好きな女の子と童貞のまま同棲する事になったんだが色々カオスだった act.7 「残り僅かな日々」

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好きな女の子と童貞のまま同棲する事になったんだが色々カオスだった
act.1 「素晴らしく楽しい日々の始まり」
act.2 「夏だねえ」
act.3 「秋の三連休」
act.4 「秋には色々あった」
act.5 「クリスマスパーチーをしませう!」
act.6 「嫌な予感」

618:名無しさん:2014/03/29(土) 10:07:08 ID:aId4jqaXD
どうなるんだ。
どんな展開だろうと最後まで見守る。

619:名無しさん:2014/03/29(土) 11:09:47 ID:ERqmucJnW
青春やなー
あこがれるわ

621:名無しさん:2014/03/29(土) 12:31:10 ID:4B0ZRX0Kg
続きはまた夜かぁ

622:名無しさん:2014/03/29(土) 13:14:59 ID:o84w7wmpq
楽しみだよな

626:名無しさん:2014/03/29(土) 14:34:40 ID:pVlv3NOwh
あー青春してぇなー…

629:ナオト◆LthZ5KNBTs:2014/03/29(土) 17:22:43 ID:N6WJaeHSb
乙です
今日急遽、会社の飲み会に行かなければならない様になりました
ですので、恐らく帰ってからは書き込みが出来ないと思います(酔っ払って寝てしまう意味で)
今、待ち合わせの時間までネカフェにいます
取り合えず書けている分だけでも、置いておきますので皆さん適当にまったりご覧下さいませ

630:ナオト◆LthZ5KNBTs:2014/03/29(土) 17:24:04 ID:N6WJaeHSb
マリコに二度と会えない、その考えは杞憂に終わった。
二日後にマリコはひょっこり戻って来たのであった。
だが、俺は二日間ろくに眠れず、そしてろくに食べも出来なかった。
それはヒロさん、係長も少なからず同じだったのかも知れない。
イモトはそんな俺達、いや特に俺だろうな、心配なのか毎日、家に来ていたんだ。
だから、マリコが戻って来た時は泣きそうな位に嬉しかった。いや、実際に泣いた。
イモトが特に泣いていた。

631:ナオト◆LthZ5KNBTs:2014/03/29(土) 17:25:47 ID:N6WJaeHSb
マリコはいつもの笑顔で「ごめんね?、皆に心配かけて…」と言っていたが少しやつれている気がした。
そして、ここに来るのも運転手付きの車で来ていた。

俺はマリコに何を言って良いのか分からずにただ、色んな事を聞くイモトを少し羨ましく見ていた。
どうやらマリコは実家に連れ戻される事は無く、今は市内のホテルに母親と一緒に居るとの事だ。
母親はこの家に纏わる雑務をする為にしばらくは市内にとどまるらしい。
「お父さんが、今は海外出張中で、もう帰ってくるから、それから、この家の事を決めるみたい」
「それじゃあ、それまで、今の生活は出来るの?」
イモトの言葉にマリコは首を横に振る

632:ナオト◆LthZ5KNBTs:2014/03/29(土) 17:27:01 ID:N6WJaeHSb
「私は、それまでホテル待機…今日もお母さんにお願いして…話をさせて貰いに来ただけ…」
え…?
うっすら想像は出来たが俺はショックを覚える。
だが俺の人生を変えるショックな話はまだ先に有った…

「皆、ごめんね。こんな形で終わってしまう事になって…新しい住む所は皆の希望通りにするように私、頑張るから…」
そう笑って自分の事より俺達を心配するマリコ。
「俺達の事は良い…それより、ナオトには伝えたぞ…お前の事を…」
ヒロさんの一言にマリコはそれだけで理解をした様だった

633:ナオト◆LthZ5KNBTs:2014/03/29(土) 17:28:33 ID:N6WJaeHSb
「アハ…♪バレちゃったか…ナオトには謎めいた女、みたいな感じで居たかったのに…」
マリコは俺をチラリと見て笑った。俺は何も言えずに下を向く。
何も言えない自分に歯痒さを感じていた。

「ソロソロ…色んな事を話をして欲しいです…」
係長がマリコを見る。マリコは黙って下を向く。
「マリコさん…私達はマリコさんが心配なんです…マリコさんが言った様に…私達は家族なんですから…」
係長の言葉にマリコはポン、と自分の頭に手を乗せた。
「ん?…この家のお父さん兼お母さんの係長に言われたらな?…」
マリコは困った様に笑うが少し目に涙が浮かんでいる。

