや、そんなことわ!」
葉山先生「冗談です。そんなわけないもんね。私もうすぐ人妻だし(笑)」
俺「…」
葉山先生「俺くんは、何かを考えたり研究したりするのが向いてると思うな。それが活かせる仕事。教授や博士目指してみたら?これは真面目な話ですからね。」
葉山先生は、俺の目をまっすぐ見据えて、そして笑って「頑張ってね!」といってくれた。
俺の大好きな、一目で夢中になった、深い瞳と、住んだ声、そして明るい笑顔で
店を出た時、とっくに終バスは終わっていた
葉山先生は、俺に一万円札を握らせてタクシーへ押し込んだ
深夜タクシーとはいえ多過ぎる、拒もうとした俺を黙らせ、タクシーの運ちゃんに
「大事な教え子なので、責任持って送り届けてくださいね。」
そして空けた窓越しにおれに手を差し出した
葉山先生「はい握手(笑)今日は本当にありがとうね。頑張ってね!さようなら♩」
先生の手はとても温かく、笑顔はとても素敵だった
タクシーが走り出した
後ろを振り返ると、葉山先生は笑顔で手をふっていた
これで俺の、英語教師に恋をした話は終わりです
この後、先生と再会することはなく、恋は片思いのまま、想い出になりました
この頃は携帯電話はおろかPHSも一般的ではなく、ポケベルをもつ高校生もあまりいなくて、もちろんメールなんてなくて
電話番号や住所を訊く勇気もなくw
会話内容など創作は含めてますが、出逢い、普通ならあり得ない再会のハプニング、辛島美登里のクリスマスイブコンサート、その後、など大まかな展開は実話です
長々ありがとうございました
エロ展開全くなくてスマンwww
俺以外にも読んでるやついたw
次の安価は
>>75
間長すぎるかな
しっかしなーんも反応ないのなwww
おっちゃんさみしいわwww
面白かったよ
後安価を酉に仕込むのは>>1が踏むからやめて差し上げろ
>>73
>>74
>>77
サンクス!
やっぱ平日深夜じゃなーw
なんだ、ぜんぜん伸びてねーなw
平日昼間だから当たり前かw
>>55 の、高校生時代に英語教師に恋した話を書いたもんだが
>>69 で、「先生とは再会することなく」と書いたが、実は思いがけず再会したんだ
しかも最近、先月のことだ
>>55 を書いたのも、再会したことで、昔を懐かしくリアルに想い出したからだ
なお、コイバナのラスト、>>69は、平成元年のクリスマスイブだから、実に28年ぶりになるwww
当時の俺は17歳、先生は24歳だったから、今は…わかるな?
なおエロ展開はない
てか、あって、もキモイだけやからよー書かんわwww
それにコイバナでもないしな
28年ぶりに再会した後日譚
万が一需要があれば、夜にでも書くからいってくれ
あー
よく考えたら、中途半端にフェイク入れたのがバレバレだな
辛島美登里のサイレントイブがリリースされたのは平成二年だからな
まあ、そんなの分かるやつも少ないだろうが
すまそwww
ん?
>>81は76か?
まあ30年近くも経た、後日譚に需要があればなw
他にも語りたいのいればそっち優先で
書くなら夜になるんでヨロ
もっと盛り上げろ!!!!
