書いてく
俺が中学生の頃って言ったら結構前だ。
そん時はまだxvideosなんて便利なもんはなくて、ごみ捨て場や河原で見つけたエロ本が主なおかずだった。
中学1年生の時はそのおかず探しに夢中だった。
暑い夏の日。炎天下の中で友達とエロ本を探すのはある意味青春だったなと今でも思う。
エロ本探し部隊は俺含め3人。
2.0の視力で遠くのエロ本を見つけだす 陸上部 幽霊部員の俺。
食欲アンド性欲のモンスター 内山
歩くエロ百科事典 山根 だ。
俺たちはエロ本が見つかるスポットを幾つか知っていたし、だいたいは毎日そこを巡るだけだった。
しかしある日、そのスポットが荒らされていた。
他校のヤツらに。
そこは俺らの通う学校と、他校のヤツらの学区のちょうど中間地点の公園だった。
ただ、うちの学校の奴しか使ってないためほぼ縄張りだと思っていた。
だがその日は違った。
他校の制服を着た3人組が茂みの中で盛り上がっていた。
エロ本を見つけたんだ。というのはすぐにわかった。
「うわぁーすげえー」
3人組で一番のデブがでかい声で言っている。
ふざけるな。それは本来俺らの物だ。
俺はそう言いたかったが、具体的な取り決めがあるわけじゃない。
俺たちは諦め、おとなしく別のスポットへ向かった。
結局その日はエロ本を入手することは叶わなかった。
俺はその日の夜、デブの
「うわぁーすげえー」
という声が頭から離れなかった。
どんなすごいおっぱいだったんだ?はたまたまんこか?
なまじデブの感嘆の声がでかかっただけに悔しさと妄想が俺の中に広がっていた。
飛び起きて、家を出て公園に向かう。
茂みを探してみるがやはりエロ本はない。
俺は舌打ちと共に家に帰った。
この日が俺たちとデブたちの長い長い抗争の始まりだったなんで誰が想像しただろう?
翌日の放課後、内山と山根と3人で再び公園へ向かう。
昨日調べてなかったんだからある可能性も少ないんだが、探さずに入られなかった。
内山と山根も気持ちは同じだったようで、内山に至っては3回しこる事で怒りと性欲を沈めたそうな。
山根は笑いながら、俺は2回だよ。と言っていた。
公園に到着。茂みを探す。
やはり置いてない。
間をおかず別のスポットへ。
しかし不発、どこもなし。
俺たちのムラムラとイライラはピークだった。
しかし俺らには歩くエロ百貨、山根がいた。
「兄貴から聞いたんだけど、ビニールに入れられたエロ本が捨てられてるスポットがあるらしいぞ」
山根は得意げにそのスポットについて語った。
俺らの学校から自転車で20分ほどの川、そこにかかる大きな橋の下の河原。
そのに週に1回程度ビニールに入れられたエロ本が捨てられている。
俺たちは河原に向かって自転車のペダルを漕いだ。
すげー疲れてるのにどんどん加速して15分ほどで河原に着いた。
そして発見したんだ。
ビニール袋を。
それね いまの子は知らんだろうな
初めに発見したのは俺だった!
「あれ!そうじゃね!?」
叫ぶと同時に内山さんが駆け出した。
中1にして80キロ近い体重の内山は俺らの中で一番足が遅い。なのに一番にビニール袋を拾い上げた。
「来た!これだ!!」
内山はビニール袋を乱暴に破り棄て中を確認する。
先月号。新しいエロ本。
いままで拾ったどれよりも保存状態がいい。
俺たちは思う存分、そのエロ本を堪能した。
山根が持って帰る事になり、俺たちは家へ向かう。
明日からここ毎日チェックしようぜ、誰からともなく言い出した。
名作の予感
俺たちの生活は一変した。
というのも、新スポットでのエロ本の質の良さからオナニーが捗りすぎていたからだ。
しこりすぎて寝不足の毎日。
それでも毎日新スポットへ向かっていた。
この3週間で4冊入手していた。
しかしこの3日間不発、そろそろ5冊目か?
