暇だから語る
まさかパクが死ぬなんて…
とりあえず当時の、俺と彼女のスペック。
俺(春樹)
大学生。フツメン。
頭も運動も普通。
ちょっとコミュ症。
彩(あや)
俺の彼女。
細身で色白。手足が長くて折れそうなほど細い。貧乳。
勉強は普通。でも頭は悪い。運動神経は良い。
コミュ力はそこそこ。
指原に似てるとか言われてた。個人的にはそっちよりも、なあ坊豆腐って子に似てた。
パッと見はわからないけど、かなり変な子だった。
夏目有人帳が好き。
見た目のキリッとした印象と違ってアホの子。
彩とは中学が同じで、その頃から割と仲が良かった。
高校も同じだった。
けれど高校では俺が少し内向的になったこともあり、そこまで絡みは多くなかった。
大学で同じ学科になり、お互い周りに知り合いもいなかったから、行動を共にするようになった。それで自然と仲良くなり、向こうから告白された。
中学の時から好きだったと言われて驚いた。
「というかるっきー(俺)がいたからこの学部にした、みたいなとこあるからね」
「マジで?」
「うん。大学も最初は他のとこ行こうかと思ってた」
と言われた。
彩は俺のことを『るっきー』と呼んだ。
あの日ぼくはお腹の調子が悪かった
今思えばあそこでトイレに行ってれば良かったのかもしれない
しかしもう出遅れだったのだ
ビチッ…ブチチ…ブリュリュリュリュヴゥゥゥゥゥゥ!!!
絶対にだ
俺は大学で新しい友人が出来なかった。
俺が多少コミュ症ということもあるが、半分以上は彩のせいでもあった。
学科が同じだから卒業に必要な単位も同じ。だから全く同じ授業を登録して、大学ではいつも一緒だった。
必修以外の授業は合わせる必要はなかったけど、彩が同じほうがいいと言って、一緒に授業を組んだ。
「だってそのほうが一緒にいられるじゃんクロードヴァンダム」
「レポートも二分の一の労力で済むしね」
「あー、そんなこと言う~? ならレポート見してあげないよ」
「逆に彩が見せてって泣きついて来そうな気がするんですが……」
「助け合いは大事だと思いますはい」
俺は公衆の面前であまりイチャツキたくなかったが、彩が俺にべったりだった。
人前でも平気で腕を絡めて来たりした。
最初は少し恥ずかしかったけど、正直悪い気はしなかったので強くは拒まなかった。
そして慣れって怖いもので、そのうちあまり恥ずかしいとも思わなくなって来た。
周りから見ればバカップルだったと思う。
授業で一番後ろの席に座った時のこと。
隣の席の彩が、体を密着させてきた。それと同時に足を絡めてくる。太ももと太ももが擦れてくすぐったい。
「なんかドキドキするね」
すぐそこのニーソとスカートの間から見える白い肌が気になって授業どころではない。
彩が太ももをこすり付けるように小刻みに動かしてくる。
授業中なのにムラムラしてしまう。
彩は悪戯っぽい笑みを浮かべている。
「あれれぇー、るっきーのここ、硬くなってない?」
ズボンの上からやさしい手つきで下腹部をさすってくる。かなりヤバい。
「授業中なのに勃起しちゃったんだ~?」
お前のせいだよと言いたくなる。綾の手が気持ち良くてますます硬くなる。
「どんどん硬くなって来てるね」
さらに体全体をこっちにもたれさせて、耳元で囁いた。
「私も……変な気分になってきちゃった…………」
こちらを挑発するような声色。
もうたまらんと思い、二人で授業を抜け出し彩の家に向かった。
俺は実家から通っていたけど、彩は大学近くのレ○パレスで一人暮らしをしていた。
彩の家に着くとすぐに押し倒した。
「やんっ! るっきー大胆!」
鍵もかけずにそのままセックスした。
かなり燃えて、二、三回戦までやった。