ほな書いてこか
皆さんよろしゅうー
>>55 で「高校生時代に英語教師に恋した話」を書いたもんだ
「先生とは再会することなく」と >>69 で書いたが
しかし実は先月、思いがけず先生と再会したんだ
昔を懐かしく、そして鮮明に想い出したのが、先のコイバナを書く気になったきっかけだ
先生と最期に会ったのは、平成二年、つまり1990年のクリスマスイブのこと
今年は2017年だから、27年ぶりの再会だった
当時の俺は17歳、先生は7つ年上だから、俺たちの現年齢は…察してくれw
あらかじめ断っておくが、熟年男女のエロキモ展開は一切ないから安心してくれwww
少年時代のコイバナから、30年近くを経て再会した時の話
暇があれば付き合ってくれ
「高校生時代に英語教師に恋した話・27年越しの後日譚」
葉山先生に見送られ、家路についたクリスマスイブ
あの日以来、先生と会うことは無かった
年が明けた
先生が話してくれた、予定通りなら、先生は入籍し、姓は葉山から xx へ変わっているだろう
「もう葉山先生じゃなくなってるなー。xx先生かー。」
4月になった
先生が話してくれた、予定通りなら、先生は英語教師として、県内の名門校へ赴任しているだろう
「先生、頑張ってるかなー。先生は美人だから、ファンがいっぱいできそうだなー。でも人妻だぜーw」
そして夏が過ぎ、秋になった
先生が話してくれた、予定通りなら、先生は婚約者と結婚をしているだろう
「先生の花嫁姿はほんと綺麗なんだろうなー。幸せいっぱいの笑顔なんだろうなー。」
街へ出かけるたびに、先生にまた会えるかもしれない、なんて期待をしてたこともあったが、いつしか無くなった
高校を卒業した俺は、都内の大学へ進学を機に郷里を出た
そのまま都内で就職し、現在に至る
「俺くんは、何かを考えたり研究したりするのが向いてると思うな。それが活かせる仕事。教授や博士目指してみたら?」
最期の日の葉山先生のアドバイスが、心の中で基礎になっていた
教授や博士を目指すほどの頭はとても無かったが、没頭できる技術系の分野を見つけ、それを活かせる職についた
英語も勉強した
日常会話やペーパーバックを読むことはできないが、ビジネスメールの読み書きや、仕事に関わる技術文書を読んだり訳したりするのは、不自由なくできるようになった
残念なことに、TOEICは散々だがw
あれから幾つもの恋をした
何度も振られまくったり、運良く実りつきあったり、別れたり、の繰り返し
まあ、ごく平凡に過ごした
郷里を出てから、学生時代は長期休暇のたびに帰郷していた
社会人になった後も、盆と正月は郷里で過ごしている
帰郷時、街には頻繁に出ていたが、葉山先生を見かけることは無かった
或いはニアミスもあったかもしれないが、俺自身に先生を探すという目はもう無く、見過ごしていただけかもしれない
未だ健在な、想い出のオーセンティックバーに足を運んでみたこともあった
しかし、あのクリスマスイブ以来、葉山先生と出会うことは一度もなかったんだ
今年2月、俺は親戚の法事のため帰郷した
普段ならまず帰ることは無い時期だ
形式的な法事は、火の高いうちに、淡々と終わった
その日は実家に泊まり、翌日東京へ帰る予定
夜は暇なので、一人街へ出かけることにした
立春を過ぎているとはいえ、陽が落ちるとキーンと冷えた空気の、のど越しならぬ鼻越しが良い
盆と正月の街は、それなりに喧騒に満ちているが、普通の週末は穏やかなものだ
ふらりと、地元名産の焼き物の店に立ち寄った
独特の色合い、風合いが特徴の陶器、俺はここのマグカップを愛用している
そして、仲の良い友人にも贈ることがある
何かめぼしいものが無いか物色していると、コーヒーカップを手にとり、真剣な眼差しで品定めをしていると思しき女性が目にとまった
(あれ…?この人…どこかで…もしかして…いや、確かに…)
忘れようのない、深く吸い込まれるような瞳