634:ナオト◆LthZ5KNBTs:2014/03/29(土) 17:29:41 ID:N6WJaeHSb
「マリコ…私ら心配なんだって…」
イモトの言葉にマリコは天井を向いた後に…最後に俺を見た。
そして…マリコが語り始めた…


「私には…許嫁が…居るんだよね…」


え…?
俺の顔色が変わるのを自分でも理解した。

635:ナオト◆LthZ5KNBTs:2014/03/29(土) 17:31:05 ID:N6WJaeHSb
「あ、なんか今時古風なんだけど…ほら、私、古風な女だから…」
そう言って無理に笑うマリコ。
皆、何物言えない…
いや、言ったのかも知れないけど俺は周りを見えない程にショックを受けていたんだ。

「昔、お父さんの会社がヤバかった時に助けてくれた人の家の跡継ぎの人なんだけどね…歳も私より十歳位、離れてるんだけど…」
俺はただ下を向いていた

636:名無しさん:2014/03/29(土) 17:31:18 ID:xohgYGYjr
だー!!まさかの
投下きてたぁ!!
wktk

637:ナオト◆LthZ5KNBTs:2014/03/29(土) 17:32:22 ID:N6WJaeHSb
「まあ、結婚も高校出てから5、6年経ってからって話でね。両親にそれまで大学に行くかって聞かれたんだけど、特に勉強したい事も無かったし…それより、大学に行く四年間を代わりに独り暮らしをさせて欲しいって言ったの」
マリコの話す顔を見る事もよく出来ない俺。
「ちょっと…逃げたいってのも…有ったのかもね…」
そう言ってマリコが微かに笑ったのが分かった。
しばらくの沈黙が続き耳がキーンと言う音が響く感覚を打ち破ったのはイモトだった

638:ナオト◆LthZ5KNBTs:2014/03/29(土) 17:33:34 ID:N6WJaeHSb
「で、でも…アンタ、男性恐怖症…」
イモトのその言葉で俺は少し我に返る。
マリコはそれを、聞いて益々無理な笑顔を浮かべた。
そして膝を抱えると黙ったまま下を向いている。
マリコが何かを言い澱んでいる事は理解出来た。
そして、それを言ってしまうと皆がショックを受ける、と言う事も。
それはマリコ自身も言い難い事…

「私の男性恐怖症は…小学生の頃に悪戯されたから…」
マリコはそう言うと俺をチラリと見る。
俺は一体どんな顔をしていたのだろうか?

639:ナオト◆LthZ5KNBTs:2014/03/29(土) 17:34:51 ID:N6WJaeHSb
「二十歳の男の人に悪戯されて…怖くて、凄く怖くて…でも、何も言えなかった叫び声もあげれなかった…で、結局、吐いたから…それで助かったんだけど」

俺の目がチカチカしていた。そして変な動悸がする。

「叫び声をあげたら、お父さん、お母さんが困ってしまうから…その人を拒否したら…お父さん、お母さんが困るから…」

俺は耳を塞ぎたかった。もう、これ以上に聞きたくなかった。

640:ナオト◆LthZ5KNBTs:2014/03/29(土) 17:35:58 ID:N6WJaeHSb
「その男の人が…私の許嫁の人…」


その言葉を聞いた瞬間に何か周りが遠くなり…
意識を失う感じがした。
全ての景色が嘘の様に感じる…

641:名無しさん:2014/03/29(土) 17:36:02 ID:xohgYGYjr
主切りのいいとこまで頼むぜ、昨日は続き読みたくてウズウズしてた

642:ナオト◆LthZ5KNBTs:2014/03/29(土) 17:37:15 ID:N6WJaeHSb
「ちょっと待って!!!親は??!!親は知ってるのその事を!!!」
イモトの叫びが響く。
マリコは静かに首を横に振った。
「言えないよ…言ったらお父さん、お母さんが悲しむもん…だから病気の原因は分からないってなってる…」
「言えよ!!!親の心配よりもお前の体の方が大事だろうが!!!」
ヒロさんが怒鳴る。
だが、マリコは首を横に振るばかりだ。
イモトは何かを怒鳴っていた。
ヒロさんは畳を叩いている。
係長は静かに泣いていた。