こんなことばかりしていたから、必修以外の単位をかなりの数落としてしまった。必修だけは頑張った。彩はバカだから必修の授業も関係なく、授業中にちょっかいをかけてこようとしたから軽く叱った。俺だって我慢するの大変なのに。
「だってるっきーがイジリたくなるような顔をしてるからいけないんだもん」
よくわからない拗ね方をしていた。
教室に臭いが充満した、しかしみんな「くっさ」「何この臭いwwwwww」程度で俺が漏らした事には気づいていなかったのだ
正直俺達はちょっと浮いていた。
けれど他にもっとヘンテコな学生がいたので助かった。田舎のヤンキーみたいな学生もいた。ビジュアル系目指してんのかってやつもいた。もちろん普通のやつも大勢いたけど。
ホントに自由な学科だった。
留学生もそこそこいた。
韓国からの留学生のカン君はとても優秀な学生だった。というか日本に来る学生ってほとんどが優秀な気がする。俺が大学で会った留学生は全員優秀だった。
カン君は顔が映画俳優みたいに整っていて、背も高かった。背が高いから細く見えるけど、筋肉もついていた。いわゆる痩せマッチョだった。
しかも四カ国語が喋れた。韓国語、英語、中国語、日本語。あとドイツ語がほんのちょっと。でも日本語が時々おかしい時があった。もしかすると英語と中国語もそのレベルなのかもしれない。
コミュニケーション能力はすごく高かった。いつも人の輪の中心にいた。授業でも、積極的に質問していた。他の学生は誰も質問しないのにカン君だけが質問するから教員からも気に入られていた。アジアの学生って勤勉だけどおとなしい学生が多かったからカン君は珍しいタイプだと思う。
真面目だけど陽気でおとぼけたところがあって、みんなから愛されるキャラだった。
俺にとってもカン君は、大学の中で話しやすいほうだった。
彩が一人暮らししてたので、綾の部屋に泊まることもあった。壁に夏目有人帳のポスターが張ってあった。
付き合い立ての頃は、綾の部屋で発情期の猿みたいにヤリまくった。
お互い初カレ初カノだったこともあり、セックスの快楽に溺れた。
セックスを覚えて思ったことが、オナニーと違ってそれなりに体力を消費するということだった。ただ、その疲れや気怠さも心地よかった。
激しく絡み合ったあとに二人でグテーってだらけるのは悪くなかった。
お互い汗かいて生まれたままの姿のままで抱き合ったりしてた。
一緒に風呂を入ったりもした。
洗いっこしてるうちにまたムラムラして延長戦に突入することもあった。
二人とも獣みたいだった。
それでも出来るだけ、綾の部屋に泊まるのは避けようとはした。彩は一緒に住みたがっていたけど。
一緒に生活したり、泊まりっぱなしになると、どこまでも堕落していくような気がしたから。ただ、俺は流されやすいタイプなので、彩に甘えられると、泊まる予定じゃない日もついつい泊まってしまうことが多々あった。
そのうち彩の部屋には二人分の服、下着と歯ブラシが完備されるようになってしまった。
彩と綾
分かりづらいね言葉の綾って
俺は最善の策を考えた
その結果思いついたのは「必要以上動かない」ことであった
同じ理由でバイトは違うものを選んだ。
バイトまで同じにすると、ホントに24時間一緒に居ることになってしまう。
別にずっと一緒にいるのが嫌だったわけじゃない。むしろ俺も彩と同じで四六時中一緒にいたかった。
けどさっき言ったように堕落しすぎるのが嫌だったし、なにより飽きられるのが怖かった。
少しは二人でいない時間があったほうが関係が長く続くと思った。
あの頃は毎日のようにイチャイチャしてた。
寝ながらテレビを見ていたら、彩が足下に転がって来た。