俺魅入られたように、俺はその女性に声をかけた
俺「あの…すみません。もし間違っていたらごめんなさい。あの…」
コーヒーカップに夢中だったその女性は、顔をこちらに向けると、いきなり声をかけた俺をさもいぶかしげに見た
眉間にしわを寄せ、やや睨むように
それは、俺にとって、とても懐かしい表情だった
俺「あなたは、葉山先生ではありませんか?私は、えっと…」
その女性は驚いたように、文字通り目を丸くして俺を見つめた
危うく取り落としそうになったコーヒーカップをそっと戻し、俺に視線を戻した
女性「もしかして…俺く…さん?」
俺「やっぱり葉山先生だったんですね!お久しぶりです!」
葉山先生「うそでしょ!本当に俺く…さん、久しぶりだね…あ、お久しぶりです」
先生は混乱しているのか、敬語とタメ口がこんがらがっていた
俺「覚えていてくれて嬉しいです!でも先生、なんで敬語なんですか?」
葉山先生「いい年して、いい大人にタメ口は無いでしょ。それに、俺君のこと忘れるわけないじゃない!」
俺「そりゃそうですけど。あれ?でも、もうタメ口になってませんか?」
葉山先生「え?あ、うーん、むぅ…」
しばし沈黙ののち、俺と葉山先生はほぼ同時に噴き出した
葉山先生の笑顔はとても明るく、眩しかった
懐かしい記憶と変わらず、俺は心がほんわりほこほこ、暖かくなるのを感じた
俺「先生、少しお時間あったりしませんか?もし良かったら、一緒にご飯たべません?あ、時間が無ければ軽くお茶でも…先生と久しぶりにお話ししたいです!あ、タメ口で良いですよw」
葉山先生「俺君だから、まあいっか(笑) そうね、今日は買い物の後、食事してから帰るつもりだったから大丈夫だよ。私も俺君とお話ししたいし。あ、悪いけど少しだけ買い物に付き合ってもらえるかな」
先生は先ほど品定めをしていたコーヒーカップを手に取るとレジへ向かった
俺も、独特の色合いのマグカップを一つ選び、先生の後ろに並んだ
葉山先生「へえ、俺君もここの焼き物買うの?」
俺「ええ。ここの焼き物好きで、マグカップ使ってますよ。これはその…お土産です」
葉山先生「へー。私もここの焼き物すきなんだよね。いつも使ってたコーヒーカップ落としたら割れちゃったの。それで買いに来たってわけ。」
俺「でも、すごい偶然ですよね。まさか先生と逢えるなんて、思ってもみなかったです。」
葉山先生「私もだよ。コーヒーカップが割れたときはすっごいへこんだけど、まさか俺君とばったり逢うなんてね。カップも少しは割れた甲斐があったってことかも。」
俺「少しですか?ていうか、そこは ”割れた”じゃなくて ”割った”が正しいと思うんですけど。先生が落っことして割ったんですよねw」
葉山先生「俺くーん。先生に向かって単語の誤りを指摘しようなんて、ずいぶん偉くなったんじゃなーい?」
俺「偉くはなってないですけど、これでも今年45ですからね。先生は今でも相変わらずですねw」
葉山先生「なにそれ、ちょっとムカつくわね!私だってこれでも今年5…。」
俺「先生、なんでそこで口ごもるんですかw」
葉山先生「俺くん、いい大人の男が、女性にそんな突っ込みするんじゃないの!」
俺「そうですね。ごめんなさい。でも、先生は俺の7つ上でしたから、今年は5…むぐぅぅぅ」
先生は指で挟んで、俺の口を強引に閉じた
葉山先生「それ以上口にしたら、ホッチキスで留めるから覚悟しなさいよ。」
と言い放つと、指で挟んだ唇を思い切り引っ張って、はじくように離した
俺「痛ってー。先生、いつから 戦場ヶ原ひたぎ になったんですか。」
葉山先生「え、なんでその名を?もしかして俺君も物語シリーズを…」
最初はややぎこちなかった先生と俺だったが、すっかり気分はお友達だった
>>99
そうだな
初恋の定義にもよるが、おれは先生が本当の意味での初恋だったと思ってるんだ
緊張するよ、ほんとw
本当に実話か、これ?創作としか思えねぇwww思えねぇ・・・
>>102