643:名無しさん:2014/03/29(土) 17:37:53 ID:4jYyAoZao
きたあああ

644:名無しさん:2014/03/29(土) 17:38:37 ID:muwzuFCqC
その男が憎いいいいいいいい

645:ナオト◆LthZ5KNBTs:2014/03/29(土) 17:38:42 ID:N6WJaeHSb
だが、俺は…ただじっと黙って下を見ていた。
現実感が全く無い。
何がどうなっているのか話は分かるが俺自身の心が理解をしていない様だった。
最後にマリコが照れる様に笑いながら呟いた。

「大丈夫だよ…いつか慣れると思うし…皆、心配してくれて、ありがとう…」



…ヒロさんホントだな。
ヒロさんが言った様によく有る話だな。

でも俺の話の場合は

ヒロさんよりひどいかも…

646:ナオト◆LthZ5KNBTs:2014/03/29(土) 17:40:06 ID:N6WJaeHSb
俺はどうすれば良いんだろ?
その夜、俺は一人で考える。
結局俺はマリコに何も言えないまま、あの場は終わってしまった。
マリコは帰る時も俺達に笑顔で手を振り続けていたのだ。
だけど俺は何も言えなかった。
言うべき言葉がわからなかった。
イモトは泣いていた。
ヒロさんは壁にもたれかかり携帯を弄るともなしに触っていた。
係長は縁側から外をずっと見つめていた。

俺は…俺は、何も出来なかっただけだ。

647:ナオト◆LthZ5KNBTs:2014/03/29(土) 17:41:15 ID:N6WJaeHSb
何も言ってやれなかっただけだった。
後悔する。マリコに何も言えなかった事を後悔していた。
だけど、俺には何も出来ない。無力な俺には何も出来ない。
何かを変える力も、財力も、そして行動力もない俺には何も出来ない、そう思った。

…わかっている。それが言い訳だって言う事は分かっていた。
俺は結局のところ、俺は怖いんだ。
プライドが高い云々言っているが俺は臆病なだけだ。
何かをして…失敗してしまい、傷ついてしまう事を怖がっているだけだったんだ…

648:名無しさん:2014/03/29(土) 17:41:17 ID:xohgYGYjr
俺だったらどうなっても許嫁のやろう、殴ってまいそうだ…
辛え…辛らすぎんだろ

649:ナオト◆LthZ5KNBTs:2014/03/29(土) 17:42:27 ID:N6WJaeHSb
毎日がお通夜の様な日々だった。
殆ど皆、何も話す事なく、ただ日々を消化していくだけだった。
この家での残り僅かな日々を…


「ケンジが…一緒に暮らそうって言ってきた…」
ヒロさんが俺にそう言ったのは晩飯の後に部屋に戻ろうとした時だった。
「…良かったじゃないですか…おめでとうございます…」
俺は努めて笑ってそう言った。
ヒロさんは「うん」と小さく頷く。
そして壁にポケットに手を突っ込み壁にもたれた

650:ナオト◆LthZ5KNBTs:2014/03/29(土) 17:43:35 ID:N6WJaeHSb
「…お前は…どうする…?」
そう俺に尋ねる。
「そうっすね…まあ、適当に…どっかの部屋でも見つけますよ」
俺の言葉にヒロさんはじっと俺を見つめる。
「…それだけか…?」
ヒロさんが軽く責める様に呟いた。
分かっている。そんな事を聞きたかったんじゃ無いことを。
「…まあ、そうっすね…」
適当にはぐらかしてしまう俺。
ヒロさんは何も言わずに下を見つめた後に壁から離れて「分かった」それだけ呟いて自分の部屋に行った。

651:ナオト◆LthZ5KNBTs:2014/03/29(土) 17:45:01 ID:N6WJaeHSb
その背中は俺を責めていた。何も行動しない俺を。
誤魔化そうとする俺を。
でも、仕方ないじゃないか。俺には何も出来ない。
マリコの病気も治せないし、マリコを救う力もない。
しょうがないじゃないか。
それに、マリコだって言ってたじゃないか。
いつか…慣れるって…
それに相手は少なくとも俺より金を持っているし力もある。
俺と一緒にいるよりも絶対に幸せだ。
だから… だからマリコも慣れれば、きっと幸せになるはずだよ…

そんな言い訳を頭に浮かべながら俺は気がつけば柱を叩いていた

652:ナオト◆LthZ5KNBTs:2014/03/29(土) 17:45:57 ID:N6WJaeHSb
再び叩く。
叩く、叩く。
力一杯叩いて…そして泣き始めた。

何で俺を責めるんだよ。
俺を責めんなよ…俺が悪いのかよ。
俺のせいじゃないだろ。
何で俺が責められないといけないんだよ!!
俺はお門違いにヒロさんに腹を立てていた。
それは怒りをぶつける相手がおらずに振りかざした拳の収めどころをヒロさんにしているだけの行為。