そして俺のズボンを脱がす。すぐ後にパンツも脱がされる。
「ご開帳~」
「え、なに?」
俺の足に股がって、チンコを鷲掴みする。くすぐったかったけど、彩の手はひんやりして心地よかった。たまをにぎにぎされる。
「立て! 立つんだジョー!」
「…………」
彩はセックスの時もよくわからないネタをぶっこんでくる。
「クララのバカ! 何よ、意気地なし!」
彩のちんこを触る動きが激しくなる。片方の手でたまをにぎったまま、もう片方の手で陰茎をしごかれる。
彩の手が気持ち良くて勃起してしまう。
「クララが立った!」
「お前、それが言いたかっただけだろ」
「あはは」
皮を剥かれ、亀頭を指で撫でられる。
尿道口に沿うように、冷たい指を這わせる。それが気持ち良くてちんこがビクビクって反応してしまう。
そんな中、先生はずっと俺の事を見ていた
そして俺はズボンが濡れていることに気がついた
「るっきー感じてるんだね~」
彩がちんこに顔を近づけ、フッと息をふきかける。
「お、またピクピクしてる、ちゅっ」
ちんこにキスされた。
「いただきます、あむ」
そしてそのままパクッとちんこをくわえてくる。湿った感覚が亀頭を包む。冷たい手に比べて口の中は少し温かかった。
彩はフェラが好きみたいだった。頼まなくても今みたいにちんこをくわえてくることがよくあった。
ちんこから口を放す。彩の唾液で表面が湿っていた。
彩の舌がちんこを舐め回す。亀頭と竿の境目の敏感な部分を、舌がちろちろと舐めてくる。裏筋を刺激されると思わず反応してしまう。
「あはっ、るっきーここが弱いみたいね」
彩が悪戯っぽい笑顔を浮かべる。
「舐める度にびくびくしてるよ」
ぱくっと、彩の口がちんこを包む。亀頭をくわえた状態で、舌をせわしなく動かしてくる。
イキそうになったので、慌てて口からひっこぬく。
彩はSなのかMなのかよくわからなかった。普段はちょいSっぽかったけど、セックス中はMっぽい時もあった。
「私のこと、壊してくれてもいいのよ、ふふふ」
「頭はすでに壊れてるようですね」
「誰の頭がぽんこつかっ!」
「あれ?彩ってMだっけ?」
「るっきー相手ならMでもSでもいけるんです」
「さいですか」
「ただ今日は、激しく犯されたい気分…………なんてね」
彩がはにかむ。自分で言った言葉で、照れているようだった。
俺の嗜虐心に火がついてしまう。彩を四つん這いにさせる。
「この格好、犬みたいで恥ずかしいね」
後ろから彩のま○こに挿入する。俺のち○こが彩の肉をかき分けてズブリズブリと奥に入っていく。
「あっ………なんかこの体勢だと犯されてるって感じがするっ」
正直凄く興奮した。
バックで犯しながら彩のお尻を叩いた。
「あんっ」
最初は軽めに叩いてたけど、俺も段々調子に乗って来て、結構べしばし強めに叩いた。
叩く度に彩がきゃんきゃん鳴いた。
情けないことに、俺は興奮しすぎてすぐイってしまった。
「今日のるっきーは激しかったね」
たまにはこんなプレイもいいかな、と思ってしまった。
きめぇぇぇぇぇぇwwwwwwwwwwww
…
「ち○この写真とっていい?」
「はい?」
セックスが終わって裸で寝転がっている時に、いきなり携帯のレンズを向けて来た。
「ハイチーズ」
「ちょっ」
シャッター音がした。
「撮ったどー」
「なにやってんの?」
「こういうの、ハメ撮りって言うんだっけ」
「普通逆でしょうが」
「はい、チーズ」
「え」
またしてもシャッター音。
「るっきーの恥ずかしい写真ゲットォオオオオオオオ!!」
「マジでなにやってんの?」
「私と別れたらこのるっきーの恥ずかしい写真バラまくから」
「こわっ」