会話はライトノベル風にテンポ良くなるよう脚色してるよw
でも内容自体は変えてないなー
そのあと先生は、DVD-Rやカラープリンターのインク、除光液などを買っていた
葉山先生「俺くん、お待たせ!何食べに行こうか、先生もうお腹ペコペコ。」
俺「そうですねぇ。先生は日本酒吞めますか?」
葉山先生「先生にとって熱燗は冬の友よ」
俺「じゃあ、日本酒によく合う、魚料理が美味しいお店があるんですけど、どうですか?」
葉山先生「おー、俺くんお奨めのお店があるんだ。随分と大人になったものだね。40代って、昔なら ”初老”だもんね(笑)」
俺「俺が初老なら、7つ上の先生は、人間五十年の時代なら…」
先生が指をホチキスのように動かしながら睨んでいるのに気付き、俺は口を自らつぐんだ
お店に到着、小ぢんまりとしたお座敷に座ると、まずは生ビールで乾杯した
葉山先生「くぅー!空きっ腹に染み渡るビール、ほんとたまんないわねーw」
俺「かぁー!同感です、なんでこんなうまいんでしょうねw」
二人して中ジョッキを1分足らずでで空にすると、お通しの梅貝の煮つけに気付いた
葉山先生「俺くん、熱燗にしない?」
俺「俺もそう思ってました!」
葉山先生「さすが私の教え子、話がわかるw」
すぐさま熱燗の大徳利をオーダー
食べ物は、もずく酢、鰆のお刺身、鰤のお刺身、白子ポン酢、のど黒塩焼き、鴨の治部煮など
お互いに熱燗をさしつさされつ、ようやく落ち着いてお喋りが始まった
俺「先生とお酒を酌み交わす日が来るとは思いませんでしたよ。」
葉山先生「先生もよ。まさか俺くんとサシ呑みするなんてねー。」
俺「最期に会ったときは、俺お酒飲ませてもらえませんでしたからね。」
葉山先生「俺君は未成年だったんだから当たり前でしょ!生徒に酒飲ます先生がいますか。」
俺「でもようやく、一緒に吞めるようになりましたね。随分と間が空いちゃいましたけどw」
先生は感慨深くも嬉しそうにほほ笑んだ
葉山先生「あれから何年経つんだろう…」
俺「平成二年のクリスマスイブでしたからね。今年は平成二十九年ですから…」
葉山先生「ひえー、じゃああれって27年も前なんだね。私お婆さんになっちゃうわけだわ。」
俺「先生はそんな変わってないですよ。相変わらず綺麗で素敵ですw」
葉山先生「あらー俺くん、さすが年の功ね。お世辞なんか覚えちゃって。」
俺「お世辞じゃないですよ今年で52にはとても見むぐぅ…」
また唇を思い切り捕まれ閉じられた
そのあとはお互いに近況を報告し合う時間
葉山先生「そうかー、俺君はIT系の技術職か。向いていると思うよ。良い道みつけたね。」
俺「先生のアドバイスのおかげですよ。英語も仕事の読み書きは不自由ないくらいには勉強しました。先生はインターナショナルスクールで日本語教師やってるんですね。びっくりですよ。」
先生は、7年ほど前に高校を退職、現在はインターナショナルスクールで、日本語や日本の文化を教えている
深い瞳をキラキラ輝かせ、あの頃と変わらぬ明るい笑顔で、やりがいを熱く語ってくれた
とても幸せそうに見えた
俺「そういえば俺、葉山先生って呼んでましたけど、今はxx先生でしたよね?すみません。」
何気ない俺の一言に、先生は一瞬顔を曇らせ、軽く目を逸らした
葉山先生「うーん…今は葉山であってるんだよね。旧姓にもどっちゃったからね(苦笑)」
俺「え…」
思いがけない先生の言葉に、俺は絶句した
俺「あ…えと…ごめんなさい」
葉山先生「俺くんが誤る事じゃないよ(笑)最初に言っとけばよかったね。もう10年近くになるんだよ。」
先生は、俺と最期に会った後の、自身のことをゆっくりと語ってくれた
予定通り元旦に入籍し、その年の秋に結婚したこと
結婚後数年経って、先生は子供ができない体であることが発覚したこと
それでも旦那さんや、旦那さんのご両親は先生を責めることなく、慰め、励ましてくれたこと
90年代後半に、先生のご両親が相次いで他界されたこと