そうだ、ただの…八つ当たりだったんだ…

653:ナオト◆LthZ5KNBTs:2014/03/29(土) 17:49:16 ID:N6WJaeHSb
すみません。書き溜めは以上です
書いていて、少し辛かったですね
何か色々思い出してね
嫌な展開で嫌な話かも知れませんが、出来れば最後まで見てくれたら嬉しいです

そして、一応明日中にこの過去の話を終わらせようと思います
明日の休み、この指が朽ちようと書き上げます
それでは、俺は今から飲み会で上司の昔の自慢話と後輩の愚痴を聞きに行こうと思います
じゃあ!

654:名無しさん:2014/03/29(土) 17:51:02 ID:4jYyAoZao
行ってらっしゃいー

655:名無しさん:2014/03/29(土) 17:51:45 ID:xohgYGYjr
いってらー(´・Д・)」んー連れてかれたとこでなんとなく分かった展開ではあるが切なすぎんぜ…

657:名無しさん:2014/03/29(土) 17:52:47 ID:muwzuFCqC
いってらっしゃい
楽しみにしてるよ

660:名無しさん:2014/03/29(土) 17:58:27 ID:RLDvOMsRY
飲みすぎんなよ!
いってらっしゃい!

664:名無しさん:2014/03/29(土) 19:07:18 ID:DIiRpCq5E
楽しみです。

すでに泣きそうな俺がおる

666:名無しさん:2014/03/29(土) 19:13:11 ID:xMuyLH0tj
最終回かぁ…

なんか終わんないで欲しい

667:名無しさん:2014/03/29(土) 19:28:39 ID:4jHavKq8m
今からでもどうにかして欲しいと思ってしまう自分ガイル。
辛すぎる。

668:名無しさん:2014/03/29(土) 19:38:48 ID:gstSmKwtN
最初スレタイ見て軽い気持ちでのぞいてみたが、まさかこんなシリアスな展開になるとはな!
待ってるぜー!

670:名無しさん:2014/03/29(土) 20:01:05 ID:QvQiRkIbS
読むのが辛くなってきたじゃんかよー。・゜・(ノД`)・゜・。

671:名無しさん:2014/03/29(土) 20:07:21 ID:xUGZEipi2
主、お疲れさま!
明日で最後かー…どんな結果であれ楽しみにしてます!

674:名無しさん:2014/03/29(土) 21:03:23 ID:3xfs53upj


676:名無しさん:2014/03/29(土) 21:28:31 ID:o3SXqm7PI
明日最後か…早くみたいよぅな、終わらないで欲しいような。
すごく複雑な気分!
多分今カキコしてるみんなおんなじ気分なんやろなw

678:名無しさん:2014/03/29(土) 21:55:30 ID:o84w7wmpq
>>676
そう、同じ気分だよ

680:名無しさん:2014/03/29(土) 22:52:13 ID:OOkz3fp5T
幸せは訪れない…のか(´・ω・`)?

うずうずする。

683:名無しさん:2014/03/29(土) 23:13:15 ID:pVlv3NOwh
俺この話が終わったら好きな人に告白しようと思うんだ…

685:名無しさん:2014/03/29(土) 23:21:28 ID:bmAvENr5d
>>683
頑張れ!
応援してる。

686:名無しさん:2014/03/29(土) 23:27:42 ID:YsGuOKBP0


687:名無しさん:2014/03/29(土) 23:29:56 ID:BWqj8c8ZD


688:名無しさん:2014/03/29(土) 23:32:22 ID:YsGuOKBP0


689:名無しさん:2014/03/29(土) 23:36:17 ID:YsGuOKBP0
イモト顔予想図



690:忍法帖【Lv=83,ゴートドン】:2014/03/29(土) 23:38:44 ID:6h8RmXygv
>>689

髪の毛生やしといた



※コラボ元:>>689

691:名無しさん:2014/03/29(土) 23:48:50 ID:YsGuOKBP0
>>690

流石だ-w次は体を書いた



693:名無しさん:2014/03/29(土) 23:58:12 ID:GUAy1ozD1
土曜日に会社の飲み会はあまり聞かないな
イモトの受験合格祝勝会なんだろ!?




好きな女の子と童貞のまま同棲する事になったんだが色々カオスだった
act.8 「生まれて初めての本気」


桃尻Fカップキャバ嬢? or 高身長ウルトラ美ボディ?