「これでるっきーは私と別れられないね」
「陰湿だな……」
そんなことしなくても俺は別れるつもりなんてないよ、と思ったけど黙っておいた。
「代わりに私の恥ずかしい写真撮ってくれてもいいのよ」
「別にいいよ」
「がーん」
ホントは撮りたかったけど、なんか強がって断ってしまった。
俺は変な意地を張ることがよくあった。
もう無理だ
もう駄目だ
おもむろに彩が、俺のちんこの根っこの部分を掴んでぐるぐると振り回してきた。
「ヘリコプタ―」
「やめろ」
あまりのバカっぷりに思わず吹いてしまう。
「これってもの凄く早く回転させたら空も飛べそうじゃない?」
「飛べるか」
絵面を想像したらシュールすぎた。
「きっと今は~自由に~空も飛べるはず~」
彩がちんこを振り回しながらスピッツの名曲を口ずさむ。
「名曲を穢すな」
「あはは、るっきーの名曲レイプ」
「俺じゃねえだろっ」
「でも頑張れば飛べそうじゃん?」
「頑張っても無理です」
「努力は人を裏切らない」
「そんなことで努力したくない」
「うーん、やっぱりちんコプターは無理かなー」
「なんだよそれ」
「秘密道具みたいでしょ?」
「どらえもんが頭にちんこ乗せて飛んでたら嫌だろ」
「…………それは嫌かも」
想像したらしかった。苦笑いを浮かべた。
「でもるっきーがちんこぷたーで飛んでたら面白い」
「俺はそんな飛び方したくないよ」
当時から薄々思ってたけど、振り返って見るとホントにバカップルだったんだなと思う。
痛くて、恥ずかしい二人だったけど、それが心地よかった。
「お前なんでそんなズボン濡れてんのwwwwww」
俺の数少ない友人のSくんが話しかけてきた
「さ、さっき手洗い場で転んだんだよ」
「まじかよwwwwww漏らしたのかと思ったわwwwwww」
俺は汗びっしょりだった
こっちの話の方が気になるw
期待
二年生になってすぐに、新入生歓迎の飲み会があった。
普段飲み会は行かないことが多かったが、なんとなく今回のは参加することにした。これ以上浮かないようにしようという意識が働いたのかもしれない。新歓の飲み会は2年生と3年生が中心で企画することになっていた。
久しぶりの飲み会だったが、意外にも序盤は楽しかった。
話題の中心にはカン君がいた。
2、3年生は新入生そっちのけで勝手に盛り上がっていた。全然歓迎する気ねえなこいつらと思った。けど一年生は一年生でそれなりに盛り上がっているようだった。
会が進み、みんなそれなりに酔って来た。ちょっとした拍子で話題が政治のことにうつった時に、カン君が急に語り出した。
日本のいいところも語っていたけど、ほとんどが日本ディスだった。
けっこう汚い言葉や強い言葉も使っていて、普段のほんわかしたカン君のイメージからは想像もつかなかった。キャラ変わり過ぎだろと思った。酒を飲むと人が変わる人ってホントにいるんだと少し驚いた。
カン君が話していた内容を要約すると、「俺は日本が好きだから日本に来た。日本はいい国だと思う。けど日本は政治がダメ。政治家がホントクソ。はやく日本は韓国に謝ったほうがいい。あと領土問題もいい加減意地をはらないで認めたほうがいい」みたいな感じだった。
周りはほとんどが話半分で聞いててカン君の話を受け流していた。でも女の子の中には結構真に受けてる人もいて、「なんで日本って韓国に謝らないんだろうね」「天皇が韓国に謝ればいいのに」とか言ってる人もいた。
俺も最初は受け流してたけど、聞いているうちに段々とイライラした。
「確かに日本の政治はクソだけど、韓国に言われたくない」
酔いがまわっていたこともあって、強い語調で反論してしまった。
反論されたカン君もイラッとしたようで、更に強い口調で日本をディスって来た。