それまでも優しかった旦那さんのご両親は、先生を自分たちの本当の娘のように、より一層良くしてくれたこと
10年ほど前のリーマンショックや金融危機の影響が、旦那さんが務める大手地銀にも及び、大きな打撃を受けたこと
エリート街道を進んでいた旦那さんは、その責任を押し付けられる形で責められ、激務に飲まれたこと
優しかった旦那さんは、次第に先生に対し暴言を浴びせ、暴力を振るうように変わってしまったこと
同じ勤務先の若い女性と不倫関係となり、自宅には戻らなくなったこと
たまに帰ってくれば暴言と暴力、それに耐えきれず、7年前に協議離婚したこと
幸いにも、息子に激怒したご両親は旦那さんを勘当、先生に全面的に味方してくれて、慰謝料や財産分与などはとても好条件だったこと
資産家だった旦那さんのご両親は、慰謝料などとは別に、先生のためにマンションを買ってくれて、今はそこに一人で住んでいること
俺は返す言葉が無かった
葉山先生「ごめんね、重たい話しちゃって。でも、悪いことばかりじゃないんだよ。」
葉山先生「離婚を機に、ずっとやりたかったインターナショナルスクールへ転職できたし。旦那に反対されてたからね。」
葉山先生「旦那のご両親がとてもいい人で、色々支援してくれたし、私自身の両親の遺産もあるから、食べていくだけなら多分死ぬまで困らないしね。今は心置きなく、やりたい仕事に没頭できるんだよ。」
今、自分はとても幸せだと思っている
先生はこう締めくくり、いつもの明るい笑顔を見せた
一件目の店を出た後、最期に会ったときに先生に連れて行ってもらった、オーセンティックバーへ
30年近くたった現在も、店もマスターも健在だ
先生と俺は酒の趣味があう
アードベッグ、ラフロイグ、ラガブーリンなどアイラモルト
ブッシュミルズ、カネマラなどのアイリッシュモルト
葉山先生「俺くんがこんなにいける口だとは思わなかったよ!しかも私と好みがもろ被りじゃないw」
俺「俺もびっくりですよ!先生がこんなに呑兵衛だったなんてw」
葉山先生「呑めないよりは呑めた方が良いでしょ!結婚してるときは随分抑えてたから、今は好きに飲んでるの。」
俺「猫を何枚も被っていたんですねw」
葉山先生「うるさい、もっと飲め!ほら、アードベッグストレートでグッとあけろ!」
俺「受けて立ちます!」
美味しいお酒を二人でシェアしながら、他愛のないお喋り
昔のような恋心とは違うが、とても楽しく、とても幸せな時間だった
葉山先生「明日東京に帰るんだっけ?電車何時?」
俺「はい。11:00丁度発の新幹線ですね。」
葉山先生「そっかー。先生、明日駅前で買い物する予定だから、見送りに行って良い?」
俺「ほんとですか?嬉しいです!でも先生、せっかくの休みなのに暇なんですねw」
葉山先生「だまれ!予定があるの、買い物の予定が!俺君のお見送りはあくまでついでだから!」
俺「www」
葉山先生「ニヤニヤしてんじゃないの!まったく、昔は素直な可愛い生徒だったのに。」
俺「そりゃあ45ですから」
葉山先生「私だって5…ってもう帰ろっか」
俺「ごまかしましたねw」
葉山先生「違うわ!時間見なさい時間!」
気が付くとすっかり深夜を回り、バーの閉店時間が近づいていた
店を出て、俺は、焼き物屋で買ったマグカップを手渡した
葉山先生「え?これは友達へのお土産じゃないの?」
俺「いえ。いつも、特に大事な友人に送ってるんですが、今日は先生のために買いました。模様は違いますが、私も同じの持ってるのでお揃いです。」
葉山先生「ほほー。俺君にとって、先生は大事な友達なわけだ♪」
俺「あ、ごめんなさい。失礼ですよね…」
葉山先生「ううん、嬉しいよ。ありがとう。」
先生は本当に嬉しそうな、明るい笑顔を向けてくれた
胸の中が暖かくなった
じゃあ、また明日
お互い帰路についた
翌朝、俺は駅で先生と待ち合わせた
昨夜、電話、メール、SNSと、主な通信手段は一通りシェアした