とか会話していた俺が見つけたのは、エロ本ではなかった。
どこがで見たデブ。
「すげー!」
デブのでかい声が聞こえる。
えっえっまじ?自然とため息がこぼれる。
「元々兄貴も他校出身者に聞いたみたいだから…」
俺たちだけのスポットじゃない、と山根は言っていたけど俺は聞いてなかった。
公園のエロ本のトラウマ。見れなかったおっぱい。
奴らに横取りされたらたまったもんじゃねぇ。
ふざけるな。ちくしょー。
「あのクソデブがぁ…」
と内山が自分を棚に上げてつぶやいた事で俺は冷静さを取り戻した。
俺たちは怒っていた。
ヤツらに悪気はないのはわかっているのだが、俺らが見れたはずのエロ本だ。
思いついたのは、平和的解決方法。
奴らより先に河原をチェックする。
ふだん俺らは学校が終わった後一度家に帰って、自転車を取って河原へ向かっていた。
それを学校から直で河原へ向かう事にしたのだ。
もちろん、自転車通学は禁止されているから諸刃の剣だ。
しかしこれが結果的に功を奏した。
なんと2週間で4冊ものエロ本を入手したのである。
これには驚きだった。
「エロ本の置かれてるペース増えてね?」
内山が言う。
「ひょっとしたら奴らが拾ってたぶんかもね」
山根はそこまで言って、急に顔を曇らせた。
俺も気づいた。
俺らはエロ本を取られて怒り狂った。
そうしたら当然奴らも…?
その予感は的中していた。
5冊目のエロ本を見つけた日、ついにヤツらと遭遇したのだ。
殴り合いありそう
5冊目のエロ本をビニールから取り出した時、奴らは現れた。
「それ、俺らのなんだわ」
そう言ったのはデブの横にいたチビで、やたらと筋肉質だ。
少し怖い。
「いや、拾っただけだし…」
弱気に返す。
「じゃあ置いてって」
チビは偉そうに言う。
カチンときた、のは俺じゃなくて内山だった。
「いや落ちてるものはみんなのものだし!」
「なにこのデブ」
3人目の特徴のないヤツが言う。
その時、奴らのデブが一瞬気まずそうな顔をした。
仲間まで傷つけてんじゃねーよ。
って俺は心の中で笑ったが内山はきれた。
山根vsチビ
1vs特徴なし
かな?
デブ対内山は確定だな
一人一人のバトル描写に期待
「デブじゃねーよ!」
内山はでかい声で吠える。
奴らはニヤニヤしている(デブを除いて)
こういう時ってなかなか殴りあいにならないもんなんだな。
俺らは互いの悪口を叫び合った。
チビ! チビは苛立った顔をした。
デブ! またも両方傷つく。
ゴミ。クズ。死ね。
罵詈雑言の嵐。
流れを変えたのは相手のデブ言った一言だった。
「このスケベ野郎が!!」
「それは認める。」
山根が冷静に言った。さすがエロ百貨。
デブびっくり。
ちびあんぐり。
いじりたいのはクリ。
特徴なしが笑いだした。
「俺らもエロだよ。それは認める。」
チビもデブも笑いだした。
2人のキャラが濃くて気づかなかったが、リーダー格は特徴なしのようだった。
内山はまだプンスカしていたが、怒りのぶつけ先を失ったみたいだった。
俺もびっくり
文のリズムよすぎわろ
ちびあんぐり。
いじりたいのはクリ。
内山を除いてみんなが笑っていた。
山根と奴らは互いのエロさに。
俺は内山のオロオロに。
俺は切り出す。
「なぁエロ本シェアしない?」
平和的解決方法。
見逃したおっぱいを見る方法。
我ながらナイス提案だ。
特徴なしらは快諾した。
エロ本ボロボロ。
涙ポロポロ。
アーイ
「エロ本何冊あるの?」
30はあるかな?
デブの問いに山根は答える。
「すげー!」
不快だったデブボイスも今は何も感じなかった。
不機嫌だった内山も新たにエロ本を読める事で機嫌を直した。
すげーわかりやすいヤツだ。
たった10分間に満たない抗争。
でも俺らは真剣に戦った。仲間のため、己の性欲のため。
まず、お互い一冊ずつ交換しようという話になった。
デブは巨乳ものを欲しがった。
趣味合うじゃねーか!
「俺からは何を貸そうか?」
デブか聞く。
そりゃもちろんあの公園のヤツだ。
「じゃあ、2ヶ月前ぐらいにお前らが公園で拾ったヤツで。」
デブは一瞬キョトン。そして焦りながら言う。
「あああれ、捨てちゃった」
抗争の第2ラウンドのゴングが鳴った。
おしまい
は?
どんだけ最初のやつ見たかったんだよ
エロで喧嘩しエロで仲直りしエロで再び喧嘩
エロは偉大だ
エロは地球を救う