もうそっからは議論というよりほとんど口喧嘩だった。酔っていて最後どうなったのかすら覚えていない。けれど、カン君の知識は凄く、対して俺の知識は聞きかじった程度のもので、最後らへんは大分劣勢だったような気もする。
後味悪く、飲み会は終わった。
飲み会には彩も参加していた。
帰りに彩の家によって、そのまま泊まることした。
「大丈夫? 頭痛くない?」
彩は俺のことを気遣ってくれた。
そのやさしさがありがたかった。
4時限目、理科の授業で外に出て植物を採取するらしい
炎天下の中、俺は糞の臭いと変にひんやりとした尻の感覚を必死に耐えていた
「それにしても朝からずっとくせえなwwwwww」
「○○(いじめられてたデブ)が屁でもこいたんじゃねwwwwww」
期待
ホントに続くのかw
二人一緒のベッドで眠る。
布団の中で彩がひっついてくる。触れ合っている部分から彩の体温を感じる。
「えへへ、るっきーあったかい」
「むしろ熱い」
俺の不平を無視し、更に張り付いてくる。彩の鼻が俺の首筋にあたる。
「あー、るっきーの匂い」
「やめろ嗅ぐな」
ちょっと恥ずかしい。汗臭くないだろうかと心配になる。
「この匂い、癖になるね」
「ちょっと変態っぽいな」
「るっきーも嗅いでみればわかるよ。この匂いハマるから」
「自分の匂い嗅いで『うーん、スメルズグッド!!』とか言ってたらそっちのほうがヤバいやつだよ」
「あはは、確かに」
耳のすぐそこで彩の笑い声が響く。
すりすりとほっぺたを擦り付けてくる。
「あー……なんだろう」
「なんだよ?」
「なんかベランダに飛び出して、『私、すごい幸せだー!』って叫びたい気分」
「近所迷惑だからやめようね」
「じゃあ代わりにるっきーのほっぺたぷにぷにする」
「いみわからん」
彩が軽く体を起こして、俺の頬をつまんでくる。
「あー、いいですわー」
「ひゃめろ」
「あはは、何言ってるかわかんない」
彩が楽しそうに笑う。
「しかしあれだ、うん。るっきーのほっぺたはお金とれるね」
「とれるか」
「一回50円くらい」
「やすっ」
「ほほー、そのほっぺたはもっと価値があると?」
彩がニヤニヤしながら聞いてくる。
「いや、そういうわけじゃなくて……」
「じゃあ一体どういうわけなの?」
「えっと……」
返答に困ってしまう。
意地悪そうな笑みを浮かべながら、ほっぺたを指でつんつんしてくる。
「あはは冗談、るっきーのほっぺたは私のなんだから、私以外に触らせちゃダメだよ」
「安心していい。触りたがるの彩くらいだから」
「はい。代わりに私のほっぺた、触って良いよ」
手を伸ばして彩の頬を摘む。
「やわらかい」
「5000円になりまーす」
「金とるんかい」
「あはは」
その後も、とりとめのない会話を続けた。
飲み会が終わってから2週間もしないうちに、同じ学科で同じ学年の加藤から飲み会に誘われた。
今度は学科の飲み会じゃなくて少数での飲み会だった。
加藤は俺とそこまで仲良くないので、不思議に思った。カン君と仲が良いのも気になる。
あれからカン君とは話していない。前は席が近くになった時に軽いお喋りくらいはしていたのに。
メンバーを聞くと、俺を含めて4,5人で、俺と仲が良い人はいなかった。
けど「絶対、絶対来てね!」と、かなり強めに誘われたので断れなかった。
まあ適当に参加して早めに切り上げるか、と思った。
みんなが和気あいあいと植物を採取している中、俺は一人で突っ立っていた
ああ…気持ちが悪い…どうしよう…
そんな中、先生が声をかけてきた
「おい、お前何一人でのんびりしてるんだ、植物採取しろ」
「は、はい…わかりました…」