新幹線の発車時刻が迫り、俺は乗り込む
葉山先生「俺くん、昨日は本当に楽しかったよ。まさか、また会えるなんて思ってもみなかったし。」
俺「僕もですよ。本当に楽しかったです。まさか、また会えるなんて夢にも思いませんでした。」
葉山先生「なんかさみしいねー。俺くんは今度いつ帰省するの?」
俺「お盆、ですかね」
葉山先生「そっか。もし時間があったら、また呑もうね(笑)」
俺「絶対時間作りますよ!」
葉山先生「私は忙しいからなー」
俺「いや、先生は暇でしょw」
葉山先生「うるさい!全く、昔は可愛い生徒だったのに(笑)」
俺「先生こそ東京遊びに来ませんか?先生好みの良いバーや飲み屋が沢山あるんですよ。呑兵衛大満足。」
葉山先生「ほんとに?それは絶対行くよ!行かねばならない!」
俺「あれ?忙しいんじゃなかったでしたっけ?」
葉山先生「美味しいお酒が最優先なの!」
ベルが電車の発車を告げる
先生は慌ててバックから包みと500mlの缶ビールを取り出し、俺に押し付けた
葉山先生「野菜たっぷり弁当。先生の手作りだから、ありがたくいただきなさい」
俺「え?すっごい嬉しいです♪」
葉山先生「素直でよろしい(笑)」
俺「じゃあまた。連絡しますね。」
葉山先生「うん、また。連絡するね。」
ホームドアが閉まり、ゆっくりと走り出す
先生は笑顔で手を振っていた
席に付くと、さっそく弁当を開く
人参、ブロッコリー、玉ねぎ、レンコン、ゴボウ、ほうれん草など、温野菜中心の野菜メニューが満載だった
俺「美味い!これはビールだ!」
おれはスマホでビールと弁当を写真に撮り、先生にお礼メッセージを送った
その後、先生とメッセージのやりとりが始まった
週に数回、のんびり、やり取りしている
週末には、Skypeでビデオ通話することもある
もし本当に、先生が東京に来ることがあれば、呑兵衛二人で、昼間からぶらり都内飲み歩きをしようとかんがえているw
というわけで、「高校生時代に英語教師に恋した話・27年越しの後日譚」 はこれでおしまい
今後は、先生とたまに会うこともありそうです
俺も20代の頃に結婚したものの、1年足らずで破局して、以来バツイチ独身
しかし先生も俺も、お互い、いい歳なので、色恋に発展するようなことは無いでしょう
焼け木杭には火はつかないですねw
とはいえ、恋した女性と、約30年ぶりにこのような形で再会できたのは、とても不思議です
運命的とはいわなくとも、何かしら数奇な縁があったのでしょう
この縁は、大事にしていきたいと思います
おっさんの話、最期まで読んでくれた方、厚く御礼申し上げます
途中でも書きましたが、会話内容は、テンポのいいラノベ風に脚色してます
盛ってるところや、フェイクはありますが、行動や会話の内容自体は変えておりません
では次の安価の方、お願いします!
>>123
スレチになるから詳しくは書かないが、>>105を読んで
自分の高校時代の教師に「高校時代に(事情が事情だが)先生に酒飲ませてもらった」とか武勇伝語ってた人が居たことを思い出した。
>>106
高校時代、俺も普通に酒飲んでたけどねw
でも先生は断じて飲ませてくれなかった
ケジメを大切にする人だな
面白かった
>>115
ありがとう!ラノベばかり読んでるからじゃないかなw
>>117
>>119
ありがとう
調子に乗って書いたはいいが、改めて読み直すと、本人、つまり先生に見られたら一発でバレるwww
やべえどうしようwww
本人以外は、詳しく知ってる奴いないからまずわからんと思うが、先生は2ch見るっつってたからヤバイ…
会話調じゃないとこ、フェイクらしいフェイクはいってねーからマジやべえ…
もし>>124がバレて何かやり取り合ったらよければ続・後日談として投下希望。
>>126
こわいからやめてwww
なんかあったら書くけどwww
ありがとな!
そのスレよんでみたいわwww
いい話だった