殺意が沸いた
もはやこいつのスレとかしてるwwwww
大分飲み会が進行したところで、急にカン君が質問してきた。
「春樹くんと彩さんは付き合ってるんですよね」
「うん、そうだけど」
隠すことでもないので素直に答える。というより大学でもバカップルやってるので一目瞭然だと思うが。
「彩さんって可愛いですよね」
「あ、うんまあ」
「自分、彩さんに惚れてしまいました」
「……え?」
唐突なカン君の発言に戸惑ってしまう。
「アプローチしてもいいですか?」
周りが「おー、略奪愛か?」「修羅場だ」などと面白半分に騒ぐ。
飲み会に参加してる酔っぱらったカン君の友人達は明らかにこの状況を楽しんでいた。
ただ、加藤だけはどん引きしてた。「コイツ何言ってんだ?」みたいな顔をしてた。
多分俺も同じような顔をしてたと思う。
「えっと……まあいいんじゃない」
俺はそう答えてしまう。自信があったわけじゃない。周りの空気がNOと言わせなかったのかもしれない。
ただ、ダメだと言ったら、男として小さいような気がした。自分がカン君に男として劣っていると認め、逃げることと同義だと感じてしまった。用は張らなくてもいい変な意地を張ってしまった。
俺の答えに周りが沸く。「どっちが男として魅力的か正々堂々の戦いだね」「男と男の真剣勝負ですなー」他人事だと思って楽しそうに煽ってくる。
「どちらが彩さんのハートを射止めるか正々堂々勝負です」
カン君も周りに乗せられたのか手を差し出してくる。
射止めるも何も俺と彩はもうすでに付き合っている。
何かがおかしいと感じながらも、俺は差し出された手を握った。
加藤だけは心配そうな目でこっちを見ていた。
その後俺はみんなが固まってない所で植物採取している振りをして何とかやりきった
そして給食の時間、隣の女子に何となく「おかわりしないの?」と聞いたら「くっさ」とだけ返された
飲み会でのことは彩には黙っておいた。
本当は「カン君に気をつけろ」とか「カン君が彩のこと狙ってるらしい」とか警告したかったけど、告げ口してるような気がしたので言わなかった。みみっちいような、卑怯な感じがしたのだ。
これも単なる意地だった。
そして休み時間、先生は俺を無理矢理保健室に連行した
保健室に向かう最中、「お前漏らしただろ」と俺に言った
死にそうになった
そして保健室で替えのジャージとティッシュを貰いトイレに向かった
しばらくして、彩から、同じバイト先でカン君が働き始めたと聞いた。
それを聞いて俺は、焦りと恐怖を感じた。ここまで露骨にやるかと思った。
けど彩に動揺を悟られないように興味のないふりをした。男の嫉妬はみっともないと思った。
トイレの個室に入り、服を脱いで体を見てみたら地獄が広がっていた
俺はティッシュで体を拭いていったが途中でティッシュが切れた
更に休み時間終了のチャイムが鳴り、俺は急いでジャージに着替えた、シャツにまだ茶色いのがついていた事を記憶している
大学にいる時に、カン君が話しかけてくる頻度が段々増えていった。
最初は話を俺に振るのだが、その後に彩と話し込む。狙いが彩なのは明白だった。
二人はよく、俺が知らないバイトの話とかで盛り上がった。
大学で、俺、彩、カン君の三人でいることが多くなった。
遠巻きから事情を知るカン君の友人達がニヤニヤとそれを見ていることがあった。
彩はバイトの出勤を増やした。
お金を貯めたい、と言っていた。
大学以外で彩と過ごす時間が段々と減っていった。
俺もバイトと課題で忙しかった。
二人でいる時も、カン君の話題が増えていった。確かに共通の友人なので、話題にはしやすい。彩のバイト先での話も多くなった。
二人の日常が段々と、カン君に浸食されているような気がした。
焦りがあった。このままでは彩を奪われてしまうという危機感があった。
でもどうすればいいのか、わからなかった。
結局、俺には、彩を信じることしか出来なかった。
彩は前は行ってなかったバイトの飲み会などに参加するようになった。
そして案の定と言うか、俺は彩にフラれた。
彩には死ぬほど謝られた。
だがそれだけだった。
大事なものなのに、こんなにもあっさりと失ってしまうものなのか、と思った。
心にぽっかりと穴があいた気分、とはこういうことを言うんだなとわかった。
人生で今まで感じたことのない喪失感だった。
虚しかった。
悲しかった。
心が壊死したかのようだった。
そしてしばらくして彩とカン君が付き合い始めた。
個室を出ると、運が悪く三年のガキ二人組と目があった
「うわwwwwwwこいつうんこしたの?wwwwww」
「くっせええええwwwwwwおえおえwwwwww吐きそうだよおおおwwwwww」
俺の頭の中で何かが切れた、気がついた時にはガキに馬乗りになり顔面を殴り続けていた
腕が止まらなかった
考えてみれば俺がカン君に勝っている部分はなかった。
顔もあっちのほうがイケメンだし、ガタイだっていい。恐らく運動だってあっちのほうが出来るだろう。日本語しか喋れない俺と違って何カ国語も話せるし、頭だってあっちのほうが良い。コミュニケーション能力だって段違いだ。カン君には異国でも人気者になれる魅力がある。
あまりにも完敗過ぎて比べていて虚しくなる。
唯一、俺が勝っていることをあげるとすれば、彩との積み上げた時間だが、そんなものは半年足らずで覆されてしまった。そして、それも遠からず負けてしまうのだろう。
さらに奪い返そう
俺は大学で一人で過ごすようになった。
授業も一人で受け、休み時間も一人で過ごす。
俺は大学でほとんどの時間を彩と過ごしていたし、彩の次に話していた相手がカン君だったからだ。
新しい友達を見つけようにも、二年生なのでもうグループやつるむ相手が固定されてしまっている。
みじめだった。
俺は大学で四六時中彩と一緒に居たので、急に一人で過ごすようになれば、フラれたということが丸わかりだ。特に同じ学科の学生の視線が嫌だった。
恥ずかしかった。彼女を寝取られ、それを周りに周知されるというのは想像以上の屈辱だった。
その後俺は先生に捕まり、職員室に連行された
先生は「俺も漏らした事がある、気にするな」とだけ俺に言った
涙が止まらなかった
一方彩はカン君と過ごすようになった。
最初のうちは人前でいちゃつくことを遠慮していたし、俺とすれ違うと気まずそうに顔を伏せていたが、すぐに人前でもベタベタするようになった。
前の俺達以上に一目を憚らない二人だった。
見たくないものほど嫌なものほど目に入ってくる。
カン君と彩は手を繋ぐのはもちろん、人前でも普通にキスをした。
彩がウットリした顔で、カン君の唾液を飲まされるのを見せられた。
授業中ふと見ると、カン君が彩のスカートの中に手を突っ込んでいる時があった。
ああ、これから彩は、俺とじゃなくカン君と手を繋いだりキスをしたり、一緒に寝たり、彩の部屋に入り浸ったり、ちんこぷたーするんだろうなあ、と思うとこの世から消えたくなった。
その後、みんな俺が漏らしたのではなく吐いたのだと何故か勘違いしており、これ以上恥を書く事はなかった
しかし三年後、中学でできた友達にみんなの前で「こいつうんこ漏らしたんだぜーwwwwww」と言われる事を、まだ知るよしもなかったのである。
てれれーてってれれーれれれれれーてってててーてれれーてっれれーれれれれれーてってててー
END
ある日、加藤から食事に誘われた。
何か話したいことがあるようだった。「カン君のこと?」と尋ねると頷いた。
「あれはちょっと酷いと思う」
彩とのことだろうな、と予想はついたが、加藤が話してくれた内容は俺の想像以上だった。
カン君は、内輪での飲み会の時に、彩との性生活を語っているようだった。それだけならまあ惚気と捉えられなくもない。品はないけど。
そうではなく、ハメ撮り写真を見せびらかしたり、彩は恋人ではなくセフレだと公言したり、堕とすのチョロかったなどと言ってバカにしたり、かなり酷い発言をしてるらしかった。
怒りと同時にとても悲しくなった。俺の大好きな子が、そんなぞんざいな扱いを受けているなんて。
「……実は俺も持ってるし」
「何を?」
「……ハメ撮り写真」
「…………見せてくれ」
「いいの?」
「うん」
辛い光景でも、元カレとして現実から目を逸らしてはいけない、というなんの意味もない謎の使命感にかられた。
「これ、とか」
写っていたのは俺がよく知っている彩の部屋だった。ただ一つ違うのは壁に貼られていた夏目有人帳のポスターが剥がされ、代わりに韓国の国旗が張られていた。
画面の中心では、裸の彩がピースサインをしていた。恋人に向ける無邪気な笑顔を浮かべている。彩はこの写真が仲間内で晒され、飲みのネタになっていることは知らないのだろう。
「動画とかも見せびらかしてた」
「……」
「大学のトイレでフェラさせてるやつとか……」
「……」
怒りで頭が変になりそうなる。
「多分どうにかできるのは春樹だけだと思う」
俺は彩と話してみることを決心した。
最後に加藤から「なんかごめん」と謝られた。
別に加藤が悪いわけではないので、気にするなと言った。
EDにどうぞ
KAKEEEEEE!!
無駄にかっけーw
俺は彩が一人になった時を狙って、彩に話しかけた。久しぶりに話すのでかなり緊張する。
「久しぶり」
「うん、久しぶり……」
気まずい空気が流れる。もうあの頃には戻れないんだなと思って悲しくなる。
当たり障りのない会話して、本題を切り出す。
「今日、大学終わってから時間ない? 話したいことがあるんだけど」
「ごめん、今日は無理」
「じゃあ今週で時間取れる日ある?」
「ごめん、今週は無理」
「…………」
仕方ないのでこの場で話してしまうことにした。本当はもっと時間に余裕がある時に落ち着いた場所で話したかったのだけど、贅沢は言っていられない。
俺は加藤から聞いた話を話した。
「言いづらいけど、彩は遊ばれてるだけなんだよ……」
「……」
「……」
「…………正直」
「うん?」
「今の春樹くん、すっごくかっこ悪いよ」
「…………」
ショックだった。俺の言葉を信じてもらえないのが悲しかった。春樹くんと呼ばれたのが二人の距離を表しているようで寂しかった。
「私みたいな悪い子じゃなくて、もっといい女の子見つけてね」
「……」
「じゃあ……」
それだけ言うと彩は去っていった。
俺は大学をサボるようになった。
大学でも、それ以外でも、一人の時間が多くなった。
一度サボると、大学に行くのが面倒に感じられるようになった。
そして段々とサボる頻度が多くなっていった。
出席数が足りない授業がでて来た。
彩が妊娠したと聞いた。
俺は結局、二年留年してしまった。
あれから彩にもカン君にも加藤にも会っていない。
だから、その後彩がどうなったのかはわからない。
おしまい。
フェイクと誇張ある。特に後半。
けど大まかな部分はガチ。
これNTRスレの体験談をコピペしただけ
ntrはちょくちょく鑑賞してるから
うん良く聞く
話変えすぎワロタwww
かわいい
日本人ってやっぱブスやな